入院中も全国と繋がれる!小児・AYA世代がん患者さん用のメタバース

入院中も全国と繋がれる!小児・AYA世代がん患者さん用のメタバース

寄付総額

8,669,000

目標金額 4,560,000円

寄付者
403人
募集終了日
2025年10月30日

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プロジェクト本文

(2025年9月2日 追記)

 

🎉  第一目標達成!そしてネクストゴール(750万円)へ挑戦します

 

 皆さまの温かいご支援のおかげで、当初の第一目標 456万円を達成することができました

温かい応援に心より感謝申し上げます。

 

この達成により、全国20施設への機材導入とサポートが実現できる見通しとなりました。

そして今後さらに多くの患者さんに支援を届けるため、ネクストゴールとして《総額750万円(第一目標と合算)》を設定いたします。

 

 ネクストゴールで実現できること

 

追加の資金で、以下の取り組みを実現します。

  • 追加施設への導入とサポート体制の拡充
  • 通信環境整備(ポケットWi-Fi導入など)
  • Webマニュアル・動画制作による利用支援
  • メタバース空間の拡張と改善

これらにより、対象施設数は 20施設から最大31施設へ拡大し、より多くの患者さんに活用いただけるようになります。

 

 ネクストゴール未達の場合の対応

 

仮にネクストゴールに届かなかった場合でも、いただいたご支援を最大限活かし、

優先度の高い取り組みから責任をもって実施いたします。

 

 

第一目標の達成は大きな第一歩です。

ここからは、さらなるネクストゴールに向けての挑戦が始まります。

皆さまと共に歩みを進められますよう、引き続きのご支援・ご声援を心よりお願い申し上げます。

 

 

プロジェクト実施の背景


 

自己紹介〜今回の挑戦〜
 ご覧いただきありがとうございます。岡山大学病院 整形外科の長谷井 嬢(はせい じょう)です。

 

 私たちは2023年から、小児・AYA(Adolescent and Young Adult:思春期若年成人, 15~39 歳が該当)世代のがん患者さんが、入院中や自宅療養中でも全国の仲間とつながれる「メタバース(仮想空間)を活用した交流の場」を運営しています。

 

※メタバースとは?

インターネット上に広がる3D仮想空間で、参加者は「アバター(分身・仮想空間内の自由に変えられるキャラクター)」となって自由に交流できます。 

 

 近年、医療現場では病気を「治す」ことだけでなく、患者さんの心を「支える」ことの重要性が増しています

 特に、希少がんや慢性疾患と闘う子どもたちや若者は、治療法は確立されていても、同じ経験を持つ仲間と出会えず、孤独を深めてしまうケースが少なくありません。

 

身体のケアと同時に、感情面でのサポートが不可欠なのです。

 

ただ、「同じ経験を持つ仲間がいないから、話してみたい」「気分転換をしたい」と思っても、入院中だと誰かと交流をはかることも、外に出ることもなかなか難しいのが現実です。

また、体調も日によって変わっていくため、「直前でも参加できる/パスできる」という気楽さがないとそういった人や場につながることができないのもネックになっています

 

それらを解決するのがメタバースの居場所であり、もう一つの病棟です。 

 

小児・AYA世代 がん患者さんが抱える3つの心の悩み

 

—距離や体調にかかわらず、安心して集まれる —

 

VRゴーグルをつけて空間に入れば、海の家や星空の下の別世界。

病室にいながら、病室外へ出ることができ、リフレッシュすることができる

全国各地の同じ経験を持つ仲間と話ができる。

普段関わることがない病院関係者とも違った会話ができる。
「取り残されている」という感覚を緩和し、治療継続の力につなげていく。

私たちが目指す「もう一つの病棟」とはそんな場所です。

 

これまで病院一つひとつへ協力を呼びかけ、現在全国21病院の患者さん、そして彼らを支える医師、看護師、心理士などが、同じ空間で語り合える“オンライン上の居場所”を2023年より、何とか実現してきました。

