善意の余剰と需要をつなぐ。NPO向けゼロ金利融資サービス、始動。

善意の余剰と需要をつなぐ。NPO向けゼロ金利融資サービス、始動。

支援総額

2,140,000

目標金額 2,000,000円

支援者
173人
募集終了日
2022年3月17日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

 

さまざまな社会課題が山積する今日、支援を必要とする人のために、多くのNPOが活動をしています。

 

支援のニーズが多様化・細分化する中で、公的な仕組みや制度では解決ができない、セーフティーネットから抜け漏れてしまう方々に対しても、寄り添い、なんとか解決の糸口を探して、課題解決のために奮闘している人たちがいることを私たちは知っています。

 

しかし、彼らが満足に活動するためのリソースは充分であるとはいえません。

 

資金不足、マンパワー不足、整備されていない多くの制度………。社会課題にたちむかう団体自身も、多くの課題を抱えている。残念ながらこれがNPOの現状です。その中でもとりわけ「資金調達」に困ることから、ダイナミックな事業に挑戦ができない、専従職員の雇用ができない、などどうしても活動のボトルネックが外せません。

 

他方で、日本にはお金が余っている人たちがいます。その中には、自身の私財を「社会に対して還元したい」「元本が減らないかたちで有効活用してほしい」と思っている方々がいるにもかかわらず、どこに・どう支援したら良いのかわからないことで、余剰資金が活用されないままになっている現状があります。

 

NPOが、本気で社会課題の解決に取り組む環境を作るためには何が必要か。

本気で支援活動に集中できるようにするためにはどうすればよいか。

 

余っているお金を活用したい資金余剰者が、適切に支援できる仕組みをどうやったらつくれるか。

 

安心して資金を託すためにはどうすればよいか。
 
そうして導き出した答えの一つが、

「つながらない資金余剰者と資金需要者(NPO)の間に橋をかける」ことでした。

 

今回、私たちはNPOの新たな資金循環の道を創ります。

 

 

NPOに対するゼロ金利融資への挑戦


ページをご覧いただきありがとうございます。ノンプロフィット・ファイナンス(NPF)プロジェクトチームです。私たちは、NPOなどの非営利団体の資金調達手段をもっと多様化させるため、様々なバックグラウンドをもった仲間で作ったプロジェクトチームです。


発起人の一人である宮本は、10年以上、非営利団体への資金調達や活動に携わる中で、社会をよくするために本気で取り組む人々の資金調達の手段が限定的であり、実績のある団体や社会的インパクトの大きい事業にばかりお金が集まっていることに疑問を感じてきました。


私たちは、このクラウドファンディングで支援いただいた資金を運営費として活用し、「NPO向けゼロ金利融資」を本格化させたいと考えています。



ゼロ金利で元手を調達し、ゼロ金利でソーシャルセクターへ貸付を行う
ノンプロフィット・ファイナンス事業


 

 

NPOに立ちはだかる資金調達のハードル

 

私たちは、寄付による資金調達の不安定性や、融資を受けるハードルの高さを踏まえ、余剰資金を活用したい人々と非営利団体とを繋ぐ、寄付ではない新しい手段を創りたいと考えています。


私たちが、このプロジェクトを立ち上げる背景となった現状の課題は下記の通りです。

 

①多くの団体が寄付に頼る傾向がある一方、長期かつ大規模な資金調達が実現しにくい


株式や社債発行ができないNPOは、資金調達の手段としてその多くを寄付に頼らざるを得ません。たしかに、この10年間、クラウドファンディングの広がりによって寄付市場は拡大しました。一方で、多くの人が寄付を行うことができるようになったことで、小口化も進んでいます。


そのため、多くのNPOでは寄付で安定した収入を確保することが難しく、本来投資すべき社会課題解決に向けた活動や人材育成に集中することができにくい状況が生まれています。

 

もし、安定的で骨太な資金調達の手段があれば、より活動に集中でき、課題解決に向けた取組みを加速化させることができるのではないかと、私たちは考えています。

 

②金融機関の与信が厳しく、融資を受けられる団体はほんの一握り

 

