校舎でまた学べるように。イラク、空爆で壊れた村の中学校を再建したい

校舎でまた学べるように。イラク、空爆で壊れた村の中学校を再建したい

寄付総額

2,105,000

目標金額 2,000,000円

寄付者
102人
募集終了日
2020年12月25日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

【達成の御礼とネクストゴールについて】

 

皆さまの温かいご支援のおかげで、12月24日に、目標の200万円に到達することができました!

学校再建プロジェクトにご支援をいただけるのか、、と不安に思いながらもスタートしたクラウドファンディングでしたが、皆様のおかげで達成できたこと、心から感謝しています。本当にありがとうございます!

 

終了まで残り時間わずかな中ではありますが、校舎再建のために、次の目標として250万円に挑戦させてください!

 

250万円の使い道は、元の目標と同じく中学校校舎の再建費用です。

工事費用960万円のうち、実際のところは250万円が不足している状態でしたが、新型コロナウイルスで日本国内も大変な時に、250万円ものご支援をお願いしていいものか、と葛藤があり、最低限必要な200万円を目標金額とさせていただきました。


ようやくゴールにたどり着いたばかりではありますが、皆様からいただいた温かいお言葉、励ましを力に変えて、次の目標に向けて最後まで挑戦し続けたいと思います!イラクの子どもたちが安全に、安心して村の中学校へ通えるように。


重ねてのお願いとなり、本当に心苦しいのですが、どうか、引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。

認定NPO法人IVY
鈴木 文人・小笠原 直子
(2020年12月24日追記)

 

空爆で壊れたイラクの中学校を再建したい!!

 

はじめまして、ページをご覧いただきありがとうございます。認定NPO法人IVY(アイビー)事務局の小笠原直子と鈴木文人と申します。

 

IVYではこれまで、2013年から7年間にわたり、中東・イラクを拠点に難民・国内避難民に対し、教育支援、物資配布支援に取り組んできました。

 

私たちが支援してきた中学校があるイラクのT村では、2014年にIS(イスラミック・ステイト)という過激派組織が台頭し、村ごと占領されてしまいました。多くの人が村を追われ、激しい戦闘の結果、校舎の一部は粉々に。

 

空爆で崩れた特別教室棟。

 

倒壊前の校舎に戻すための再建工事費として、あと200万円が不足している状況で、今回このプロジェクトを実施することとしました。子どもたちが自分の未来を切り開くための学びの場として校舎を復活させるために、皆様、ご支援をどうぞよろしくお願い致します。

 

校舎の再建にどうか力を貸してください!

 

 

プロジェクトも今回で6回目!皆様に支えられて、現地のニーズに的確に応えることができました。

 

私たちIVYのモットーは”その時々のニーズにきめ細やかに柔軟に対応すること”です。

現地の声に耳を傾けていると、「なんとかこの人達の力になりたい!」という気持ちになることがしばしばあります。

 

2019年度には、イラクへ逃れてきたシリアの人達にガスコンロを配布しました。

 

そんな時、私たちはいつもクラウドファンディングを通じて全世界の皆さんにご支援を呼びかけ、温かい支援に支えられてきました。過去5回にわたって行ってきたクラウドファンディング では、皆様からのご支援のおかげで、全てのプロジェクトを遂行することができました。改めまして、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

皆様のご支援で5つのプロジェクトを実施できました。

 

紛争による深刻な爪あとが残るイラク・T村。

 

紛争が人々に残したトラウマ

 

IVYがイラクで活動を始めて半年が経った2014年、ISがシリア・イラクで勢力を増していました。その年の6月にはイラク第二の都市モスルが制圧され、当時180万人を超える人々が避難生活を余儀なくされました。

 

2017年7月、正式にイラク軍がモスル奪還を発表しましたが、10か月に及ぶ激しい戦闘はモスル市内の学校、病院などの公共施設、住居などを破壊した他、子どもたちの心にも不眠や不安、恐怖や無力感などの紛争のトラウマを残していきました。

(モスル奪還作戦時の様子はこちらのプロジェクトもご覧ください>>「イラクの避難民キャンプに、暖かいコート7,500着を届けたい!」

 

今回プロジェクトを行うT村も、紛争の深刻な爪あとが残る村の一つです。

 

 

「新しい学校で勉強できる!」そんな矢先……

 

イラク北西部にあるT村は、IVYイラク事務所があるエルビル から西に約75km、モスル市の手前に位置しています。

 

2014年以前、村に唯一の中学校として開校を控え、建設工事は順調に進んでいました。校舎は一部2階建てで、教室8室が並ぶ教室棟、職員室や校長室などが並ぶ事務室棟、理科室、図書室、PC教室などの特別教室と普通教室がある特別教室棟、という3棟で構成されていました。

 

手前が職員室などがある事務室棟、奥が普通教室、特別教室(図書室、理科室等)を備えた特別教室棟。

 

あとは窓の取り付けと電気工事を終えれば完成!