参加施設一覧

 📷 現在のメタバース参加病院一覧

 

青い海

📷 病院の枠を超えた“本音の対話”が生まれる 

※画像内・チャイルドライフスペシャリストとは:病院での検査や治療、入院生活など、

子どもたちが経験するさまざまな不安やストレスを和らげるために、心理社会的な面からサポートする専門職
 

 

もう一つの病棟とは

 

近年、ゲームや音楽イベント、オンライン会議など、さまざまな場面でメタバース空間の活用が広がっています。
私たちも、そんなテクノロジーの力を活かしながら、医療の現場に新しい「居場所」のかたちを届けたいと考えています。

 

私たちが目指すのは単なるデジタル空間ではなく、がん治療中の子どもや若者が安心してつながれる「もう一つの病棟」

娯楽や不特定多数向けの空間とは異なり、孤独や不安をやわらげ、自己肯定感を育むことを目的としたコミュニティ空間です。

 

  • がん治療中の子どもや若者たち限定の空間
  • 事前登録制・匿名性を大切にした、安心のための設計
  • 医療スタッフが交流・参加を見守り、安心して過ごせるようサポート
  • 脱毛や病衣など、外見や服装を気にせず参加でき、アバターで自己表現も可能
  • 声が出せないときも、チャットなどを使って空間に「いる」ことができる参加スタイル

私たちは、小児・AYA世代の患者さんと共に、入院中でも「つながり」や「自分らしさ」を感じられる場を、メタバースの力で実現しようとしています。

そして、それはきっと、医療の補完ではなく「新しい医療のかたち」のひとつだと私たちは実感しています。

 

実際、参加してくださった患者さんからは以下のような声も届いています。

参加した患者さんからの声

今の病院数でこういった声が生まれているということは、必ず全国各地の患者さんでもこの空間を必要としている人がいます

しかしながら、日本小児がん研究グループ(JCCG)に登録されている病院だけでも195もの病院数があり、全国の病院を繋ぐためには、まだまだ機材も、運用システムも不十分です。

 

私たちは、こういった患者さんの声やこれまでの活動から、全国へこの取り組みを広げていく必要があると感じています。

そのためにどうか皆さんのお力をどうかお貸しいただけないでしょうか。

入院中でも「つながり」や「自分らしさ」を感じられる新しい医療を、もう一つの病棟を、

患者さんにとって特別なものではなく当たり前の選択肢にしたいのです。
 

 

もう一つの病棟の取り組み

 

では、全国に広げていきたいメタバースの「もう一つの病棟」とはどんなことをしているのか。

ここからは私たちの取り組みや実際にそこで起きた変化について、ご紹介をしていきます。
 

 

①みんなで遊ぶ & 相談する 

 

無機質な病室から解放されて、少しでも季節を感じる空間を楽しんで欲しいと思い、これまでに、かわいいお化けの舞うハロウィン空間や、クリスマスのイルミネーションが輝く部屋など、季節やテーマに合わせた様々な交流エリアを用意してきました。
参加者は好きなアバターになり、空間内を自由に歩き回って他の参加者と交流します。

 

 

イベントに参加中の患者さん📷 イベントに参加中の患者さんと保護者の方

 

📷 暖炉のあるクリスマス空間でお話

 

📷 おばけが舞うハロウィンの空間🎃

 

 その他、手持ち花火を楽しんだり、ダーツで対戦したり、拍手やジャンプといった“エモート(拍手やジャンプなどの動作で感情を伝える機能)”で気持ちを伝え合ったりもできます。最初は会話がなくても、アバターで動いて遊ぶだけでも「一緒に過ごしている」という一体感が生まれます。 交流会には、患者さんだけでなく、医師、看護師、心理士、チャイルドライフスペシャリスト(CLS)などの医療者もアバターで参加しています。

※CLSは、医療に伴う不安やストレスを和らげるために、遊びや対話を通じて子どもたちの心を支える専門職です。

 

