支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 115人
- 残り
- 29日
プロジェクト本文
令和6年能登半島地震で損傷した
「寺中神事能の能舞台」を修復したい
令和6年1月1日に発災した「令和6年能登半島地震」により、江戸時代から400年以上の歴史を刻んできた神事能の能舞台が損傷を受けました。建物全体に歪みが生じ、偶然にも風雪から舞台を守る囲いがあったおかげで倒壊は免れた状態です。
大野湊(おおのみなと)神社の「神事能」は、加賀藩二代藩主の前田利長公が関ヶ原の戦勝を記念して演能を命じ、造営されたもので、昭和60年(1985年)には金沢市無形民俗文化財に指定されており、能舞台はこの神事能を演能するための大事な舞台です。
神事能は、地域住民の心のよりどころであり、金沢を訪問する人々をも魅了する大切な文化として継承されてきました。しかし、今回の地震によって能舞台が損傷し、その存続が危ぶまれる状況にあります。
そこで、大野湊神社能舞台の修復を目的としたクラウドファンディングを立ち上げることを決意しました。集まった支援金は損傷した舞台の修繕費の一部に充てさせていただきます。
あなたの温かいご支援が、歴史と文化を未来へと繋ぐ力になります。
大野湊神社の能舞台は、単なる建築物ではありません。そこには地域の人々の想い、歴史、そして、未来へ文化を繋ぐ架橋となる希望が込められた場所です。
どうかこのプロジェクトにご賛同いただき、ご支援をいただけますと幸いです。
石川県金沢市に鎮座する大野湊神社は、古くから地域の人々に親しまれてきた神社です。その歴史は古く、創祀は神亀4年(727年)と伝えられる延喜式内社のひとつです。当時は大野庄真砂山竿林(おおのしょうまさごやまさおのはやし)と呼ばれる、海辺の海岸に竹藪がうっそうと生えている場所に社があったと考えられています。
その後、建長4年(1252年)に社殿が炎上したため、御祭神は海岸から少し内陸に入った場所に鎮座していた離宮八幡宮に遷座・合祀され、現在の大野湊神社となりました。歴代朝廷からの崇敬も篤く、たびたび社殿の造営や神宝の奉納、武将国司による神器社領の寄進も得ていましたが、他方で一向一揆の際には社殿の荒廃が甚だしかったといわれています。
江戸時代には加賀藩主となった前田利家公が大野湊神社の様子を憂い、社殿を再興、社領の寄進がありました。以降、歴代加賀藩主前田家の崇敬が篤く、二代藩主・前田利長公は神事能の奉納、三代藩主・前田利常公は本殿三棟の造営をされました。
現在では金沢駅西地区の総社として、交通安全や厄除けをはじめ地域の多くの人々に信仰されています。毎年5月15日に演能される神事能、8月に開催する夏季大祭は金沢市無形民俗文化財に指定もされています。
護国八幡大神、天照皇大御神、猿田彦大神(当社では佐那武大神と呼称)ほか、境内末社として春日社、西宮社、白山社、荒魂社を祀っています。
神事能について
大野湊神社の能は起源が古く、室町時代にはすでにおこなわれていたという説があります。当時は猿楽などとも称され、正式な能舞台はなくムシロを敷いた上で上演されていたようです。
現在の神事能は、毎年5月15日大野湊神社例祭にあわせて奉納される能楽です。これは加賀藩二代藩主前田利長公が関ヶ原の合戦での戦勝を神様に感謝するために、慶長9年(1604年)に諸橋太夫という能役者に命じて、神様にささげる神事能をおこなわせたことが起源となっています。また毎年必ず神事能を上演することも命じており、今日まで途絶えることなく続けられてきました。
当時、地元の寺中村をはじめ近隣の村から人々が扇状に広がった指定席で神事能を見物していた記録が残されています。その後、万治元年(1658年)、寛文5年(1665年)に能舞台の大規模な修復工事が実施され、以降都度修復を重ねながら能舞台は立派に、能はますます盛んにおこなわれるようになりました。このころ大野湊神社の氏子・宮腰(現在の金沢市金石)が北前船の寄港地として繁栄してきたことから神事能の費用を船主からも奉加することとなり、能の興行は藩から氏子の手に移っていくこととなりました。
この神事能は加賀地方における最も古いとされる伝統であり、地域的特色が濃いことから昭和60年(1985年)に金沢市無形民俗文化財に指定されています。平成21年(2009年)には演能400回を記念して、能舞台の改修工事をおこない、総檜造りの舞台で奉納されました。
なお、市内では当社のほか観音院でも同じく江戸時代から神事能が催されていましたが、こちらは明治時代になりそれが途絶えてしまい、江戸時代から続けられる神事能は当社だけとなりました。全国各地で神様に奉納する能が催されていますが、江戸時代から400年以上続けられている大野湊神社の神事能はかなり稀有な存在と考えられています。
神事能の魅力は、その荘厳な雰囲気と、能楽独特の謡や舞にあります。神霊が姿を現わし、縁起などを語る演目は、観る者の心を深く揺さぶります。また、能面をつけた能役者たちの所作は、神々しく、そしてどこか神秘的な魅力にあふれています。そして神事能はあくまで神様に奉納するための能です。上演前には出演者一同が能舞台から神様に祈りを捧げます。