企業であれば、大きな投資を行う際、金融機関から融資を受けるというのが一般的な資金調達の手段です。しかし、NPOにとっては、金融機関の与信ハードルが非常に高く、社会にとって有意義な活動であっても、金銭的リターンが重視されるため、  既に実績があったり、返済能力の見込める大きな団体しか融資を受けることが難しい   のが現状です。
 
また、融資を受けられたとしても、 貸金ビジネスの構造上、金利が高くなってしまう状況にあります。一般的に金融機関の提示する2~3%程度の金利すら、事業者にとって支払いが難しい現状を踏まえると、利益を求めないことで低金利を実現できる非営利金融の仕組みは一層必要とされています。
 
この構造上の課題に対しては、改正を求める意見が10年来、示されていますが、未だ実現されていません。私たちはこのプロジェクトを進めることで実例を示し、貸金業法の改正にも寄与したいと考えています。

 

③資金を獲得できたにもかかわらず、キャッシュの運用に困るケースも


クラウドファンディングの達成や行政事業の受託など、NPOとしてまとまった財源を獲得できるチャンスは増えました。しかし、それぞれの調達スキーム上の課題から、活動が制限されたり、資金繰りがひっ迫する団体は少なくありません。

 

例えばクラウドファンディングにおいて、コロナウイルス関連の支援や災害支援において「緊急支援」ですぐに資金が必要にもかかわらず、クラウドファンディングの期間が終了するまでその資金を引き出すことができない、また期間が終了しても各サービス会社からの入金にタイムラグがあり、手元にキャッシュがないことから即効性のある活動ができない  、という団体もあります。

 

また、行政からの受託事業の場合には、実費精算払いで事後的に支給されるケースが多く 、その間の費用をNPO側で立て替える必要があります。資金が足りない場合には、借入を行わなければならず、本来支払わなくていい利子を払うことになってしまいます。行政受託事業は、結果として団体が赤字になってしまう可能性があるのです。財源が潤沢にある場合でも、組織内の資金繰りを圧迫することには変わりなく、まさに構造上の課題であると言えます。

 

このように善意で集まった寄付にも公的な財源でも、スキーム上の課題でキャッシュの運用に困るということは決してめずらしいことではありません。

 

このような状況下では、いわゆる「つなぎ」融資が大変重要な役割を果たしますが、金利の問題や、「寄付金を利子に充てていいの…?」という戸惑いなどから、その選択肢をとれない団体もあります。

 

 

想定されるNPFの活用事例

 

将来的に、上記の①、②のような大胆な資金調達の意思決定をできる団体を増やすためのアクションを起こしていきますが、直近では③のようなすでに課題として顕在化している「つなぎ」が必要な団体に対して支援を行っていきます。

  

過去に、試験的に下記のような事例において、支援をさせていただきました。

 

クラウドファンディングの入金待ち資金 

 

 

 クラウドファンディングの支援者の想いを、すぐに現場へ届ける。

  まりっぺ(菊池) さん

(一般社団法人Masterpiece 代表)

 

2020年4月、未曾有のコロナ禍突入時、減収した児童養護施設等を巣立った若者たちに2〜5万円の給付金を136名に届けるプロジェクトを行いました。
 

私たちは、虐待などの理由で親と離れて暮らす児童養護施設等を巣立った若者たちのサポート事業をしています。ただでさえ生活が厳しい中、コロナ禍で「収入が減り生活が苦しい」という声が多数寄せられました。若者たちへの食料支援と緊急助成のためにクラウドファンディングを活用しました。

 

クラウドファンディングに2020年5月9日から6月21日にかけて挑戦し、527名の方から5,045,000円の資金を集めることができたのですが、その資金が私たちの法人に振り込まれるのは7月末予定でした。いち早く資金を届けたいという思いから、宮本さんへ相談し立替をしてもらい、5月中に基金を届けることができました。そのおかげで政府のマスクや給付金より早い動きを取ることができました。
 
多くの支援団体は、現場で奔走する中、事務作業や資金調達に力を注げる時間が十分あるは言えません。資金不足により、やりたくてもできないことがあり、無力感を覚えることもあります。こういった資金上の課題に対して、解決策を示してくれたこのような仕組 みは、支援団体に大きな勇気を与えてくれます。やりたかった新規プロジェクトに踏み出せるきっかけともなります。

 

支援団体は熱い思いだけでは成り立ちません。十分な資金があって初めて思い切ったサポートをすることができます。この仕組みにより多くの団体が大きくジャンプできる世の中になることを願っています!

