藩主の末裔が営む御屋敷「御花」｜文化財の未来を照らす挑戦を皆様と

第一目標達成の御礼

いつも柳川藩主立花邸 御花をご愛顧いただきありがとうございます。4月23日より開始いたしました、御花初となるクラウドファンディング『藩主の末裔が営む御屋敷「御花」｜文化財の未来を照らす挑戦を皆様と』ですが、皆様からの多大なるご支援により、4月24日に第一目標金額に掲げる300万円を達成することが叶いました。

事前にご支援いただいた方々もあわせますと、118名もの方々にご縁をいただきました。挑戦前には予想だにしていなかったスピードでの達成に、御花一同驚きと喜び、そして感謝の気持ちでいっぱいです。改めてこの場を借りてお礼を申し上げます。皆様からのあたたかいお気持ちを胸に、国指定名勝 立花氏庭園「松濤園」の夜の魅力を最大限お届けできるよう、精一杯取り組んでまいります。

ネクストゴールへのチャレンジについて

実は御花のもつ庭園は「松濤園」だけではありません。現在東庭園と呼ばれるそのエリアには、江戸時代、立花家の殿さま屋敷「御花畠屋敷」がありました。柳川城が手狭になり5代藩主立花貞俶が、側室とその子どもたちと生活する住まいを作ったのが始まりであり、まさに御花始まりの場所でもあるのです。

東庭園はその名残を今も残す大切な庭園であり、国指定名勝の一部となっています。歴史あるこの大切な場所ですが、文化財建築や松濤園の維持管理、日々の運営に手一杯で、東庭園の整備ができていない、もどかしい状況が続いていました

さらに、東庭園の夜の景観に関しては、ナイター球場照明のように明るいライトによって足元灯を担う状態が続いています。特に東庭園出入り口部分の非常に明るいライトは東庭園を照らすだけでなく「松濤園」エリアにも強く差し込んできており、ライトアップの効果を半減させてしまわないかと、頭を悩ませているところでした。

また現在リニューアルを進めている宿泊棟についても、資材の高騰から照明に関する費用などを捻出することが厳しくなっており、文化財・御花一体となった夜の魅力をお届けするために課題が残る状態です。

そこで今回、55日もの期間を残して第一目標を達成させていただいたこの機会を生かし、第二目標に600万円を掲げ、広大な敷地、東庭園の足元灯の整備ならびにリニューアル工事にかかる照明整備にも挑戦させていただきたいと考えました。今回の「松濤園」エリアのライトアップが実現することに合わせて、東庭園の強すぎる照明や周辺の整備が叶えば、「松濤園」そして東庭園を含む御花全体の文化財の魅力をもっと輝かせることができることを確信しています。

私たちが挑戦を続けることで、さらに一人でも多くの方に、文化財と共存する未来を描こうとしている文化財施設があること、そしてその魅力を存分に感じていただけることを願っています。最終日の6月18日まで、どうぞ引き続きあたたかいご支援・応援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。