こんばんは

 

クラウドファンディングスタートより18日目を迎え66名様より725000円の

ご支援をいただいております。

温かいコメントもありがとうございます。

毎日励ましのお言葉や共感の声をいただき力をいただいております。

ちょうど折り返し地点に差し掛かっております。

引き続きのご支援よろしくお願いいたします。

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今までは私の思いを皆さんに書き綴ってまいりましたが、支援してくださった方からいただいた応援メッセージをお読みいただきたいと思います。

夫であり、父であり、東京大学新領域創成科学研究科サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム特任助教でもある、工藤尚悟さんよりいただきました。

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「『んなのいえ』プロジェクトの応援メッセージを書いてほしいんです。」

先日の大雨の秋田 、いつものようにシェアビレッジ町村に集まって、新しいプロジェクトの話で盛り上がりながら、だまこ鍋と山菜料理を食べているときに、竹内治子さんからそんなリクエストを頂きました。

 

「子育てを楽しみつつも日々忙しくしているお母さんとお父さんたちのために、

みんなが気軽に集まって一緒に時間を過ごせる場所、料理をしたり、手仕事をしたりする場所をつくりたい。」これが、就学前から中学生までの4人の男の子を秋田の自然環境を使った素敵な子育てをされている治子さんの「んなのいえ」プロジェクトです。

 

私は「ぜひ応援メッセージ書かせて下さい」と即答しました。大雨でしたが、それがシェアビレッジ町村の茅葺屋根にあたり、つたって縁側に落ちる雨音が心地よい夜でした。

(シェアビレッジで撮影した写真)

 

この「んなのいえ」プロジェクト応援メッセージを書いている私は、過疎高齢化が進む地域をフィールドとしている研究者です。「人口が減少しながら高齢化していく地域が、持続可能な状態になるためには、どのような地域づくりをしていけばよいのか」というテーマに取り組んでおり、これまで、秋田とイギリスの農村地域を見てきました。

 

そもそも「持続可能な地域」とはどんな地域なのでしょう。自然環境が保全される、地域に若い人のための仕事がある、地域のお祭りに人が集まって活気がある、などなど、誰に聞くのかによってさまざまな答えが返ってきます 。

 

「持続可能な地域はどんな地域か」という問いには正解はなく、それぞれの回答の良い悪いを判断する基準もありません。持続可能性とは、とても意味の広い概念で、答える人の主観に大きく影響される言葉です。そこで大事になるのは、「答える人がどんな想いを持っているのか」という、話し手の背景をきちんと知ることにあります。

 

治子さんの「んなのいえ」プロジェクトには、地域の次世代を担う子どもたちが豊かに育ってほしいという想いがあります。答えはたくさんありますが、持続可能な地域とは、「次世代を大事に育てていく地域」というのがひとつの答えではないでしょうか。そして、育てる役の大人たちが「学び合う場がある地域」というのも、

素敵な答えだと思います。

 

もう1つ、別の見方から「んなのいえ」プロジェクトについて書いてみたいと思います。

 

イギリスの農村を歩くと、“コミュニティショップ”と呼ばれる、パンや牛乳、野菜などの食料、石鹸や洗剤、歯ブラシなどの日用品を販売している小さなお店が村や町にひとつずつあります。このコミュニティショップは、住民たちによるボランティアで運営されています。いくつかのショップでは、郵便局の窓口を設けているので、小包を出したり、預貯金を下ろしたり、公共料金の支払いなどができます。また、カフェを併設していて、地元でとれた牛乳を使ってつくったアイスクリームや、はちみつを使ったお菓子などを提供しています。

 

イギリスFeckenhamのコミュニティショップ

(左手奥がカフェになっていて、人々の待ち合わせ場所になっている)

 

 

イギリス農村では、大体どこのコミュニティからでも車で20〜30分以内のところにはスーパーマーケットがあり、食料や日用品を安く買うことができます。それでも毎日食べるパンや卵、ちょっと買い忘れた牛乳1パックのために数キロ先のスーパーまで運転していくのは、時間も燃料ももったいない。また、高齢のために車の運転が困難になってきた住民にとっては、家から歩いていける距離のなかに食料や日用品を買える場所があり、またそこに行けば地域住民の誰かに会っておしゃべりができる場所があることは、日常生活のなかでとても大きな安心になっています。

 

このコミュニティショップは、地域の人々にとって、サードプレイス(第三の場所)という役割を果たしています。ファーストプレイス(第一の場所)は自分の家で、自身や家族の生活の軸になる場所です。セカンドプレイス(第二の場所)は職場や学校で、自分が仕事したり、勉強をしたりする場所を意味します。そしてサードプレイスは、家でも職場や学校でもない、ふらっと立ち寄れて、リラックスした楽しい時間を過ごせる場所です。

ファーストプレイスとセカンドプレイスの往復だけで毎日を過ごしていると、人は次第に消耗していってしまうものですが、カフェや公園、図書館などのサードプレイスで過ごす時間が日常生活のなかにあると、ちょっと一息つけるものです。イギリス農村のコミュニティショップは、単に住民の買物事情を支えるだけでなく、ふらっと立ち寄れるサードプレイスとして、地域の人々の間にゆるいつながりを創り出しています。

 

地域の人口が減るとカフェや食堂などのちょっと立ち寄れる場所が減ってきてしまいますし、高齢化が進むと出歩くのが億劫になり、必要なこと以外には出歩かなくなってしまうものです。つまり、過疎高齢化が進む過程には、 地域のなかにサードプレイスが徐々になくなっていくという特徴があります。「もともとカフェなんてなかった」という地域でも、田畑で農作業をしている間の休憩や、地域のお祭りの準備のために神社や集会所に集まることなどが、このサードプレイスの機能を担っていましたが、こんな機会も後継者や子どもの数が減ったことによって少なくなってきています。

 

治子さんの「んなのいえ」は、地域の子どもたちが豊かに育っていくこと、そしてそれを担うお父さんお母さんたちが集まれる場をつくっていくプロジェクトです。子育てを地域での新しい共通の関心事にした、新しい「サードプレイスづくり」とも言えると思います。縮小しながら高齢化していく社会に必要なことは、地域に住む多世代の人々が、協働できるプロジェクトではないかと思います。

 

そんな治子さんの場づくりプロジェクトである「んなのいえ」。プロジェクトの実現にかかる費用も手間をみんなでシェアし、できた場をみんなで活用していく。そんな関わり合いを持つマインドが、縮小しながら高齢化する社会のなかでも、持続可能な地域が生まれるために必要なことであると思います。

 

地域の次世代を大事に育て、育てる役割を担う大人が学び合う場づくりに、あなたもぜひ参加してみませんか。

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応援メッセージありがとうございました。

 

書いてくださったのは、持続可能な社会の研究のために、たびたび五城目を訪れてくださっていらっしゃる方です。

高校生向けにソーシャルラボを開催してくださったりと、五城目の教育の分野で尽力いただいております。

 

五城目町から世界に羽ばたける子

ふるさとを愛する気持ちを心に持って世界に羽ばたける子

心にしっかりとした機軸を持つ子

 

そんな力強い子を輩出できる町にしていきたい。

そのためにも「んなのいえ」は存在したいと考えます。

 

残り34日間もどうぞよろしくお願いいたします。

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