ハーバード大学教授の名講義『なぜ科学を信頼する？』を出版したい！

ただいま『なぜ科学を信頼する？』出版プロジェクトのゴールを達成いたしました。みなさまの温かいご支援に深く感謝申し上げます。

今に、始まったことではありませんが、出版や書籍の世界では「本が売れない」「書店数が半分になっている」などのマイナスの情報があふれています。そんな中でのプロジェクトなので、企画をしたときも、そして、それを実行するときも、この試みがこの世界に対してどんな意味があるのか？継続していくことに意味があるのか？の自問自答の日々が続きます。それでも、プロジェクトの価値を信じてみなさまにはたらきかけをさせていただきました。

「本」という世界がもっている力はささやかなようですが、歴史を振り返ると世界を確実にうごかしていく底力のようなものがあるようです。歴史の転換点にひそむ「本」の力です。言い換えれば、言葉をつかった表現の力とでもいうのでしょうか。

１９４７年（昭和２２年）７月２０日の『朝日新聞』に、哲学者「西田幾多郎全集」の第一巻を買い求める人たちが書店前で徹夜の行列をしているーーという記事があります。敗戦後の厳しい時代に人々が何かに憑かれたように、難解な哲学書を求めて行列をするーーこれを現代の新発売パソコンソフトを求めて徹夜の行列をするということと同列にあつかうことができるでしょうか。私は、違う感覚が１９４７年にはあったのではないかと想像いたします。

この人々の思いを信じて、プロジェクトのさらなる完成まで努力いたします。

今回も、クラファン期間中、個人メールもふくめて多くの激励・ご支援・プロジェクト情報の拡散などのご協力をいただきました。

あらためて、人がささえられてこそ存在していくと実感した次第です。

このあと、すこしご支援機関が残っておりますので、「ネクストゴール（出版部数の拡大）」を設定いたしまして、近々、プロジェクトページに反映する予定でおります。引き続き、何卒、よろしくお願い申し上げます（バナーをご参照ください）。

現在、出版作業のほうは、ゲラ（初校）段階での作業中です。さらに装丁など様々なことを進行させてまいります。本の完成まで見守っていただけますと幸甚です。

最後になりましたが、このたびの多大なるご支援にあらためて深く感謝申し上げます。

誠にありがとうございました。