医療者は犬のアバターになることで、現実空間のような医療者の圧迫感を与えることなく、患者さんがリラックスして話せるような設計となっています。 お話が苦手な人や、参加する前に様子を見たいといった人は、声を出さなくても、チャットだけの参加もできるので誰もが安心して自分のペースで参加できる空間です。

 

スタッフのアバター

📷 医療スタッフは犬アバターで参加し、子どもたちとのコミュニケーションを円滑にしています
 

  

②メタバースガチャ    (頑張りに対するプレゼント)

 2024年秋から、岡山大学病院 小児科では、NPOプロジェクトサンタさんと共同開発した「メタバースガチャ」を実施しています。

 痛みを伴う検査や治療を頑張った時に、その頑張りを称えるプレゼントとして、メタバース空間にある、ガチャガチャを回すことができます 患者さんには、処置前にガチャガチャができることを伝えておき、処置後に頑張りを称える流れで実施します。

 

メタバースガチャ

📷背よりも大きなガチャマシンにワクワク。

 

 出てきたカプセルの色に応じて、マスキングテープやキャラクターシールなど、本当の景品が手元に届く仕組みです。

 「何が当たるかな?」というワクワク感は、治療へのモチベーションを高めるだけでなく、処置前の不安や緊張を和らげるディストラクション(痛みや不安といった不快なことから注意をそらす心理的なサポート方法)の一環にもなっています。

 ディストラクションは、特に小児医療において重要なアプローチとされていて、メタバースは、その高い没入感から、効果的な手法として注目されており、海外の研究では、採血や処置時の痛みが軽減された報告が多数あります

 メタバースが創り出す仮想現実の世界が、患者さんの意識をポジティブな方向へ切り替える手助けとなるのです。 

 

 実際に、岡山大学小児科では、沢山の喜びの声が寄せられています。

 

★採血検査の頑張りに 

 採血への不安と恐怖が強く泣いていた患者さん採血後にガチャガチャを実施し、「頑張ってよかった。楽しい!」「嬉しい!」と、とても喜んでくれました。

 

★放射線療法の頑張りに 

 複数回の放射線治療を頑張った患者さん。

「うわ~、いいの?」と目を見開いて笑顔になり景品をもらって嬉しそうに持って帰りました。「次の放射線も頑張れる!」と宣言してくれました。お母さんからも「嬉しいこといっぱいだね。楽しみだね。放射線する時に持って行ってみんなに見せようね」と、喜んでいただけました。

 

📦 カプセルの色に応じて、実物の景品が手元に届きます
 

 

運営体制について

このプロジェクトでは、子ども・若者たちにとっての「もう一つの病棟」を実現するために、医療・心理・福祉など多分野の専門家が集まり、力を合わせて空間を作りあげています。

多職種チームで支える もう一つの病棟

 

また、安全にこの空間を運営していくために、以下のようなリスク対策にも取り組みます。

  • VR機材の故障・紛失対策:予備機材を準備し、定期的な点検体制を整備
  • なりすまし・不正アクセス防止:参加者は事前登録制とし、未登録のIDは自動的に排除するシステムを導入
  • 個人情報の保護:GoogleやFacebookなどの外部アカウントによる認証制を採用し、信頼性を確保
  • 参加者のプライバシー配慮:本名や年齢などの開示は不要で、匿名で参加できる設計に

今後も、チームの力と安全面の工夫を重ねながら、 安心して過ごせる空間づくりを進めてまいります
 

 

患者さんの体験談

 ここからは、患者さんの語りから、この空間で起きた変化についてご紹介します。

【患者さんの声】心をひらく、 もう一つの扉

【患者さんの声】もしあの時、 メタバースがあったら

 

ケース紹介

【ケース紹介】七夕の星空体験

【ケース紹介】サバイバーさんとの話が未来の道しるべへ

 

ご支援の使い道

 

