市民オンブズマン作成の冊子で、自治体の無駄遣いをなくしたい！

毎年、最も良かった包括外部監査レポートを執筆した包括外部監査人に「オンブズマン大賞」を贈呈しています。
2013年版「包括外部監査の通信簿」の発行に当たり、過去のオンブズマン大賞者に推薦文を依頼させていただいたところ、以下3名の方から推薦文をいただきました。
2015年版「包括外部監査の通信簿」作成のため、ぜひご寄付をよろしくお願いいたします。

なお、過去の包括外部監査レポートは、「包括外部監査の通信簿」付属のDVDもしくは自治体のホームページに掲載されています。
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平成18年度　オンブズマン大賞受賞
長崎市包括外部監査人　税理士　深堀　義彦

民主党政権が推し進めた事業仕分けもいつの間に立ち消えとなった昨今、新たに政府主導で、各省庁の予算の使い方にムダがないか外部有識者が点検する公開審査が始まる。
一方、平成11年度より実施されている包括外部監査制度は、地方公共団体への指摘や提案改善等で一定の効果を発揮している。
税金の使い道を知り、且つ、最小の費用で最大の効果を得るような使い方となっているかを検証することはとても意義がある。
税理士が依存する「申告納税制度の理念」とは、国民主権の見地から納税者自らが第一次的に納税義務を確立するとともに、負担した租税の使途や財政のあり方等に対して国民として監視をすることによって民主的国家をつくろうとすることです。税理士はこの申告納税制度の実践者であるから、職業上当然に納税義務の適正な実現と、租税の使途や財政のあり方について高い関心をもっています。したがって、納税者である住民がもつ税の使われ方に対する関心や、疑問を明らかにするには、税理士が最も相応しい職業専門家であるといえますし、この使命をまっとうする為にも外部監査人として大いに参加する必要があると考える。
そこで必要なツールとして、「包括外部監査の通信簿」通称イエローブロックの活用をお勧めする。税理士には、監査法人のノウハウやマニュアルもなく、情報不足を補ってくれるツールがない中で、唯一、イエローブロックがあったことで私も一定の指摘が出来たといっても過言でない。
これから、税理士の公益的業務の一環として、包括外部監査に参画を考えている方や、既に、関わっていて、イエローブロックを活用されていない方に、是非に、手にとって活用し、着眼点等の監査戦略を身につけて、より効率的な監査で一定の指摘を報告されることをご祈念申し上げます。

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平成19年度　オンブズマン大賞受賞
青森県包括外部監査人　公認会計士　倉成　磨

包括外部監査の通信簿は、個人開業公認会計士の私にとって、公監査に関する貴重な情報源です。おそらく監査法人の場合、所属する数多くの人材、蓄積された経験、ノウハウを終結し、組織的で専門的なサービスを十分に提供していると思います。しかしながら、特に地方で開業する公認会計士は、テーマの選定に始まり、監査実務、指摘事項や意見を含めた結論の導き方、監査報告書の作成方法まで、量的質的に限られた情報と経験しかないのが実情です。
そのような状況下で、本書は外部監査制度創設以来の情報が重層的網羅的に蓄積されているため、限られた時間と人的関係の中で監査業務を行う監査人にとって、非常に有用な内容になっていると思います。
これは包括外部監査のみではなく、私自身が、その後携わることとなった財政健全化法に基づく個別外部監査で、医療、交通、土地造成といった多くの自治体に共通するテーマを与えられた際にも、たくさんの示唆を与えてくれました。
個別外部監査は3Ｅ監査とは異なるかもしれませんが、外部監査人の視点や監査結果は地方の財政健全化のための処方箋となります。議会のスケジュールとの関係で、監査期間は包括外部監査以上に制約されるのが一般的です。そのような時に、同封されているＤＶＤから他県の監査報告書を速やかに入手できたのは、本当に助かりました。
地方財政に対する地域住民の関心が非常に高まっている今日、外部監査を通じて、地方に生きる公認会計士の社会的役割を再認識しています。

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平成19年度　オンブズマン大賞受賞

岡山県包括外部監査人　弁護士　河村英紀

　私は平成１９年度と平成２０年度の岡山県の包括外部監査を担当しました。私の場合、日弁連の関連する委員会の関係で、多少なりとも包括外部監査の基本的な知識はもっているつもりでしたし、またそれまで日弁連が実施していた包括外部監査の研修も受講していました。
しかし、いざ自分が包括外部監査人になると、まずどこから準備して手をつけていったら良いのか見当がつかない状態でした。当時はまだ、日弁連の「包括外部監査マニュアル」もなく、市販のマニュアル本があるくらいで、当時の私にとって、最も頼りになったのは、「包括外部監査の通信簿」でした。
特にテーマの設定及びそれに対する基本的な視点をどこに設定するかが、最も基本となりますが、上記通信簿にはこれまでの監査対象、その視点が詳細に紹介されており、これから包括外部監査に取り組む者にとっては、これらを参照することは非常に有益です。
私の場合、補助者とともに、評価の高い報告書を入手して検討した結果、次第に報告書のイメージ、これから監査テーマを設定するための視点、監査の手法、監査の具体的なスケジュールが見えてきたような気がしました。

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参考

・青森県　平成１９年度包括外部監査 　倉成磨 （公認会計士）
　(1) 青森県教育委員会の財務に関する事務の執行について
（所管する財団法人青森県育英奨学会の財務に関する事務の執行を含む）

http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kansa/gaibu.html

・岡山県　平成１９年度包括外部監査　弁護士　河村英紀
「指定管理者制度の事務の執行及び対象施設の管理運営について」
http://www.pref.okayama.jp/page/detail-27918.html