現在の神事能では能、舞囃子、狂言、仕舞、素謡、連吟が上演されます。出演は、金沢能楽会の能楽師、宝生流の愛好団体である金石宝生会、さらに神社に隣接する幼稚園の園児です。
大野湊神社の神事能の特徴として、舞台に能楽師と愛好家、いわゆるプロとアマチュアが混合して舞台にあがることもあげられます。シテ方(能の主役)やワキ方(シテの相手役)は能楽師が務めますが、地謡は能楽師とともに愛好家が務めています。この能の形式もかなり珍しいとされています。
能舞台について
加賀藩二代藩主・前田利長公が神事能の演能を命じられた際、それまでムシロの上で上演されていた形式から能舞台と楽屋が造営されました。その後、万治元年(1658)、寛文5年(1665)に能舞台の大規模な修復工事が実施されました。その後も修復・修繕を重ね、明治40年(1908年)に現在の能舞台が造営されました。平成21年(2009年)の演能400回の際には、これを記念して総檜造りの舞台に改修されました。
大野湊神社の能舞台は元々地域の方が楽しむことができるようにとはじまったこともあり、見所に桟敷や外囲いを設けず、誰でも自由に鑑賞することができることに特徴があります。
「令和6年能登半島地震」による被害は能舞台だけではなく、社殿、鳥居、灯籠などいくつもの被害が生じました。大変ありがたいことに発災直後より各所修復に対する寄付をいただくことができ、また神社自体で修復のために積み立てていた基金を活用することで復旧作業を進めてきました。
しかし、ある程度見込んでいた修復が完了した時、今回の能舞台の被災が判明いたしました。見た目からは一見するとわからなかったのですが、専門家の調査によると、このままの状態を放置すれば崩壊を免れないという状況でした。また修繕費等でいただいた寄付金をはすでに全て活用した後のタイミングでの判明でした。
幸いにも金沢市より修復の補助金を頂戴できることとなりましたが、それでも多額の自己資金が必要となります。被災から半年以上が経過し、すでに寄付をいただいていた地域の方自身も何かしら被害があるなかで、さらに寄付を募ることについては悩みました。
一方で「能舞台の修繕はどうしても叶えなければならない」との想いもあり、それであれば「クラウドファンディングを活用し広くご支援を募ることができないか」と本プロジェクトを立ち上げました。
神事能をはじめ、神社には先人たちより大切に残されてきた文化があり、それがいまの人たちの誇りにつながっています。地震により能舞台をはじめ鳥居や灯籠が損傷したことは残念でなりませんが、それをきっかけに神社に心を寄せていただける方々がいることに改めて気付かされました。神事能、そして様々なお祭りを通して、地域の結びつきを強固にし、さらに地域の活性化に寄与できればと考えています。
残念ながら本年、地震により能舞台が損傷のために、400年以上続く神事能を中止せざるをえませんでした。しかし、ここからこの能舞台を修復し来年神事能を開催することにより、先人たちが苦労して紡いできた伝統を次世代に繋げていきたいと考えています。
また、資金確保も重要な観点ですが、400年以上続く神事能の存在を知っていただくこともクラウドファンディングであれば可能であると考えました。これまでこの神事能は地元の金沢能楽会、愛好家の支援で成り立っていましたが、その愛好家の方も高齢になり、会員数も減少しています。金沢は能楽が盛んな地域ではありますが、それでも伝統文化を継承していくには新たに興味・関心をもってくれる人、演能に協力してくれる人を少しでも増やすことが大事であると考えました。
「金沢に神事能という文化があることを知ってもらいたい」そんな想いから今回のプロジェクトを進めようと決意しました。本クラウドファンディングをきっかけに、大野湊神社で開催される神事能の歴史を知ってもらい、一人でも多くの方に観覧していただければ幸いです。観てくれる、楽しんでくれる人が増えることは出演し伝統を継承してくれる方々にとっても大きな励みになります。
何卒クラウドファンディングの趣旨にご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
<第一目標金額>
・300万円
※復旧工事の総費用は約4700万円ほどを予定しております。金沢市からの補助金も活用つつ修繕に取り組みます。
< 資金使途 / 能舞台の修繕箇所>
・能舞台および橋掛かりの傾斜の修復
・建物基礎部の修復
・屋根葺き替え
<能舞台修繕のスケジュール>
・令和6年6月開始ー令和7年3月末終了予定
河﨑 正幸 / 大野湊神社 宮司
大野湊神社の宮司を務めております河﨑と申します。
大野湊神社では400年以上にわたり、神事能という貴重な地域の伝統芸能を守り続けてきました。