 

行政からの委託事業の運転資金 

 

 

 NPO向けゼロ金利融資サービスの実現は、社会を変えていく大きな一歩

  工藤 啓 さん

(認定NPO法人育て上げネット 代表理事)

 

 NPOの事業活動のなかでも、公共との連携はさまざまな分野・エリアで行われています。そのなかでも、委託事業という枠組みは、現金余力のないNPOの経営を圧迫する構造になっています。例えば、年間1,000万円の事業委託を受けた場合、1,000万円の事業費は先出しとなります。精算払いという方式は、一年間の事業終了後に1,000万円が国や自治体などから支払われます。

 

 また、概算払いという、500万円が二回にわけて支払われるような分割型の仕組みもありますが、どちらにしてもキャッシュアウトが先になってしまいます。十分な現金を持たないNPOにとって、現金を確保するためには金融機関からの融資、または、個人からの借り入れという形で担保するしかありません。前者は当然利息が発生し、その利息分を事業費に入れ込むことはできません。後者については、個人の資力が事業受託の制約となります。

 

 そのため公的事業を考えるにあたっては、社会課題の解決に対するノウハウや人材があることよりも、現金の先出しと、借入利息の負債分という経営リスクを負ってやらなければならないことを前提に検討しなければなりません。これは公共との連携協働を通じて、NPOも力を発揮していくのではなく、NPOが見えないコストを負担する構造に他なりません。

 

 NPO向けゼロ金利融資サービスの実現は、NPOにとって見えないコスト負担、経営リスクを最小化し、本来取り組むべき課題の解決にまい進できる仕組みです。本サービスの実施・拡張に加えて、「フルコストリカバリー」と呼ばれる、見えない負担分も包摂する構造に社会を変えていく大きな一歩になるものだと考えます。

 

上記は一部ではありますが、他の法人に対しても試験的に支援をさせていただいています。

 

今後本格的に事業として開始し、NPOの声に耳を傾けながら融資の対象も広げていければと考えています。

 

 

第一号融資に向けた取組みを加速させ、

多くの実績を積み上げるための運営資金を集めます。

 

今回のプロジェクトで集めた資金は、全て運営費に使用します。融資の元手資金は別途準備することを想定していますが、プロジェクト自体の利益がないため、運営費をまかなう必要があります。運営コストを下げる努力をしつつも、プロジェクト運営に必要な費用は資金使途に記載の通り、一定程度かかってしまうことからクラウドファンディングでの資金を活用します。


お預かりした支援金の使途

  • 貸金業免許取得費用 
  • 事務所家賃 
  • 事務管理費 
  • 広報PR費 

 

初年度の活動計画

  • 融資実行件数 10~30件程度*
  • 融資金額 累計3,000万円〜1億円程度*

*実際の申込み等の状況によって変動する可能性がございます。


多くの支援金が集まれば、活動の規模・範囲を大きくすることができます。初年度からたくさんの案件を支援できる、または、長期で安定した運営を実現することができます。今回のクラウドファンディングをスタート地点として、皆さんとご一緒できることを楽しみにしています!

 

 

実行主体について

 

今の日本にはお金と善意が溢れるほどあって、そしてそれはこのコロナ禍でさらに増えているように感じています。一方で、社会の分断は進み、サポートを必要とする人たちも増えて行く中で、十分な活動資金が得られず、やりたい活動が思い切りできないNPOがいます。資金余剰者と資金需要者をつなぐ機能として、「寄付」は前よりもずっと身近なものにはなってきたけれど、その道だけではつながることのできない資金の「余剰」と「需要」が日本にはあります。

 

もう一本、橋を架けたい。

 

将来のために蓄えておきたいけど今すぐ使わない資金と、今新しい支援活動を始めたいNPOが、融資という方法でつながることはできないだろうか?そこに橋を架ければ、新しい応援の形を創れないだろうか?それが私たちが今チャレンジしようとしている「ノンプロフィット・ファイナンス(=NPO向けゼロ金利融資)」という仕組みです。


