奥大山で“いのちのリアリズム”を感じて（書き手：桐村 里紗）

人と地球を再生する医師として奥大山に移住して
〜「リアリズム体験」への想い 〜

私は医師として、人と地球の健康を同時に考える「プラネタリーヘルス」をテーマに活動しています。

東京に暮らす中で、現代的な不調の多くは、人と自然が切り離され、自然と断絶された都市の中で生きることに根ざしていると感じてきました。

 

自然のリズムとの不調和なライフスタイル、土地を感じられない工業製品のような食べ物、便利で清潔で、情報にあふれた社会の中で、私たちはいつの間にか「生きものとしての感覚」を置き去りにしてしまったのではないか。

その問いに導かれるように、私は2022年、活動の拠点と住居を鳥取県江府町に移しました。

奥大山が育む豊かな水が、多様な生き物と人を生かすこの土地で、湧水を飲み、土を触り、虫やカエルの声を聴いていると、身体が自然と調律されていきます。

 

 

ぜひ多くの方に実際に現地に来ていただきたいと思っています。

奥大山は、写真や言葉だけでは伝わらない、生命のリアリティに満ちています。

クリスタルクリアな水、土の匂い、夜の静寂――五感を通して、この土地を感じ、生命のリズムを取り戻して頂きたいのです。

 

 

奥大山リアリズム体験

今回の体験の全編をガイドしてくれるのは、奥大山自然塾の光島宏美さん。

同じく移住者の光島さんは、元々ボルネオ島のジャングルに暮らした経験を持つパワフルな女性です。

光島さんと奥大山を歩くと、静かな森が、愉快な生命の物語を語り始めるようににぎやかになります。

 

もちろん、奥大山はいつ訪れても美しい場所です。

けれども、ただ美しい景色を眺める観光ではなく、ぜひリアルな営みや人に触れて頂きたいと思います。

光島さんのガイドのもと、奥大山の木谷沢渓流や、多様な生き物たちが息づくプラネタリーヘルス拠点のせせらぎ公園を巡ります。

 

人と人とのつながりや、目には見えないつながりを感じていただけると思います。

 

 

 

 

私がプロデュースした「地球カレー」も、ランチに食して頂きます。

奥大山のお水で育ったお米、地元野菜、そして宇田川さんのジビエ（鹿肉）を使ったカレーは、「プラネタリーヘルス・ダイエット」に基づき、食べることで腸から人を元気に、地域を元気に、そして地球を元気にします。

 

さらに今回のプログラムには、プラネタリーヘルスの活動を描いた「大風呂敷曼荼羅」もつきます。

一般には販売していませんので、ぜひこの機会にお手元に置いてください。

 

ぜひ、奥大山で「いのちのリアリズム」を感じてください。

その体験が、きっと日常を変える第一歩になるはずです。

 

 

詳しくは活動報告ブログの

『奥大山 自然共生リアリズム』の世界を感じる旅。をご覧ください。

 

 

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プラネタリーヘルス・
イニシアティブ代表理事／医師

桐村 里紗

 

医師として都市医療に携わるなかで、「人の健康は環境と切り離せない」と痛感。

その後、「人と地球の健康＝プラネタリーヘルス」を掲げて白衣を脱ぎ、天籟株式会社を設立。

水源の町・江府町に移住し、水源の再生や環境教育の推進など、

流域全体の循環を取り戻す実践を続けている。

 

 

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