しょうクンのこと

2023年5月10日。
『住宅の解体現場の屋根裏から子猫が5匹見つかって……ハックシュン🤧
それで、どうしたら良いのかわからなくて…突然電話してすみません…ハックシュン🤧』
その日はカフェは店休日でしたので『とりあえず…行きますので🚗』とお返事して。

車で10分のところで、工具の箱に入れられた生後2ヶ月弱の子猫を5匹、引き取りました。…アレルギーのせいでくしゃみが止まらない若い男性の保護主さんは、すみませんすみません、とずっと頭を下げておられたのが印象的でした…

シェルターに着いて、まずは性別を確認。
えっ？えっ？5匹とも男の子だ👦
それで名前は嵐の5人からもらって、『さとし・かずなり・じゅん・まさき・しょう』と付けましたw

ちょうど同時期、独居老人宅から子猫とそのママの3匹を保護していて、同じお部屋で暮らすことになったので、そのママがこの『嵐』の5匹も一緒におっぱいをあげてくれてw
ママは大忙し、よその子がいつもわちゃわちゃおっぱいにしがみついてて、その圧に押されたのか、ママの実の子供達は早々と離乳してしまってw
毎日、子猫達の大運動会が繰り広げられる空間になりました😅

その年の11月には、収容頭数増加に伴い、新しい仮設住宅を購入し、『キッズルーム』として運用開始。
嵐の5匹もそのお部屋で暮らすことになりました。

かずなり・まさき・じゅん・さとし、と譲渡が決まり、それぞれずっとのおうちに旅立ったあとも、しょうクンだけがキッズルームに残って。

だけど、しょうクンはものすごく優しい子で、新しい子が仲間入りしても威嚇もせず、小さい子には何かとお世話を焼いてあげていました✨
フードを横取りされても譲ってあげたり…しつこいほどじゃれつかれても怒りもせず…

キッズルームが保護・譲渡ともに1番出入りがあるお部屋なのですが、面倒見のいい良きお兄ちゃんとして、私たちも頼りにしていました。

今年に入って春になる前、トイレに頻繁に出入りしている様子が見られたので、かかりつけで受診すると、『膀胱炎と尿路結石』の診断でした🥹
お薬をもらい、医師からも勧められたサプリも飲ませて、改善されたように見えていた矢先、また異変に気づきました。
突然『ウワーン』と鳴く姿に、すぐに受診…その日は麻酔をかけて結石を取り除く処置をしましたが、次の日受診した時はまた尿が出てない様子だったので、カテーテルを入れる処置をして、連れて帰りました。

その後、ぐったりとしたまま一晩明け、次の日も受診しましたが、呼吸が蒼白になったので、高酸素室に入院となりました…

明けて深夜2時前、生後20日の仔猫の授乳をしている最中に病院から電話で、しょうクンが虹の橋を渡ったと知らされました…

落胆…失意…後悔…懺悔…
もっと早く見つけられてたら、
もっと気を配ってあげられたら、

私が至らないせいでこんなに早く逝かせてしまった…まだたった2歳…
譲渡してあげられてたら、里親様にもっと早く見つけてもらってただろうに…

たくさんの子を一部屋で保護している現状、体調が悪い子は隠れてしまう習性があるため、それを見逃してしまう…
せめて、その子だけを集中的にケアできるお部屋があれば…
以前から、見送る子が出るたびに思いを巡らせていたことでした…
今年に入ってから20匹以上見送って、迷い考えた末に、シェルターの改修を決意、
つい先日クラウドファンディングを立ち上げたばかりなのに間に合わなかった…

どんな経緯で保護した子でも、私が預かったのは、どの子にも大切なたった一つの命でした…

しょうクン、ごめんなさい。
苦しかったね…
優しいお兄ちゃん。絶対に忘れない…
毛皮を着替えて必ずまたここに戻ってきて…