今の日本の法律が想定していない、応援者とNPOのつながりを創ることにチャレンジしてみたい。これは実行する私たちにはなんの経済メリットもない、むしろ持ち出しの事業です。でも、こんなバカげた取り組みを始めたいと思う仲間が揃いました。もしかしたらこの橋は大きな資金の流れを創るものになるかもしれません。この無謀な社会実験とも言える取り組みに、よかったら皆さんのお力を貸してください。

 


本事業を実行する法人は、社会貢献活動を目的に活動する、一般社団法人あおい福祉AI研究所です。そして、有志のメンバーを巻き込んだノンプロフィット・ファイナンスプロジェクトチームによって運営されます。

 

 

 溢れる善意と現預金をNPOにつなぐ

  宮本 聡

(フィランソロピーアドバイザー / 一般社団法人あおい福祉AI研究所 代表理事 / 他)

 

 2008年に中間支援NPOに入職したことをきっかけにたくさんのNPO関係者に出会い、以降様々な形で、NPOと支援者をつなぐ活動を続けてきました。その間、NPO向けの低利子・無利子融資事業も多くの方たちが構想はするものの、実行するのはたやすくなく、寄付に比べるとまだまだ一般的ではありません。

 

 一方で、経営者や富裕層の声を聞く限り、善意と現預金は膨れ上がっています。これをNPOにつなぐことができないか。改めて今の社会情勢下で挑んでみたいと思い、このたびNPFプロジェクトを実行に移すことを決意しました。

 


 

 

 資金余剰者と資金需要者の良い資金循環に期待

  金山 卓晴

(弁護士・NPOのための弁護士ネットワーク 理事長)

 

 弁護士としての経験を生かして、近年様々なNPOに対して法的な支援を行うとともに、様々なNPOの活動内容を聞く機会がありました。組織の大小を問わず、営利企業では実行できない社会課題に対して真摯に取り組むNPOが数多くありますが、いずれのNPOも資金繰りが大きな課題になっています。


 「いいことに手持ち資金をつかいたい」と抽象的に考えている資金余剰者と「いいことを実施したいけれどもキャッシュフローに問題がある」資金需要者の間に、両方の立場をよく知るメンバーが橋をかけることにより、時に閉塞感を覚える現在の状況下において、少しでも良い資金循環が生まれることを期待して、このプロジェクトに参画しています。

 


 

 

 「社会課題を解決したい」人を支える仕組み

  藤井 綾美

(サステナビリティ・コンサルタント)

 

 ESG投資に注目が集まり、気候変動など社会課題に取り組む企業に対する投資や低金利の融資が拡大する中で、元々社会性の高いNPOの資金調達がまだまだ限定的なことに課題を感じています。大きな団体や実績のある団体だけでなく、小さくても、初めてでも「社会課題を解決したい」という思いを持つ人を支える仕組みが必要です。

 

 このNPFプロジェクトは、NPOの資金調達のハードルを下げ、課題解決への取り組みを加速化させるものです。プロジェクトを通じ、NPOが資金の心配をすることなく、本来やりたいことに挑戦しやすい社会へ貢献したいと思います。

 


 

 

 資金調達の多様化で、事業をドライブさせる

  徳永 健人
(クラウドファンディング コンサルタント / 認定ファンドレイザー)

 

 私が、READYFORに入社したのは2015年。それから、クラウドファンディングを通じてソーシャルセクターの方々の資金調達のサポートを開始しました。

 

 寄付の調達による社会課題の解決をおおく目にすることができた反面、スピード感等において、クラウドファンディングで解決が難しいこともありました。「お金があればあきらめなくてもいいのに・・・」そういった悩みを持つ団体が、事業をドライブさせることに全力を注げる。資金調達の多様性が増す今日、このNPFプロジェクトは、本当に「かゆいところに手が届く」仕組みだと思います。

 


 

 

 資金調達は最も大きなパワーの源泉

  イノウエ ヨシオ

(ファンドレイジング・プロデューサー / 基金ジャパン 代表理事)

 

 地域の課題解決を図るチャレンジャーの方々と一緒に新たな事業の立ち上げ支援を行う際に感じることは、資金調達は最も大きなパワーの源泉であり、実行の裏付けであるということです。細やかに注意を払いながらも、繋ぎ資金がないために、全ての活動が継続できずストップしてしまうことでさえ、しばしば起こってしまいます。自分たちの持ち出しやボランティアでやっていくには限界があり、事業そのものも小さくまとまっていってしまいます。

