「霧島」樹齢140年以上の大茶樹の下に子どもたちが集う場所を。

 

 

 

 

過疎化の波から、里山の暮らしを守りたい。

 

 

はじめまして。新里大輔と申します。2016年に鹿児島県霧島市牧園町へ移住。現在、家族 （母、妻、子4名）と共に里山で暮らし、自治会のまちおこし部を担当しています。

 

 

大阪育ちですが、親の故郷で暮らすため、勤めていた会社を退社後、2011年に企画デザイ ン会社を設立し2016年に移住しました。現在は大阪市と霧島市の2拠点で、企業や行政のプロモーションやブランディングに関わる仕事をしています。また地域団体（青年会議 所、商工会、観光協会など）にも所属し、まちづくりにも携わっています。

 

私の両親はもともと九州の農山漁村出身ですが、高度成長期の流れで大阪で仕事を始め、そのまま家庭を持ちました。父は転勤が多く、その都度家族と共に市街地へ移住や転校をしたため、私は地元や幼馴染みといったコミュニティとは無縁の生活でした。

 

だからこそ、数年に一度ある里帰りは私にとって特別な記憶。多様な自然や生物、祖父母の暮らしなどとの触れ合いを通して得た里山の心地よさは、私の原体験となっています。

 

ところが、私の大好きだった里山の暮らしは今、存続の危機にあります。過疎化を理由に様々な文化や自然が衰退し続けていく現状。住んでいるからこそ見えてきた課題もたくさんあります。もちろん、魅力もたくさん再確認できました。

 

「大好きな里山の暮らしを、次の世代にも残していきたい」

 

そんな思いから今回地域の方々と一緒に、まちおこしの一貫で新たな地域の憩いの場となる施設「年輪堂」を作 り、クラウドファンディングに挑戦することにしました。 皆さまどうかお力をお貸しください。

 

「地域住民の集いの場×霧島の魅力を発信する施設」を作ります。

 

■ 実は少ない、里山の子どもたちの遊び場

 

2005年に1市6町が合併して誕生した鹿児島県霧島市。自然豊かで、温泉郷や焼酎、黒豚、霧島茶など、数えればキリがないほど魅力にあふれたところです（霧島市の魅力はぜひこちらを）。そんな霧島市の山間に、私の住む牧園町はあります。高齢化、少子化が急速に進み、現在人口は約6,500人。私の子供たちが通う小学校も、全校生徒で30人にも満たない状況です。

 

 

里山の子どもと聞くと、放課後や休日に大自然の中を駆け回り遊んでいる姿を想像する方も多いかもしれません。しかし、4年間の暮らしで感じた現実は違っていました。少子化に加えて、大人の目も地域に行き届かないため、自然の中では安全に遊べず、公園もないのが現状です。小規模校ならではの良さももちろんありますが、学校外で友だちと過ごせる環境が著しく限られているのです。

 

もっと日常的に、子どもだけで安心して遊びや学びができる場所がないものだろうか。それが、住んでみてはじめて気付いた地域課題であり、このプロジェクトをはじめたきっかけです。

 

■ 解決の手がかりは、ずっと昔からこの地にありました。

 

牧園町は霧島茶の産地として古くから歴史があり、かつては日本一と称された「大茶樹 （だいちゃじゅ）」がありました。樹齢300余年、高さ約4.5メートルのそれは大きなお茶 の木だったそうです。

 

 

その大茶樹から採れた煎茶は“不老長寿のお茶”として珍重され、戦前まで一番茶は霧島神宮と鹿児島神宮に奉納されていたと言われます。昭和12年には国の天然記念物の指定を受け、地域の方々の誇りだった大茶樹でしたが、残念ながら昭和20年頃枯れてしまいました。

 

現在は、この大茶樹があった頃に挿し木をして成長した樹が「霧島大茶樹」と呼ばれ、地域の公園（大茶樹公園）内に保存されています。 2代目となる大茶樹ですが、それでも樹齢約140年。歴史を刻むシンボルとして受け継がれ て大切にされてきています。

 

 

この大茶樹公園は、私の子どもが通う小学校と、お隣の小学校のちょうど中間地点にあり、中山間地域から市街地への中継地点で地域の方々が行き交う場所でもあります。

 