メタバースの「もう一つの病棟」を全国の病院で当たり前の選択肢にするためにまずは様々な病院にメタバースを使用できる環境(機材、研修など)を整える必要があります。

そのために、以下の内容についてご支援をいただきたいと思っています。

ご支援の使い道

目標金額の使途および実施する内容としては、

  • メタバース空間に入るためのデバイスの購入費:2,520,000円
    iPad 1台 + meta quest3s(VRデバイス)1台+ケースやフェイスクッションなどの備品の合計 1施設あたり126,000円×20施設分。
  • メタバースガチャの景品購入代:400,000円
    メタバースガチャの景品(1施設数百個程度)20,000円×20施設分。各施設と相談しながら景品を選定。
  • 季節行事やイベントを取り入れた新しい空間のデザイン費:660,000円
    2種類の空間を作成予定。それぞれの空間の構成検討、デザイン作成、調整費用など全て含める。
  • 各施設にて、現地でのセットアップサポートを行うための交通費:360,000円
    岡山⇄各施設 およそ10施設分の費用
  • 手数料など:620,000円
    メッセージ、お礼状送付代:26,000円、運営事業者手数料(12%+税)594,000円

    に利用させていただきます。

このプロジェクトでは、上記の費用について皆様からのご協力・ご支援をいただきたく、目標金額を4,560,000円と設定させていただきました。

※本プロジェクトは、期日までに集まった支援総額に応じて、実行内容の規模を決定いたします。例えば、ご支援が20,000円集まった時点で、現時点でメタバースガチャの景品を1施設に数百個分提供することが可能です。 期日までに目標金額の50%が集まった場合には、デバイス提供先の施設を半数にして実施いたします。もし、20,000円に満たないものの、ご支援が1件でも集まった場合、確保している費用を使用し、20,000円分のメタバースガチャの景品を1施設寄付致します。

 

<寄贈について>
・対象:小児・AYAがん治療を行う全ての病院
・募集方法:病院からの参加希望申し出による。希望施設が20施設に満たない場合は、日本小児がん研究グループ(JCCG)参加施設から選出。
・人数や対象数など:20施設

・決定方法:先着順。希望施設が20施設に満たない場合は、日本小児がん研究グループ(JCCG)参加施設から選出して、参加希望を確認して決定。

・適切に寄贈先を決定出来る理由:これまでの20施設へのデバイスは全て私たちが無料で提供して参りました。また、今回はJCCG参加の全施設へも本クラウドファンディングの案内を送付します。

 

また、今後の実施スケジュールとしては以下を予定しております。

 

 

ご支援いただいた方へのリターン

このプロジェクトは、小児・AYA世代のがん患者さんを支えることを目的とした公益性の高い取り組みです。

皆さん一人ひとりのご支援がすべて大きな力となります

 

そのため、すべてのご支援金額に対して、以下の共通リターンをご用意しています。


全てのご支援コース共通の返礼内容

  • 岡山大学整形外科より感謝の気持ちを込めたお礼状
  • プロジェクトの進捗や成果をお伝えする活動報告レポート
  • 寄付金領収書

対象となるご支援金額
3,000円 / 5,000円 / 10,000円 /

30,000円 / 50,000円 /
100,000円 / 300,000円 /

500,000円 / 1,000,000円


※返礼品の性質上、物品の送付はございません。
※活動報告は2026年12月頃を予定しています。

 

代表メッセージ

 

 

長谷井 嬢(岡山大学病院 整形外科 

医療情報化診療支援技術開発講座)

 

 私たちの活動に目を留めてくださり、最後までご覧いただき本当にありがとうございます。私はこれまで15年以上、肉腫という、骨や筋肉などにできる腫瘍の治療に携わってきました。

病気による痛みや、未来への不安と闘う子どもたち、思春期の若者たち──  

彼らに必要なのは、抗がん剤や手術だけではありません。

 

 「わかってくれる誰か」と出会い、心から笑える時間こそが、 次の一歩へ進むための力になるのだと、何度も目の当たりにしてきました。 

 