しかし、令和6年能登半島地震によって、神事能をおこなう能舞台が大きな損傷を受け、修理を余儀なくされています。大野湊神社の神事能は、地域の文化と歴史を未来に繋ぐ大切な宝であり、私たちは何としても次の世代に引き継いでいきたいと考えています。そこで、クラウドファンディングを通じて皆様のお力をお借りし舞台の修復を行い、再び神事能が奉納できる環境を整えたいと願っております。
この舞台の修復は、単なる建築物の修理に留まらず、私たちの心と歴史を未来へと繋ぐ大きな一歩となるものです。皆様のご支援が、地域の誇りである神事能の未来を支える力となります。どうか温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
佐野 由於 様 / 宝生流能楽師/公益社団法人金沢能楽会 副理事長
大野湊神社の能舞台は、1604年二代藩主前田利長公が関ケ原の合戦から凱旋された折に、祝賀能が催された所です。以来412回、毎年5月15日に御神事能として奉納が行われ、現在まで受け継がれております。代々宝生流の能を愛好された前田家は、一般庶民にも広く奨励し、加賀宝生と言われるようになりました。藩政時代から継続する遺産を未来に繋いでいくため、修復にご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。
平野 繁信 様 / 金石宝生会会長
大野湊神社の氏子である金石では昔から小学校の同級生で結成する初老会という会があります。初老会の祝宴で謡曲を謡い大盃を飲み回す儀式があり、それから謡を習い始め、現在では神事能の運営をお手伝いする金石宝生会の一員として、毎年舞台に上がっています。5月、新緑の青葉、舞台を吹き抜ける爽やかな風、拝殿から聞こえる太鼓の音、楽しく過ごす子供たちの声。私たちにとって能舞台は大切な場所です。今回のクラウドファンディングを通して能舞台の復旧、そして神事能の歴史を知り、一人でも多くの人に楽しんでいただくことで、神事能を次世代に引き継いでいきたいと考えています。温かいご支援をお願いします。
▼プロジェクトに関するご留意事項
※第一目標金額達成後の返金・キャンセル・リターンの変更等は一切できません。
※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの新着情報やSNS等発信、PRなどに利用させていただく場合がございます。
- プロジェクト実行責任者:
- 河﨑正幸(宗教法人大野湊神社)
- プロジェクト実施完了日:
- 2025年3月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
大野湊神社の神事能舞台修復にかかる費用の一部として活用いたします。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 金沢市からの補助金と自己資金によって補います。
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プロフィール
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リターン
5,000円+システム利用料
純粋応援コース【五千円】
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
- 申込数
- 34
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
10,000円+システム利用料
一万円コース|御朱印
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
◇御朱印(支援者限定)
- 申込数
- 40
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
20,000円+システム利用料
二万円コース|御朱印帳+金棒茶
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
◇御朱印(支援者限定)
◇御朱印帳(支援者限定)
◇金棒茶
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
30,000円+システム利用料
三万円コース|絵馬(限定オリジナルデザイン)
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
◇御朱印(支援者限定)
◇御朱印帳(支援者限定)
◇御守
◇絵馬(限定オリジナルデザイン)
◇金棒茶
- 申込数
- 6
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
50,000円+システム利用料
五万円コース|てぬぐい
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
◇御朱印(支援者限定)
◇御朱印帳(支援者限定)
◇御守
◇絵馬(限定オリジナルデザイン)
◇てぬぐい
◇金棒茶 3個セット
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