「新しい学校で勉強できるんだ!」子どもたちは胸を躍らせていました。

 

しかし、2014年8月に村をISが占領したことで状況は一変します。村はISとイラク軍の戦闘に巻き込まれ、傷一つなかった校舎の外壁には無数の銃弾が打ち込まれ、校舎北側は空爆によって瓦礫の山となってしまったのです。

 
戦闘によって打ち込まれた銃弾の跡。
この風景を子どもたちの日常にしたくない。

 

3年後の2017年8月、村はようやくISから解放されました。幸い家屋の被害は少なかったものの、学校などの公共施設、水道設備、電気のライフラインは大きな被害を受けていました。

 

 

「子どもたちのために学校を直そう!」立ち上がる村人たち

 

戦闘の爪痕は、痛々しいほどに校舎に深く刻まれていました。新築だった壁には亀裂が走り、瓦礫として積み上がったコンクリートが教室まで入り込んでいました。天井のパネルはかろうじてくっついていますが、いつ落ちてもおかしくない状態で、とてもそのまま使用できる状態ではありませんでした。

 

しかし、子どもたちから学ぶ機会を奪ってはいけない、そう強く思った村の大人たちは「子どもたちがまた学べるように学校を直そう!」と立ち上がります。村民の寄付によって、教室4室、職員室2室が補修され、2019年になんとか4室を使用して中学校が開校し、140人の男子生徒が通うことができました。

 

一方で、瓦礫はまだ積み上がったまま、穴が空いた壁もそのままの状態でした。

 

 

T村の子どもたちが安心して、また中学校でしっかり勉強していけるように。

 

2019年度に通っていた男子生徒たち。

 

T村には中学校就学年齢の子どもたちが約390人暮らしています。そのうち140人の子どもたちは補修された教室で学んでいますが、残り250人の子どもたちは勉強する場所を求めて他の村の中学校まで4〜5kmかけて徒歩やバスで通っています。その距離の遠さによって、保護者が学校へ送り出すことをためらい、不登校気味になっている生徒もいます。

 

また、現在のイラクでは教育に回せるお金も限られており、働いている教員への給料を支払うことさえも遅れているため、倒壊した校舎の補修、再建費用に取りかかれるのはいつになるか分からない状況でした。しかし、子どもたちが学び続けるためには学校が必要です。

 

村に暮らす全ての子どもたちが安心して学べるように、校舎を復活させたい。

そう強く思い、中学校校舎の補修、再建プロジェクトを始めることにしました。

 

教室にまで入り込んだ瓦礫は手作業で撤去します。
廊下の壁面も崩れていたため、再度塗装します。

 

2020年夏から、工事に向けて作業にとりかかっています。

しかし、瓦礫で崩れている校舎部分の再建工事960万円のうち、あと200万円の資金が必要です。

 

そこで今回不足している200万円を、クラウドファンディングを通じて皆様にご協力をお願いし集めていきたいと思っております。いただいたご支援は再建工事費用、瓦礫部分と接していた校舎外壁の補強工事費用の一部として、大切に使用させていただきます。

 

今回のプロジェクトについて

 

【目標金額】200万円

 

【資金使途】建設工事費用  :9,108,963円

      外壁補強工事費用:   526,200円 

             計:9,635,163円

 

【再建工事終了予定日】2021年2月28日

 

イラク教育省の報告によると、T村がある県の初等教育純就学率(就学者のうち、就学年齢層に対応する生徒のみを該当年齢人口で割った比率)は約8割であるのに対し、中等教育の純就学率は約3割、3人に1人しか通えていない状態です。

 

中等教育が普及していない背景にも、紛争と貧困の問題が大きく関係しています。以下のような理由で多くの子どもたちが教育を受けられていない状態です。

・初等教育を受ける時期に避難を余儀なくされたため、勉強を続ける機会を失ってしまったこと。

・紛争により多くの校舎が損壊、補修が必要な状態で、子どもたちに対して校舎が不足していること。

・イラク政府が教員に給料を払えないことから教員が他の仕事に就き、教員が不足していること。

・家計を支えるため、自分が労働力となって働かざるを得ないこと。

 

中学生の時期は、大人になるための自我を確立する時期であると言われています。国の情勢に翻弄されることなく、自分たちが思い描く社会を、自分たちの手で切り開いていく人になってほしい。

そのためには、「自分たちの国でなぜ紛争が起きるのか」「自分に何ができるのか」など、自分や社会と向き合う学びの場が必要です。

 

初等教育で得た社会を生き抜く力に加えて、社会を変えるための力を身につけるために、初等教育からの学びを止めずに中等教育へつなげていきたい、そう強く思っています。

 

 

子どもたちの居場所である学校を、どんな状況下でも守っていく。

 

