支援総額
目標金額 5,000,000円
- 支援者
- 25人
- 残り
- 54日
応援コメント
プロジェクト本文
防 災 の 町 ・ 黒 潮 町
お い し い ご は ん「 防 災 缶 詰 ・ に げ る 」
▼ 日本一の津波が想定される町・34m
「にげる」を合言葉に防災対策を行っている町があります。
高知県の西南部に位置する黒潮町です。
黒潮町は太平洋に面した海の町で、ホエールウォッチングやサーフィン、鰹の一本釣りや天日塩づくりといった海の恵みを産業にしてきた町です。中でも建物のない砂浜を美術館に見立てる「砂浜美術館」には、多い時に3万人の観光客が訪れるなど、海のある暮らしそのものを資源としてきました。
ですが、この豊かな自然は脅威にもなります。
2012年に内閣府中央防災会議が公表した南海トラフ巨大地震被害想定では、国内最大級の津波高34mが想定されているのです。
▼ 「防ぐ」→「にげる」
それでも黒潮町は巨大な防潮堤を作っていません。
自然災害を「防ぐ」ことはできないと分かっているからです。
防潮堤で「防ぐ」代わりに町民の「にげる」意識を高めるため、町内では官民が一体となって避難訓練を実施しています(年間50回、2014年から累計500回実施)。避難放棄者ゼロ・犠牲者ゼロを目指しながら、町の誇りでもある美しい海岸線も残していく。知恵と団結で1人の命も諦めない。
99.999%の恵みをいただきながら、0.001%の災いに備える。
自然と暮らしを分断するのではなく、
自然と暮らすことを諦めない方法が「にげる」なのです。
|防災訓練の様子
▼ この町の缶詰工場
黒潮町の「にげる」という考え方は、世界中で実践できる防災の形です。この考え方を全国に広めるべく、黒潮町にある「黒潮町缶詰製作所」とタッグを組み発足したのが「にげるプロジェクト」です。
このプロジェクトでは、黒潮町産の食材を使い、電気、ガス、水道が止まっていても常温ですぐに美味しく食べられる「ごはんの缶詰」の商品化を目指しています。有事の際にひと缶で満足感が得られる実用性の高い缶詰を備蓄してもらうことで「にげる」メッセージを全国に広めます。
▼ 「防災缶詰・おいしいごはん」/ 鰹めし
鰹の一本釣りで有名な黒潮町。鰹漁船は過酷を極め、1年の大半を海で過ごすことになります。そんな漁師たちの力の源が「鰹めし」です。この漁師飯を缶詰用にアレンジしたレシピを開発中です。
鰹はもちろん町内で水揚げされたものを使用し、同じく高知県産の生姜を炊き合わせる形で開発を進めています。ご存じのとおり生姜には体を温める効果があり、鰹節は栄養素が凝縮されていることから非常食に適しているとされています。鰹に含まれている栄養素を乾燥ではなく圧力調理で凝縮します。災害時にも食べやすい様に、ドライカレー風にアレンジするなど、鰹めしをベースに研究を進めています。缶詰の賞味期限は常温保管で製造日より最長3年になります。
「お米」も100%高知県産のものを使用します。そのほかにも、黒潮町産・高知県産の食材にこだわり、地元の生産者さんと共に作り上げていきます。
デザインについて
缶のデザインは砂浜美術館の生みの親でもあるデザイナーの梅原 真さんにお願いします。
このにげるマークを目印に、おいしい缶詰を世界中の人が備えている。そんな空想を膨らませてデザインをしてもらいました。※現在のイメージは試作品で、これからの開発に合わせて変更していく可能性があります。
▼「コンクリート」ではなく「にげる」
地震・津波との付き合い方は黒潮町だけの課題ではありません。
いまや日本の多くの沿岸部には大きな大きな防潮堤が続いています。
命を守るために必要な建造物であると理解する反面、なくなってしまう海岸沿いの風景に歯痒さも感じてしまいます。この缶詰を通して「にげる」というメッセージが、命を守ると同時に、全国一律ではない「その土地に合った暮らしと風景」を考え直すきっかけとなれれば幸いです。
そしてできることなら災害が起きることなく、この「にげる缶詰」がただ美味しく消費されることを望んでいます。ですが、もしその時が来てしまったら、1人でも多くの方にこの「にげる」というメッセージを思い出して欲しいです。そして、にげた先の「おいしいごはん」としてこの缶詰が誰かの支えになることを願っています。
どうか温かいご支援のほど、よろしくお願いします。
▼砂浜美術館35年
この「にげる」という考え方の根底には35年間つづく「砂浜美術館」の存在があります。「建物」ではなく「空想」で砂浜を美術館に見立てる。それは、ものの見方を変えることで新しい価値を見出していくものでした。砂浜が美術館だとすると沖に見える「くじら」が作品。海に打ち上がる「花火」が作品。卵を産みにくる「海亀」も作品。「美しい松原」も作品。このコンセプトが黒潮町のまちづくりにおける根本的な理論として引き継がれているのです。