 

 今回の取り組みは、そうした局面に小さな風穴を開けていこうとするものです。
 多くの皆さんからの支持でこれが実現できます。あなたの力を貸してください。

 

 

運営団体:一般社団法人あおい福祉AI研究所

 

分野を特定せずに、「困りごとを抱えた人たちの支援活動」を実践する人たちを支援することを目的とし、本プロジェクトメンバーの宮本が友人たちと共に2018年に立ち上げた法人。これまで50を超える団体等に累計で2,000万円超の寄付で応援をした他、社会的事業への出資、独自の調査活動などを行っている。理事はそれぞれ独自にボランティアで、子どもの権利を広める活動、音楽セラピーの普及啓発や実践、高齢者住宅経営や高齢者コミュニティ運営等への助言などの活動に取り組む。

 

 

応援メッセージ

 

 

 ノンプロフィット・セクターを支える新たなブリッジへの期待

  水谷 衣里 さん

(株式会社 風とつばさ 代表取締役)

 

 民間による公益的な活動を支える資金支援・資金循環の仕組みは、多様に広がりつつあります。寄付、助成、投資、融資など、それぞれはそれぞれの重要な役割があるのだと思います。

 

 今回新たに誕生する「ノンプロフィット・ファイナンス」はきっと、民の立場から新しい時代を創り出す方々を支える、大切な取り組みになるのではないかと予感しています。

 

 その担い手は、発起人の宮本さんはじめ、ノンプロフィット・セクターの成長と発展に欠かせない方々ばかりです。有志メンバーの広がりもまた、このセクターの多様性と包摂性を体現するものだと感じます。

 

 ノンプロフィット・ファイナンスという、また新しい社会実験の始まりですね。

 チャレンジする人を応援できる、新たな仕組みのスタートに、大きな期待を寄せたいと思います。

 


 

 

 新しい資金循環・市民参加の取り組みが始まる!

  山田 泰久 さん

((一財)非営利組織評価センター 業務執行理事)

 

 社会課題が複雑化・多様化していく中で、NPOの役割や期待も大きくなっていきます。その一方で、NPO自身の組織基盤やNPOを支える仕組みそのものはまだまだ脆弱と言わざるを得ない状況です。特に、事業としてはニーズがあり、手法も確立していても、それを動かしていくための資金調達に大きな課題を抱えています。


 そのような中で、長年NPOの組織運営のサポートを行ってきたメンバーが新しい資金調達・循環のスキームを立ち上げようとしているのがこのプロジェクトです。そして、単にNPO支援だけではなく、社会課題に関わりたいという資金提供者、つまり一般市民が融資という形で市民参加できる仕組みとなっています。


 従来の寄付やクラウドファンディングとは違う新しい資金循環のスキーム、市民参加のシステムとして、このプロジェクトが実現することを強く願っています。

 


 

 

 資本主義の限界を超えて、信じることから始まるファイナンス

  桂 大介 さん

(一般社団法人 新しい贈与論 代表理事 / リブセンス 共同創業者)

 

 最近はよく、資本主義は限界だという言説を耳にしますが、このプロジェクトの実現は、まさにそのような限界に一つの穴を開けるものになるでしょう。


 ノンプロフィット・ファイナンスが実現するのは、投資でも寄付でもない第三の道です。そこにあるのは従来のフィランソロピーのような、金銭そのものの贈与ではありません。ここで贈与されているのは将来価値、つまり金銭に託された未来の可能性です。
 

 貸付には与信=クレジットが重要ですが、クレジットは元来「信じる」という意味の言葉でした。信じることから始まる新しいファイナンスを、わたしも応援しています。

 


 

 

 日本に社会的投資の文化を育てる大きな可能性を持ったプロジェクト

  功能 聡子 さん

(ARUN合同会社代表、認定NPO法人ARUN Seed代表理事)

 