100,000円+システム利用料
十万円コース|芳名板へのお名前掲載
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
◇御朱印(支援者限定)
◇御朱印帳(支援者限定)
◇御守
◇絵馬(限定オリジナルデザイン)
◇てぬぐい
◇金棒茶 6個セット
◇能舞台工事支援者として芳名板へのお名前掲載(希望制)
- 申込数
- 6
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
10,000円+システム利用料
純粋応援コース【一万円】
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
※複数口のご支援も可能です。
- 申込数
- 29
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
30,000円+システム利用料
純粋応援コース【三万円】
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
※複数口のご支援も可能です。
- 申込数
- 7
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
50,000円+システム利用料
純粋応援コース【五万円】
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
◇能舞台工事支援者として芳名板へのお名前掲載(希望制)
◇能舞台修繕完了奉告祭への参列御案内・御見学(希望制)
※能舞台修繕完了奉告祭の実施は2025年4月頃を予定しております。日程につきましては、遅くとも実施の1ヶ月前までにご案内いたします。
- 申込数
- 6
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
100,000円+システム利用料
純粋応援コース【十万円】
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
◇能舞台工事支援者として芳名板へのお名前掲載(希望制)
◇能舞台修繕完了奉告祭への参列御案内・御見学(希望制)
※能舞台修繕完了奉告祭の実施は2025年4月頃を予定しております。日程につきましては、遅くとも実施の1ヶ月前までにご案内いたします。
- 申込数
- 3
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
300,000円+システム利用料
純粋応援コース【三十万円】
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
◇能舞台工事支援者として芳名板へのお名前掲載(希望制)
◇能舞台修繕完了奉告祭への参列御案内・御見学(希望制)
※能舞台修繕完了奉告祭の実施は2025年4月頃を予定しております。日程につきましては、遅くとも実施の1ヶ月前までにご案内いたします。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
500,000円+システム利用料
純粋応援コース【五十万円】
◇御礼状
◇ホームページへのお名前掲載(希望制)
◇能舞台工事支援者として芳名板へのお名前掲載(希望制)
◇能舞台修繕完了奉告祭への参列御案内・御見学(希望制)
※能舞台修繕完了奉告祭の実施は2025年4月頃を予定しております。日程につきましては、遅くとも実施の1ヶ月前までにご案内いたします。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
プロフィール
英霊の「みこころ」とご事蹟を後世へ|靖國神社遊就館改修にご支援を
#地域文化
- 現在
- 25,299,000円
- 支援者
- 994人
- 残り
- 49日
兵庫丹波の古刹・慧日寺|本堂・庫裏の茅葺屋根に一刻も早い修復を
#地域文化
- 現在
- 8,228,000円
- 支援者
- 163人
- 残り
- 1日
春岳院|天下人の右腕 豊臣秀長の菩提寺を未来へ。本堂修繕にご支援を
#地域文化
- 現在
- 3,143,000円
- 支援者
- 152人
- 残り
- 36日
岡山県 別格本山 木山寺|白蛇の幸運を皆様に届け、人が集うお寺に。
#地域文化
- 現在
- 1,592,000円
- 支援者
- 31人
- 残り
- 34日
留萌の命と健康を守り続ける!心臓カテーテルシステムの更新にご支援を
#医療・福祉
- 現在
- 14,170,000円
- 寄付者
- 202人
- 残り
- 8日
夜の世界で孤立・困窮している女性たちに、必要な支援を届けたい
#医療・福祉
- 総計
- 183人
守り伝えられる文化を未来へ 令和6年能登半島地震文化財復興緊急支援
#災害
- 現在
- 153,000円
- 寄付者
- 24人
- 残り
- 50日