私たちの町には美術館がありません。
美しい砂浜が美術館です。
▼黒潮町の取り組みを詳しく
黒潮町では、防災スローガン「あきらめない 揺れたら逃げる より早く、より安全なところへ」を掲げ、官民が一体となり防災対策を行ってきました。あきらめないために、行政は何をすべきか、地域は何をすべきか、住民は何をすべきか。黒潮町の具体的な取り組みは、活動報告【黒潮町:3ステップの防災活動】にて詳しく紹介します。
▼「防災缶詰・にげる」プロジェクト
このプロジェクトは、「株式会社黒潮町缶詰製作所(以下:缶詰製作所)」と高知県内でホームセンターなどを展開する「株式会社フタガミ(以下:フタガミ)」が協働で行っています。
本プロジェクトの資金は「防災缶詰・にげる」プロジェクトの企画・進行管理を担っている「フタガミ」が受け取ります。「缶詰製作所」はごく少人数で製造を行っていることもあり、プロジェクト全体の進行管理・資金管理は「フタガミ」、商品開発・製造とリターンは「缶詰製作所」が実施する様にプロジェクト内で役割を分担しています。
黒潮町缶詰製作所
日本一の津波高を逆手に取り、「もしもに備える食」と「毎日美味しい」をテーマに黒潮町に誕生した小さな缶詰工場です。地元の新鮮で安心・安全な素材をひとつひとつ人の手によって丁寧に缶詰にしています。詳しくはこちら:https://kuroshiocan.co.jp/
株式会社フタガミ
「高知県民になくてはならない企業になる」という理念のもとに、住宅・建築からホームセンター(18店舗)、ガーデン、カー用品、ペット用品販売など、暮らしにまつわる事業を高知県内にこだわって展開しています。詳しくはこちら:https://www.futagami.co.jp/
今後30年以内に発生する確率が70から80%と言われている南海トラフ大地震。
フタガミでは、来る大地震に向けた備えこそ「高知県民の暮らしになくてはならないもの」と考え、非常食や防災グッズの取り扱いをはじめとする家庭レベルでの防災に力を入れてきました。2005年からは県内各地で防災教室を行っており、自分の命を自分で守れる様に「自助」や「減災」といったキーワードで市町村と協力して防災啓蒙活動に取り組んでいます。
黒潮町の掲げる「にげる」防災は、缶詰製作所の「にげた後の備え」とフタガミの「逃げる前の備え」の根底に流れる考え方です。これからも備えを促すことは続けていきます。ただ、実際に逃げ出すことができるかどうかは一人一人の行動力にかかっています。この缶詰が備蓄としてだけではなく、誰かに1歩を踏み出させるものになれば幸いです。
※掲載している画像は黒潮町/アフロ/朝日新聞社より許諾を得て掲載しています。
- プロジェクト実行責任者:
- 矢野 剛志(防災缶詰「にげる」プロジェクト)
- プロジェクト実施完了日:
- 2025年6月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
「にげる缶詰ー鰹飯」の開発・製造に関する費用として使わせていただきます(缶詰製造のためのレシピ開発・試作研究費用(工場稼働費含む)/返礼品準備費用/クラウドファンディング諸経費)。 <資金の使途> 鰹飯レシピ開発・研究費用 ※研究費に工場稼働費用を含む 資材・材料費用 缶詰デザイン費用 リターン送料等のクラウドファンディング諸経費 合計 800万円
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プロフィール
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リターン
2,000円+システム利用料
【単品購入】防災缶詰・にげる/鰹めし(個数制限なし)
●防災缶詰・にげる/鰹めし(1缶)
●お礼メール
完成した防災缶詰・にげる/鰹めし(1缶)とお礼のメールをお送りさせていただきます。個数制限はありません。
- 申込数
- 23
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年6月
10,000円+システム利用料
【プロジェクト応援】1万円コース
●防災缶詰・にげる/鰹めし(3缶セット)
●お礼メール
完成した製品(3缶)とお礼のメールをお送りさせていただきます。
完成した製品は専用のBOXに入れてお届けいたします。
個数制限はありません。
- 申込数
- 6