「この地域の歴史を刻むシンボルのもと、人々が集い、憩いの場所となることが理想ではないか。子どもたちは学校区を超えて集まり、この場所で思い思いに過ごす。それに伴って、親世代の交流が増えたり、一人暮らしをされている高齢者の方も気軽に立ち寄れるようになれば、過疎化によって断ち切られそうになっている人のつながりを強めることができるかもしれない。」 私が描いていた構想とつながった瞬間でした。

 

しかし現状は広場しかなく、地元の人でも利用が少ない公園です。子供たちが楽しめる仕掛け、建物や人材などが必要です。そして、それらを運営するためには稼ぎがなければ持続可能な場所とはなりません。

 

そこで、公園内に子供たちの遊びや学び、そして地域の憩いの場となる「年輪堂」を新たに作ることとしました。 地域の皆さんと協力して、霧島茶をはじめとした里山の魅力を集めたサービスを提供する事業を展開し、その利益を地域に再投資することで、持続的な発展を目指します。

 

 

 

地域住民の憩いの場「年輪堂」を大茶樹公園内にオープンします！

 

当面の間「年輪堂」は、霧島茶を気軽に楽しめるお茶屋さんとして展開します。 全国茶品評会で3年連続1位を受賞した豊かな味わいの緑茶を市内外の多くの人に広めるとともに、子どもを中心に地域の方々の交流の場として発展させていきます。

 

 

■ ご支援の使いみち

 

この場所は霧島連山を一望できる霧島市内でも有数の絶景ポイントです。その絶景を堪能できるようにと屋上を設置しましたが、予算の都合上、階段の建設までにはいたりませんでした。いただいたご支援は、年輪堂の屋上へと続く階段を設置する費用として使わせていただき、子どもたちに、ずっと心に残るような故郷の景色を見せてあげたいと考えています。

 

 

 

地域の方々の応援で、なんとかスタートまで漕ぎ着けることができました。

 

初めての試みで、地域の方々をほぼ知らない状況からのスタートだったので、サービス内容や実施場所などの計画自体をどこに話をもっていけばよいのかすら分かっていませんで した。

 

本業の合間を縫って、少しずつ地域や行政関係者と会って話し合いを進めていき、構想から2年もの時間がかかる作業でした。また、市の公園内での事業となるので、様々な制約の中、折り合いをつけていくところにも苦労しました。 そのような中、よそ者である私が前例のない事業をやることに対し、快く耳を傾け、受入 れてくださる会長をはじめとした地域の方々の応援が原動力となり、なんとかスタートまで漕ぎ着けることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自治会長　邉田政弘さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学校　校長　犬童誠司さん　/　教頭　濵田泰弘さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お茶農家　邉田孝一さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大工　本門三男さん

 

 

地方でも豊かな暮らしができる、そんな社会にしていきたい。

 

地方の過疎化は、これからの日本にとって大きなテーマです。そこに明確な解決策がある わけではありませんが、一時的な取り組みでは思うような効果は薄く、やはり持続的な取 り組みが欠かせません。そのためにも、行政のしくみばかり頼らず、住民が自らその町の未来を考えて、自分たちの行動で実現していくことが大切だと私は考えています。

 

住民による住民のための地域創生へ、年輪堂をその第一歩にしたい。

 

地方でも都市部と変 わらず機能的に、そして所得も満たされた社会が、私の描く最終的なゴールです。 ふるさとへ帰りたい人、農山漁村で暮らしたい人、都会に暮らしたい人、どんな人でも暮らしたい場所や子育てしたい場所が自由に選択できる、そんな未来が日本にやってくるように。 私たちの取り組みにご賛同いただければ是非お力をお貸しください。

 

 

 

 

リターンとして霧島茶や店舗でご利用いただける無料券、オリジナル茶筒、クラウドファンディング限定風呂敷などをご用意しております。

 

＼霧島茶は全てオーガニックです。／（銘柄：やぶきた、あさのか、おくみどり、さえみどり、大茶樹ブレンド、ほうじ茶）

 

＼茶筒は2種類からお選びいただけます。／