命の線引きをせず全ての猫たちのために。たんぽぽの里、覚悟の挑戦

 

 

8月中旬に多頭飼育崩壊相談の連絡が入る

他の団体さんに相談したら全部堕胎と言われてそのままにしたら

子猫が溢れてしまっている

亡くなった子猫もいれば、貰われた子もいるという

 

雌猫は手術してなくて、他にも妊娠の可能性がある

雄猫は2匹、1ひきは去勢してないから全部妊娠してしまう

子猫の状態も心配で8月25日に現場に駆けつける

保護時の写真です

小さい子もいっぱい

みんな黒・・・・

ガリガリの子猫も・・・

ママ猫も良いこ

ママが子猫を心配してよく面倒を見てます

性格的にはみんな良い子達で安心
去勢してる1匹を除いて全島連れ帰りました

 

ぱっと見、不衛生には見えないもののの匂いはかなりきつい

すでに行政には通報済みで情報共有をする

成猫の１２頭うち１ひきは去勢すみ

１１頭引き上げ、７頭の雌猫と雄１頭の手術を当日終え

８頭自宅に戻す

その後の管理は行政にお任せをした

 

授乳してる母猫は後日手術

母猫と子猫を一緒に保護

 

保護場所がないから解約予定のお部屋をそのまま子猫にスライド

 

黒猫１６頭（ママ２頭）黒白１頭、サビママ１頭

大所帯。

 

金銭的余裕もなく、今回は血液検査をパスしたら・・・

問題勃発

 

子猫に覇気がない

ちんうつ

 

血液検査をするとヘマトクリット通常３０％以上がまさかの５％のカステラ

この現場で１番に里親が決まった

すでにしょこたんからご縁をいただいているカステラ

 

なんで生きてられるの？というくらいの数値。他の子猫も心配で検査

１０％から１５％という酷い貧血

ご飯を食べたからってすぐよくなるわけでもない

 

わずか４００g未満の子猫に輸血も考えたけれどリスクの方が大きくて諦める

サプリメントに獣医師対応の貧血のレメディ

体調が一番落ちた時はわずか４００gで院長が静脈瘤血を取り血圧維持に務める

貧血だから点滴で血を薄めるの心配で・・・

 

走行するうちにきなこちゃんが下痢

お腹いっぱいのご飯を食べたことで下痢

そのために脱腸を繰り返し体重は３５０gまで・・・

緊急で肛門から腸が出ない様に巾着縫合なるものを獣医師が対応

これまた院長が低血糖、低血圧に陥ってるきなこに静脈留置を１発で成功

 

真面目にかっこいい！！さすがです！！

 

そのおかげで、みるみる回復。子猫は本当に怖い

 

 

看護師から黒子猫のジェリーの様子が普通でないほどの沈鬱と連絡が来る

１度だけでなく２度の連絡に

明日でいいかな？と思いつつ心配で病院に戻る

夜間病院の先生がいらしてて、事情を話すと診察開始

 

腸重積発覚わずか７００gで緊急オペが深夜0時前から開始。

院長も駆けつけオペは無事終了

食事管理のための食道チューブを留置したり午前3時まで

 

今はとっても元気です。

 

そして残念ながら子猫達と一緒に保護した母猫が調子悪いと様子を見て前日のご飯も完食確認すみ

でも翌朝、こきゅうが浅くうなりアンモニア９５０オーバーで植物状態に

獣医師から延命をするかと言われてアンモニアを下げる処置をしても全く下がらないことから

看護師の腕の中で安楽死を実施。

 

 

今は元気と思えても

体の見えないところでいろんな病気が潜んでいる

 

特に多頭飼育崩壊やお外の猫は保護してからいろんな病気が見つかる

病気が見つかったから保護を止めることはないし

病気でも保護はしていたはず

 

今のたんぽぽキャットクリニックはある一定以上の医療切るのある獣医師がいて

その病気や怪我に対応をしてくださってる

初期医療しかできなかったたんぽぽあだぷしょんぱぁくが

現院長と出会えたことで対応できる獣医療が進歩した事は保護猫にすごくプラスな事です

 

ですが、外来が増えることで

多頭飼育崩壊やお外猫の手術をする日数が限られたり

一般が依頼をお断りして休診日として対応をしています

休診をすれば、たんぽぽの里の収入は減り、猫達への皺寄せがいくので

大家さんの協力を経て保護猫専用診察室を作ることにしました　

 

感染症が起きたり、多頭飼育法秋の対応の為に病院を閉めると同時に

初期医療の持ち出しでたんぽぽキャットクリニック、たんぽぽの里はかなり厳しい状況です

 

この挑戦が達成しない場合はたんぽぽの里としては

たんぽぽにゃんずの頭数が半数を切るまで

全ての保護をしないことになるとおもいます

 

現場でたんぽぽにゃんずは約２００頭

それでも毎年同じ様に保護をしてきましたが

多頭飼育崩壊や保護依頼も多く運営を圧迫している現状があるため

苦渋の選択をする事になりそうです

 

たんぽぽの里が保護を続けられるように、どうか今回の挑戦を達成すためにご協力ください

 

 

 

 

 

保護後、体調を崩す子猫たちは極度の貧血

生きているのが不思議・・・

しょこたんとご縁をいただいたカステラくんは

その中でもヘマトクリット５％
慢性貧血だからこそ生きてこれた・・・



活気のない姿
しょこたんに会ったときはもっと元気だったのだけど・・・
譲渡できないかもしれない
助けられないかもしれないとお伝えしたところ

お母様としょこたんのお二人から

「うちの子に決めた子ですからどうか助けてください」と

お声かけいただきました

 

正直かなり厳しかったですが

輸血以外のできる事を先生方が考えてくださり

今は元気いっぱいに開腹

ミラクルボーイです

カステラと兄弟のジェリーちゃん
この写真を撮った日かなりの沈鬱

先生の診察で腸重積が見つかり深夜3時までの手術

ちっちゃな体７００gで頑張り抜きました

諦めてもおかしくない大きさですが

たんぽぽキャットクリニックの獣医師は最善を尽くすので

子猫の生命力にかけました

手術に立ち会いましたが

この時ほど、病院を作ってよかったと思ったと同時に

院長先生との出会いを感謝しました

ご縁をいただいた新しい飼い主さんや
病気や怪我でたんぽぽキャットクリニックを受診してくださる飼い主さん

安心してたんぽぽキャットクリニックに来ることで

飼い主さんと素敵な獣医師との出会いが出来ることは

猫たちにとって幸せなことだと思います

 

同時に、外猫で同じように医療を必要とする猫・・・

過酷な世界で生きていく猫が生まれてこない為に・・・
人と猫と共生できるように

外猫さんたちの治療スペースを作るために力を貸してください。

 

 

奇跡の生還

元気になったジェリー

 

カステラ、貧血が改善。

優しい治療をこころがけました。


みんなが幸せになるように・・・