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本日はNたま12期修了生の金子佳南（かねこかな）さんをご紹介します。Nたま修了生はさまざまな非営利組織で活躍しています。金子さんからNたま継続にむけたメッセージもいただきました。

Nたまと私～修了生の声

金子佳南（かねこ・かな）さん（公益財団法人 日本国際交流センター 職員）Nたま12期修了生

ーーいまはどんなお仕事や活動をされていますか？
（公財）日本国際交流センター（東京都）で働いています。
主に休眠預金を活用した二つの助成事業を担当しています。在留外国人の緊急支援と外国人ルーツの青少年の教育などに関わる事業で、助成団体の伴走支援を行っています。日本に住む外国人の課題を社会に発信し、彼らが日本で安定的な生活を送れるようにメディアや行政にその声を届けるような活動も行います。

ーー受講前と受講後の変化について教えてください
目の前で起きている課題に対して、その時の自分の立ち位置でできることは何かと問えるようになりました。
当時は大学で国際理解の授業などを担当しており、世界で起きている様々な課題に対していかに学生が自分事として捉えて行動に移せるかを常に考えていました。同時に、口先だけで何も行動できずにいる自分自身に対しても悩んでいました。

ーーNたま受講を通して得られたものとはなんですか？
人との繋がりでしょうか。正直なところ、同期と頻繁に連絡を取ることはありませんが、Nたまのコミュニティと繋がっていることは、私の人生における収穫です。同期や先輩・後輩らの現在の活動の様子を見聞きすると「すごいなあ」と励みになります。

ーーNたま終了後、今も胸に残っているエピソードや、講師や関係者の一言などはありますか？
ある講師の先生が「全ての人々を自分一人で何とかすることはない。だけど、その土地、人々、起こっている問題が自分と繋がったとき、その人たちと関わろうとする選択肢が生み出される」とおっしゃいました。この言葉のおかげで、私は、目の前にいる学生たちにできることは、「きっかけ作り」で良いと気付かされました。

ーーNたまでの経験は、いまの自分の考えや、いま行っている活動にどう活きていると感じますか？
自分が何をしたいかではなくて、何がニーズでどうしたら応えられるかについて今の仕事でも考えることが多く、Ｎたまでの企画作りで悩んでいた当時と重なります。

ーーNたま修了生や関係者の方々へメッセージをお願いします！
日本社会は、どんどん複雑になって疲弊感も強く、NPOなどに頼らざるを得なくなっている。担い手を育成してきたプログラムを今なくしては非常にもったいない。Ｎたまは受講してすぐに成果や結果が出るものではないけれど、振り返って大切な力が身についたと分かります。