市民と地域のルネサンス・フェスタ「岡山河畔芸術祭」
【「岡山河畔芸術祭」2022年度開催の終了をご報告いたします】
本年4月9日の坂本長利ひとり芝居『土佐源氏』公演に始まりました「岡山河畔芸術祭」は、12月4日のトリガー・ヴォイス「創造と現代―秋元雄史×美術」をもちまして、クラウドファンディング[READYFOR]プロジェクトを終了いたしました。当芸術祭のプログラムとしましては、12月1日開催のトリガー・ヴォイス「創造と現代―国塩哲紀×音楽」を同月28日に延期開催するのみとなりました。
本開催にあたりましては、地元岡山の方々はもとより県外・全国各地より熱いご支援のお言葉と厚いご寄附のお志を賜りまして、無事に6ヵ月間にわたる11プログラムを実施することができました。
ご支援をいただきました方々とは公演などの会場でお目にかかり、直接お礼を申し上げる機会も多くありましたが、直接にはお会いできなかった方々も少なくありません。さまざまな地域や分野からご支援をいただきました全ての皆さまに、改めまして深く御礼を申し上げます。
【開催プログラムの結果をご報告いたします】
◆坂本長利ひとり芝居『土佐源氏』4月9日・10日 本行寺
92歳の俳優・坂本長利さんを本行寺というお寺の本堂に迎えて、『土佐源氏』公演の1219回目と1220回目を開催しました。終演後には本堂を埋めたお客様とのアフタートークも併催し、独演劇の金字塔に多くの方々が酔いしれました。
◆アーティスト・イン・スクール 廃校プール公演『ドン・キホーテ』5月14日・15日 旧岡山市立内山下小学校プール
古典の名作『ドン・キホーテ』を廃校小学校のプールの中で上演するという野心的な公演となりました。実験的な舞台を創作してくれたのは小野寺修二さん率いるデラシネラカンパニーの皆さん。創作期間中には夜間中学生とのワークショップも行いました。
◆短歌スペシャル「吟行、そして焚火」5月28日・29日 京橋・中島・小橋界隈
歌人・大森静佳さんを講師に迎えて、旭川河畔を吟行しながら短歌創作を行いました。参加者は創作した短歌を西中島の河川敷に持ち寄り、美術家の小山田徹さんのファシリテートで焚火を囲みながら作品を披露しました。
◆西中島シネマ 山崎樹一郎全フィルモグラフィー上映 6月10日・11日・12日 西中島公会堂
アートファームが2019年に山崎樹一郎監督のメガホンで製作した映画『歩むなら』をはじめ、これまでの全監督作品を一挙上映しました。ポストトークとして映画鑑賞教育などの取り組みも紹介しました。
◆劇団唐組 紅テント岡山公演『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』 6月18日・19日 旭川河畔京橋河川敷
日本の演劇界に革新を起こしてきた唐十郎の劇団公演を10年ぶりに岡山開催。今回は京橋朝市実行委員会との共催事業として、旭川河畔・京橋河川敷に紅テントを設営して上演しました。当初4月開催の計画でしたが、コロナ禍の影響で6月に変更となりました。
◆野火Ⅰ 西中島公演 平井優子ダンス作品『咆哮のコレオグラフィー』 10月1日・2日 西中島河川敷
人間と自然のつながりを身体で表現するダンス創作シリーズ「野火」。第一弾は、旭川中洲の西中島河川敷に舞踊家・平井優子さんとドラマー8名を迎えて、17:30の黄昏れ開演と6:30の夜明け開演という気象と風景を生かしたユニークな公演となりました。
◆アクセス・アーツ・オカヤマ 演劇集団LGBTI東京公演『りつとにじのたね』 10月15日・16日 西中島遊園地
舞台芸術と地域社会とのアクセシビリティを高めていく活動として、LGBTの人々を対象に絵本をモチーフにした演劇創作に取り組みました。両日公演の前には多世代な参加者を交えたワークショップを開催。県内外との交流と連携が育まれました。