 「ARUNがない世界より、ある世界の方がいいと思うよ」落ち込んでいると、いつも励ましてくれる宮本さん。最初の出会いは、ARUN設立の2年程前、ヨーロッパのソーシャルファイナンス機関や日本の市民金融の草分けであるNPOバンクを訪問してヒアリングを繰り返し、最初の事業計画書を書いた頃です。私たちは、ヨーロッパの社会にしっかり根付いたソーシャルファイナンスの文化に触れ、日本でも日本にあった形で社会的投資の文化を育てたい、そんな思いで2009年にARUNを立ち上げ、今日まで活動してきました。

 

 今回、宮本さん達が始める新しい仕組み「ノンプロフィット・ファイナンス(=NPO向けゼロ金利融資)」は、ソーシャルなお金の流れを大きく太くし、日本に社会的投資の文化を育てる大きな可能性を持ったプロジェクトだと思います。心から応援しています!

 


 

 

 これまで多くの人が考えたものの、実現できなかった取り組み

  岡本 拓也 さん

(NPO法人LivEQuality HUB代表理事、千年建設株式会社 代表取締役社長)

 

 「NPOへの貸付?それって、ちゃんと返済されるんですか?」
こんな言葉を実際に聞いたことがあり、金融機関ですらNPOへの貸付を躊躇っているのが、まだまだ日本におけるNPOを取り巻く環境です。


しかし、そんな状況下においてもNPO/非営利セクターは着実に成長しており、実際に社会に数多ある課題解決の大きな力になっています。裏を返すと、多くのNPOにとっても成長のための資金ニーズが高まっており、いわゆる「資金繰り」という概念が、NPOの経営においても重要性が増しています。


本プロジェクトは、資金ニーズが高まるNPOにとって成長の力強いサポートなるのみならず、金融機関を中心としたNPO/非営利セクターへのお金の流れを変える可能性を秘めています。表題にある通り、これまでNPO支援の現場で多くの方々が一度は考え、構想したものの、今だ実現できていない、この取り組み。今回のクラウドファンディングを経て、実現されることを私も心から願っています。

 

 

プロジェクトに関するご留意事項

 

○ 支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

○ リターンにつきましては、プロジェクト達成後は、既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。

 

○ 支援時に回答いただく質問項目への回答は支援確定後、変更できません。

 

○本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関する条件の詳細については、こちらから「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」の項目をご確認ください。

 

○ ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。

プロジェクト実行責任者:
宮本 聡
プロジェクト実施完了日:
2022年12月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

ノンプロフィット・ファイナンス(一般社団法人あおい福祉AI研究所内)が、NPO向けの低利の融資サービスを実施するための運営費用として活用する。 ・貸金業免許取得費用  ・事務所家賃  ・事務管理費  ・広報PR費

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リターン

5,000


alt

5,000円コース

■御礼メッセージ
■WEBサイトへの支援メンバーとしてお名前掲載(ご希望者のみ)

支援者
68人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

10,000


alt

10,000円コース

■御礼メッセージ
■初年度活動報告書(データ版)の送付
■WEBサイトへの支援メンバーとしてお名前掲載(ご希望者のみ)

支援者
95人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

50,000


alt

50,000円コース

■御礼メッセージ
■初年度活動報告書(データ版)の送付
■WEBサイトへの支援メンバーとしてお名前掲載(ご希望者のみ)
■活動報告会へのご招待
活動報告会は2022年12月中旬に東京某所またはオンラインにて開催予定です。詳細は2022年11月中旬をめどにメールにてお知らせします。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

100,000


alt

100,000円コース

■御礼メッセージ
■初年度活動報告書(データ版)の送付
■WEBサイトへの支援メンバーとしてお名前掲載(ご希望者のみ)
■活動報告会へご招待
活動報告会は2022年12月中旬に東京某所またはオンラインにて開催予定です。詳細は2022年11月中旬をめどにメールにてお知らせします。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

1,000,000


alt

1,000,000円コース

■御礼メッセージ
■初年度活動報告書(データ版)の送付
■WEBサイトへの支援メンバーとしてお名前掲載(ご希望者のみ)
■活動報告会へご招待
■代表者による事業説明(ご希望者のみ)

活動報告会は2022年12月中旬に東京某所またはオンラインにて開催予定です。詳細は2022年11月中旬をめどにメールにてお知らせします。

代表者による事業説明は別途メールにて調整させていただきます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

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