校舎の倒壊によって学校で学ぶ機会を奪われている子どもたちですが、今年に入り、新型コロナウイルスの影響でさらなる打撃を受けています。イラク教育省は感染対策として2020年2月から学校の休校措置がとっているため、学習は家庭での自習に委ねられていますが、急に学校という場を失い学びを続けられなくなったこと、友達と会えない日々は、子どもたちにとっても大きなストレスになっています。

 

家で過ごしている子どもたちに学ぶ機会を届けたい、新学期が始まった時に勉強についていけるようにサポートしたい。そう考え、8月から学習プリントを配布する活動を始めています。これまでに250人の男子生徒、女子生徒が登録し、毎週日曜日、翌週のプリントをもらいにきた子どもたちは、先生にプリントで分からなかった点などを積極的に聞いています。

 

学習プリント配布の活動には女子生徒も参加を希望してきました。


「こうしてまた勉強できることが嬉しい。プリントを取りにくる日、友達と会って会話できるのも楽しいんだ」という声も聞かれています。

 

T村の子どもたちは、2度学びの機会を奪われてきました。1度目はISの占領によって村から避難した時、2度目は新型コロナウイルスによる休校。しかし、学ぶ機会を奪われたからこそ、勉強できることの喜びを人一倍感じ、プリント学習にもとても意欲的に取り組んでいる子どもたちがいます。

 

子どもたちが改めて学校でまた友達と勉強できるように、元気な声が響く校舎の再建に、力を貸していただけませんか。ご支援・応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いします!

 

*****

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

 

 

今回のプロジェクトメンバー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴木 文人(すずき ふみと)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小笠原 直子(おがさわら なおこ)

 

 

税控除について

 

■特定寄附金による税制優遇について

本プロジェクトを通じて寄附を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。
<内容>
・個人の場合:2000円以上の寄附をされた方は、寄附金領収書を添えて確定申告を行うことで
       所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を

       選択できます。
       一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。
・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入が

       できます。


※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

 

<寄付金領収書の発行について>
寄附をされた方には、後日「寄附領収書」を送付致します。
領収書名義:READYFORアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します
領収書発送先:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします
寄附の受領日(領収日):READYFORから実行者に入金された日となります。
領収書の発送日:2021年3月下旬を予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

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プロフィール

1991年、当時、タイ・カンボジア国境にあった難民キャンプにスタディツアーに行き、難民支援の現場に衝撃を受けた山形県人10人が、「地方からもできる国際協力」をめざして設立しました。本部は今も山形市にあります。以来、カンボジアをはじめ、フィリピン、東ティモールで活動を展開。また、東日本大震災とシリア紛争が同じ2011年3月に始まったことから、中東にも目を向けはじめ、イラクやシリアでも活動を開始、現在は4校の学校での教育支援や正規の学校に通えていない子どものために補習校3校を開校、心のケアや先生への研修等も行っています。バングラデシュのロヒンギャ難民支援、ウクライナ国内での医療支援活動も実施中です。Readyforでは、最近では「シリアの子どもたちに給食を届けたい」「ウクライナ緊急支援・各地の病院へ必要な医薬品を届けます!」で500人以上の方々にご寄付いただきました(感謝!!)

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ギフト

5,000


alt

心を込めたお礼のメール

*心を込めたお礼のメッセージ
*寄付金領収書

※寄付金領収書は、2021年3月中に送付します。

寄付者
42人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

10,000


alt

ポストカード・報告書セット

*心を込めたお礼のメール
*寄付金領収書
*ポストカード
*クラウドファンディング報告書

※寄付金領収書は、2021年3月中に送付します。

寄付者
51人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

50,000


alt

報告書にお名前掲載

*心を込めたお礼のメール
*寄付金領収書
*ポストカード
*クラウドファンディング報告書
*報告書にお名前掲載

※寄付金領収書は、2021年3月中に送付します。

寄付者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

100,000


alt

学校のプレートにお名前掲載

*心を込めたお礼のメール
*寄付金領収書
*ポストカード
*クラウドファンディング報告書
*報告書にお名前掲載
*学校のプレートにお名前掲載

※寄付金領収書は、2021年3月中に送付します。

寄付者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

プロフィール

1991年、当時、タイ・カンボジア国境にあった難民キャンプにスタディツアーに行き、難民支援の現場に衝撃を受けた山形県人10人が、「地方からもできる国際協力」をめざして設立しました。本部は今も山形市にあります。以来、カンボジアをはじめ、フィリピン、東ティモールで活動を展開。また、東日本大震災とシリア紛争が同じ2011年3月に始まったことから、中東にも目を向けはじめ、イラクやシリアでも活動を開始、現在は4校の学校での教育支援や正規の学校に通えていない子どものために補習校3校を開校、心のケアや先生への研修等も行っています。バングラデシュのロヒンギャ難民支援、ウクライナ国内での医療支援活動も実施中です。Readyforでは、最近では「シリアの子どもたちに給食を届けたい」「ウクライナ緊急支援・各地の病院へ必要な医薬品を届けます!」で500人以上の方々にご寄付いただきました(感謝!!)

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