しかし、希少がんに向き合う小児・思春期・若年世代(AYA世代)の患者さんたちは、 同じ立場の仲間と出会える機会が非常に限られています。 「孤独」という、目に見えないものに、長く苦しんでしまうことも少なくありません。 

 

 私たちが挑戦する「メタバース交流拠点」づくりは、 誰かとつながり、寄り添える医療の実現を目指すものです。 

ベッドの上でも、ふと心細くなったときでも── 誰かと出会える場所があるということは、それだけで大きな励みになります。

 距離や病状にかかわらず、人と出会える希望の場所を届けたい。

そのために、みなさまの力が必要です。

 

 どうかこの小さな一歩に、あたたかい応援をお寄せください。 みなさまのご支援が、いま闘っている子どもたち、若者たちの “もうひとつの居場所”を広げる力になります。 

 未来を信じるすべての仲間たちへ。この挑戦に、皆様の想いを重ねていただけたら嬉しいです。

 

 

 応援メッセージ

 

 

前田 嘉信(岡山大学病院長 )

 

 岡山大学病院長の前田嘉信です。

がんと向き合う小児・AYA世代の患者さんたちにとって、「病気を治す」ことと同じくらい大切なのが、「孤独に寄り添い、心を支える」

ことです。

 当院では2023年より、仮想空間「メタバース」を活用した、がん治療中の子どもや若者のための“交流の場”を運営してきました。

 これは単なるバーチャル体験ではありません。治療のために学校や日常から離れざるを得ない彼らにとって、同じ経験を持つ仲間とつながり、「自分らしくいられる」もうひとつの居場所なのです。

 

 私たちが目指すのは、「病気と闘う日々の中で、ひとりじゃないと思える時間」を届けること。安心して自分を表現し、心の回復力を育めるような医療のかたちです。この大切な取り組みを、より多くの患者さんに届けるため、クラウドファンディングを立ち上げました。

 

 皆さまのあたたかいご支援が、子どもたちや若者たちの未来を支える力になります。

 どうか、この挑戦へのご理解と応援を心よりお願い申し上げます。
 

 

 

 

尾崎 敏文(岡山大学病院 整形外科 教授)

 

 岡山大学整形外科の尾﨑敏文です。

 今回、私たちの教室の長谷井医師を中心に、「メタバースを使って、がん患者さんがつながり合える場をつくるプロジェクト」が始まりました。 その実現に向けて、クラウドファンディングを立ち上げました。

 骨肉腫やユーイング肉腫といった希少ながんは、子どもや若い世代に多く見られます。けれど、同じ病気の仲間に出会えることは少なく、長い入院生活の中で、患者さんは孤独を感じながら治療と向き合っています。

 そんな現状を少しでも変えたい――

 私たちは、病院にいてもアバターを使って気軽につながれるオンラインの場所をつくろうとしています。

 ここでは、同じ立場の仲間と悩みを話し合ったり、がんを乗り越えた方の話を聞いたり、医療者からの情報も受け取れるようにしていきます。この取り組みを続け、もっと多くの患者さんに「ひとりじゃない」と感じてもらうには、皆さまのご支援が必要です。

 メタバースの運営費や機材、イベントの開催費などに活用させていただきます。
 どうか、私たちの想いに共感していただき、クラウドファンディングへの応援をよろしくお願いいたします。


塚原 宏一(岡山大学病院 小児科 教授)


 岡山大学病院小児科診療科長の塚原です。
 令和5年4月に「こども基本法」が施行され「こども家庭庁」が発足しました。ここでの「こども」は心身の発達過程にある方々すべてを指します。「こども基本法」は、この国が、すべての子どもや若者が良好な環境の中で成育することを目指して、個々の特性やニーズに応じて支援しあう共同体であることを、私たちに再認識させます。