◆アクセス・アーツ・オカヤマ スロー・シアター・プロジェクト『デクノボー変奏曲』 10月29日・30日 西中島遊園地
スロー・シアター・プロジェクトは、障害や世代の隔たりを越えて演劇創作に取り組んでいます。3年目を迎えた今年度は、宮沢賢治作「雨ニモマケズ」を翻案した『デクノボー変奏曲』を、西中島・新京橋高架下の遊園地を会場に開催しました。当初計画していた長島愛生園さざなみハウスでの公演は、コロナ禍の影響により開催が中止となりました。
◆アクセス・アーツ・オカヤマ 記録上映「長島ストーリープロジェクト」 10月29日・30日 西中島公会堂
国立ハンセン病療養所長島愛生園の歴史と日常を記録するドキュメンタリー「長島ストーリープロジェクト」の4作品を上映。映像作家・山口彰久さんとさざなみハウスの店主・鍵屋翔子さんのアフタートークも併催しました。
◆野火Ⅱ 神道山公演 岩下徹即興ダンス公演『みみをすます』 11月26日・27日 黒住教神道山日拝所
野火シリーズのコンセプト<身体は野に捧ぐ 言葉は風に晒す 精神は地に還す>を神道山の日の出ステージで体現した岩下徹さんのダンス。公演前には「自分とむきあう」と題してワークショップを併催しました。
◆トリガー・ヴォイス「創造と現代」 12月3日・4日・28日 アジュドール
岡山ゆかりの劇場・美術・音楽のオピニオンによるトークセッション。岡山芸術創造劇場の劇場長・草加叔也さんは新劇場の全容を解説し、練馬区立美術館館長・秋元雄史さんは北陸3県連携の「Go for Kogei」を紹介し、東京都交響楽団芸術主幹・国塩哲紀さんは武満徹作曲・谷川俊太郎作詞の『系図』をビデオ上映により採り上げました。
【開催プログラムの記録を掲載いたします】
坂本長利ひとり芝居『土佐源氏』
廃校プール公演『ドン・キホーテ』
「吟行、そして焚火」
西中島シネマ「山崎樹一郎全フィルモグラフィー上映」アフタートーク
唐組 紅テント岡山京橋河川敷公演『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』
野火Ⅰ 西中島公演 平井優子ダンス作品『咆哮のコレオグラフィー』西中島河川敷
演劇集団LGBTI東京公演『りつとにじのたね』西中島遊園地
スロー・シアター・プロジェクト公演『デクノボー変奏曲』西中島遊園地
野火Ⅱ 神道山公演 岩下徹即興ダンス公演『みみをすます』黒住教神道山日拝所
トリガー・ヴォイス「創造と現代」草加叔也「岡山芸術創造劇場ハレノワ」解説
トリガー・ヴォイス「創造と現代」秋元雄史「Go for Kogei」解説
【クラウドファンディングの収支報告をさせていただきます】
実質ご支援額1,536,600円
使途要旨:初開催の「岡山河畔芸術祭」を周知するため広報費用を中心に活用させていただきました。
支出内訳:ロゴタイプ・ビジュアルデザイン 184,000円
印刷物(総合フライヤー、各プログラムのチラシ・ポスター)975,100円
看板・会場サイン類 225,200円
DM・リリース送付 152,300円
※ホームページ広報は協賛支援をいただきました。
【リターンのご報告をいたします】
ご支援のリターンをご希望された皆さまにつきましては、ご提案させていただきました記念ハガキ、創立30周年記録集、鑑賞チケット、岡山特産の桃と葡萄などをお届けさせていただきました。併せて、ご了承いただきました皆さまのご氏名もホームページや総合フライヤーに御礼の掲載をさせていただきました。
【今後について情報発信を行いましょう】
「岡山河畔芸術祭」は来年度も「岡山河畔芸術祭2023」として継続開催いたします。
すでに主要なプログラムも決まりつつありますが、年明けの公開まで今しばらくお待ちいただければと存じます。なにとぞ、引き続き、よろしくお願い申し上げます。