次世代型交通システム実現に向けて
この度は私共のプロジェクトにご支援をいただきましてありがとうございました。
コロナ禍の中でもこれほど多く支援をしてくださる方がいらっしゃることに感激しました。同時にしっかりやり遂げなければいけないという責任を痛感しております。
私共はこの202号を歴史遺産として後世に伝えていきます。また、東京ー小田原ー長崎の架け橋となるよう保存と活用をしていきたいと考えています。皆様のご支援に改めて御礼を申し上げます。
さて、経過と設置までの様子を報告させていただきます。
2020 年 12 月 7 日、いよいよ路面電車の受け入れ工事が始まりました。 まず車両を乗せる下地の工事は 地面を掘り枕木とレールを設置し、その後、周囲に砂利や砕石を入れて高さを調整しました。2020 年 12 月 13 日、 枕木とレールが設置され砕石も投入され、レールの高さを調整しました。
12月16日に長崎電気軌道さんから車両を搬出し、出発しました。途中すべて陸送でした。12月19日に東名足柄SAを出発し予定どおり8時に国道1号線の箱根口信号のところに到着しました。その後台車と車体を吊り降ろし、設置を行い、ブルーシートで養生して14時に終了しました。
現在は、設置させていただいた施設の工事をしています。車両の中の電気配線の整備や展示する資料の制作も行っています。3月公開に向けて作業をすすめているところです。
皆様からご支援いただいた資金 8,445,000円(手数料を引いた金額 6,865,785円)は、全額を積込費・輸送費 3,300,000円 設置工事費 3,000,000円 車両整備費 (塗装・電気配線)750,000円に使わせていただきましたので、ご報告致します。
お待たせして申し訳ありません、返礼品の発送は2月より順次行っておりますので、ご了承くださいませ。なお、写真集とDVDについては編集をすすめていますが、簡単なお披露目の様子を入れて完成させますので3月までお待ちくださいませ。
最後に小田原市内電車202号を今後どのように活用していくのかについてお話させていただきます。昭和10年から昭和30年までの町内電車、市内電車の様子を知る方から話を伺い、子や孫の世代に伝えることで世代間交流のお役にたてればよいと思います。
また、小田原市がすすめるSDGs未来都市のプロジェクト「持続可能な地域社会」実現のための、新しい交通システム構築に202号を活用できないか、これから考えていきます。再生可能エネルギーでLRTが走る小田原を夢見ています。引き続きどうぞよろしくお願い致します。