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年6月
50,000円+システム利用料
【プロジェクト応援】5万円コース
●防災缶詰・にげる/鰹めし(3缶セット)
●お礼メール
完成した製品(3缶)とお礼のメールをお送りさせていただきます。
完成した製品は専用のBOXに入れてお届けいたします。
個数制限はありません。
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年6月
100,000円+システム利用料
【プロジェクト応援】10万円コース
●防災缶詰・にげる/鰹めし(3缶セット)
●お礼メール
完成した製品(3缶)とお礼のメールをお送りさせていただきます。
完成した製品は専用のBOXに入れてお届けいたします。
個数制限はありません。
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年6月
200,000円+システム利用料
3缶セット+ホエールウォッチング券(ペア)コース
●防災缶詰・にげる/鰹めし(3缶セット)
●ホエールウォッチング:ペア招待券
●お礼メール
有効期限:2025年10月31日まで
【乗船期間】2025年5月2日~2025年10月31日
※現地集合・現地解散です。ご利用の予約は支援者様で行ってください。
※宿泊費は含みません。
※クジラ、イルカに遭遇できる確率は約80%です。遭遇できなかった場合でも、返金はいたしかねますので予めご了承ください。
※ご乗船いただく方の安全を一番に考え運航しております。天候や海況によっては、当日欠航もしくは途中帰港することがあります。あらかじめご理解ください。
・・・
完成した製品(3缶)と黒潮町ホエールウォッチング:ペア招待券をお送りさせていただきます。完成した製品は専用のBOXに入れてお届けいたします。ホエールウォッチングの詳細は下記URLをご確認ください。発送完了予定月までに、ホエールウォッチングの内容や日程調整などについてメールでご連絡いたします。
https://nitarikujira.com/
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年6月
300,000円+システム利用料
3缶セット+1泊2日黒潮町防災ツーリズムコース
●防災缶詰・にげる/鰹めし(3缶セット)
●黒潮町防災ツーリズム1泊2日(2名)宿泊+夕・朝・昼食付き
●お礼メール
有効期限:2026年3月31日まで
※2026年3月31日までの催行日程案の中からお選びいただく形になりますのでご了承ください。
※現地集合・現地解散です。黒潮町までの旅費・交通費は含みません。
※宿泊予約は支援者様で行ってください。
・・・
完成した製品(3缶)と、1泊2日の黒潮町での防災ツーリズムにご参加いただけます。完成した製品は専用のBOXに入れてお届けいたします。防災ツーリズムの詳細は下記URLより「1泊2日プラン」をご覧ください。発送完了予定月までに、ツーリズムの内容や日程調整などについてメールでご連絡いたします。
https://kuroshio-kanko.net/bousai/model-plan/#plan2
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年6月
プロフィール
奈良県御所市から発信!石けん普及の旅を応援してください!
#まちづくり
- 現在
- 234,500円
- 支援者
- 30人
- 残り
- 53日
英霊の「みこころ」とご事蹟を後世へ|靖國神社遊就館改修にご支援を
#地域文化
- 現在
- 23,085,000円
- 支援者
- 871人
- 残り
- 57日
福祉用具の安全性確認を継続したい
#医療・福祉
- 現在
- 26,000円
- 支援者
- 3人
- 残り
- 54日
因島のもったいない柑橘の発送ステーション兼古民家カフェを作りたい
#フード
- 現在
- 720,000円
- 支援者
- 93人
- 残り
- 21日
コロナで衰退した鞄教室を再興し、最高の技術を持って世界に進出したい
#伝統文化
- 現在
- 358,000円
- 支援者
- 20人
- 残り
- 47日
新潟の地酒蔵が四季醸造の新蔵で世界に挑戦|発泡日本酒と本格焼酎開発
#地域文化
- 現在
- 1,316,700円
- 支援者
- 185人
- 残り
- 14日
繊維の生まれる場と帰って来る場を整えるプロジェクトを前に進めたい
#災害
- 現在
- 928,000円
- 支援者
- 100人
- 残り
- 27日