 この共同体の中で、私たち医療者は診療や研究以外に何ができるのか … 当院小児科や中国四国の多くの連携施設は、子どもや若者がその能力や可能性を伸ばし、誰もが相互尊重できる社会の実現に尽力しています。昨年より「長期入院患者の学習環境」や「医療的ケア児(者)の生活環境」の整備と充実を目指してクラウドファンデイングを実施しました。多くのご寄付を賜わったことで、これらの目標が実体化されつつあります。今回のプロジェクトもその一翼を担うものと考え、私たちも、全面的に協力したいと思います。

 昨年、本クラウドファンデイング代表者の長谷井嬢先生は、長期入院中の高校生を対象にデジタル技術を活用した教育支援プログラムを開発しました。患者さんは体調や治療計画に合わせて柔軟に学習できるようになります。長谷井先生はこのオンデマンド型方式でも学業単位が認定されるよう奮闘しています(https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20240828-2.pdf)。彼はAIを活用したメンタルケアサポートシステムも開発しました。このAIシステムは患者さんの心理状態を理解し、共感的な対話を通じて不安や孤独感を和らげることを目指しています(https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20240625-4.pdf)。これらの成果は国際的にも大きな注目を浴びています(Cancers (Basel). 2024 Jul 23;16(15):2617. doi: 10.3390/cancers16152617; Front Digit Health. 2025 Feb 25;7:1543543. doi: 10.3389/fdgth.2025.1543543)。 

 誰ひとり取り残さない社会の実現は困難なのはわかりますが、決して、不可能事ではないと信じます。まずは、個人(人種・国籍、障害の有無)や世帯(家族構成、加入保険)、地域の属性(都道府県・市町村、都会度・利便性、医療へのアクセスなど)を超えることが必要で、メタバースはそのための有効な方策と考えます。皆さまのご支援を得て、今回の挑戦が達成されることを切に願います。そして、近い将来、がん患者さんだけでなく、他の慢性疾患をお持ちの小児・AYA世代の患者さんにも思いのつながりが広がっていくことを私は期待しています。


 

藤森 麻衣子 (国立研究開発法人

国立がん研究センター がん対策研究所 室長 ) 

 

 AYA世代(15‐39歳)、将来への不安、同年代との違い——

 

 その中で、誰にも話せず、ひとりで悩むこともあったのではないでしょうか。そのような中でがんと向き合う。メタバースという新しい空間に、そんな想いを分かち合える「安心できる場所」をつくるプロジェクトが始まります。私たちは、言葉にならない想いを共有できる居場所が、人を支える大きな力になると信じています。

 

 このプロジェクトが、多くのがんと向き合う若い世代の方がたにとって「心の居場所」になることを願い、心から応援しています。

 一緒にこの場を育てていきましょう。


前田尚子 (国立病院機構 名古屋医療センター 小児科 医長) 


  こんにちは。国立病院機構名古屋医療センター小児科の前田です。
 日本では、年間約100万人の方が新たにがんと診断されますが、このうち0から14歳までの小児がん患者さんは約2000から2500人、AYA世代がん患者さんは約2万人程度です。小児・AYA世代のがん患者さんは人数が少ないゆえに、同じように闘病している仲間とのつながりを持ちたいと思っても、なかなか出会うことができません。また、同級生、部活やサークル、バイト先、職場などの友人、知人との関係が途切れてしまったり、話が合わなくて孤独を深めたり、悩みや辛い気持ちを打ち明けられない人もいらっしゃいます。
 自分の人生、将来を想い、不安になることもあるでしょう。メタバース空間は、とこか遠くの病院で同じようにがんばっている仲間と繋がりをもてる場所です。アバターで参加できるため、外見を気にする必要もありません。私たちの病院で治療を受けている患者さんも、この空間に遊びに行きました。デジタルネイティブ世代ですから、皆すぐに機器を使いこなします。仮想空間の中で思い切り遊んで、「あーおもしろかった!」「また遊びたい!」という子、「病院のゴハンについて情報交換したよ」「違う病院の知らない人だから、自分の気持ちを話すことができたかな」という患者さん、それぞれの時間を過ごせたようです。この活動を通じて、小児・AYA世代がん患者さんを応援していただけませんか。
 どうかご協力をお願いいたします。

 

 

領収書や控除について

●寄付金領収書の発行日とお手元に郵送される予定月

 

ご寄付に対する領収書の発行・郵送スケジュールは以下の通りです。

 

領収書の発送時期:2026年(令和8年)2月頃を予定しております。

領収書に記載される寄付日:READYFORを通じた入金処理の反映日である、2025年(令和7年)12月10日頃となる見込みです。

 

郵送先:READYFORにご登録いただいたご住所宛に発送いたします。

 

 本領収書は、税制上の「寄付金控除」の申請にご利用いただけます。 そのため、2026年(令和8年)の確定申告(通常、2026年2月中旬~3月中旬)において、所轄の税務署へご提出いただくことで、控除の対象となります。

 ご不便をおかけいたしますが、あらかじめご理解賜りますようお願い申し上げます。 

 

●個人からのご寄付の場合

 ♦所得税の控除

  寄附された年の所得金額から控除を受けることができます。

  ※総所得額の 40%を限度として、「寄付金額-2,000 円」の金額が所得税から控除されます。 

 

 ♦住民税の控除

 お住いの自治体が条例で本学を寄付金税額控除の対象と指定している場合、確定申告を行うことにより、翌年の住民税から控除を受けることができます。

 所得税の確定申告を行わず、住民税の寄附金税額控除だけを受けようとする場合は、お住いの市区町村に申告してください。

 ※総所得額の30%を限度として、「寄付金額-2,000 円」の金額が住民税から控除されます。(県民税4%、市民税6%を乗じた額。双方から指定されている場合は10%を乗じた額。)
 

●法人からのご寄付の場合

 法人からのご寄付の場合法人税法第37条第3項第2項により、全額損金算入が認められております

 

●優遇措置を受けるための手続き等について

 国立大学法人岡山大学が発行した「寄付金領収書」を添えて、所轄税務署で確定申告手続きをしてください。

確定申告を行わず、住民税の寄付金税額控除だけを受けようとする場合は、住所地の市区町村に寄付金領収書を添えて申告してください。

寄附金の領収書はREADYFOR㈱より岡山大学に寄付金が入金された日付で発行いたします。 岡山大学への入金は募集終了日の翌々月になりますので、税制上の優遇措置の手続きを行われる場合は、対象となる年にご注意ください。

プロジェクト実行責任者:
長谷井 嬢 (岡山大学病院 整形外科)
プロジェクト実施完了日:
2026年12月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

目標金額:4,560,000円 このプロジェクトでは、小児・AYA世代のがん患者さんが孤立せずに交流できる“メタバース病棟”を全国に広げることを目指します。 支援金は、VRゴーグルやiPadの購入、新しい仮想空間の制作費、交流イベントで使う「メタバースガチャ」景品、現地サポートの旅費等に活用します。 【資金の内訳】 ① VRゴーグル+iPadセット(20施設分):2,520,000円 ② 現地セットアップ旅費:360,000円 ③ メタバース空間制作+景品費:1,060,000円 ④ READYFOR手数料・税:620,000円

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【個人向け】10,000円|寄付コース

⚫︎岡山大学整形外科からのお礼状(PDFファイルをDMにて送付)
⚫︎活動報告レポート(PDFファイルをDMにて送付予定)
⚫︎寄付金領収書

寄付金領収書に記載される寄付日は2025年(令和7年)12月10日頃の日付になります。発送は2026年(令和8年)2月頃を予定しています。

申込数
152
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年2月

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⚫︎寄付金領収書

寄付金領収書に記載される寄付日は2025年(令和7年)12月10日頃の日付になります。発送は2026年(令和8年)2月頃を予定しています。

申込数
7
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年2月

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⚫︎寄付金領収書

寄付金領収書に記載される寄付日は2025年(令和7年)12月10日頃の日付になります。発送は2026年(令和8年)2月頃を予定しています。

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制限なし
発送完了予定月
2026年2月

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