【第12弾】開場100周年、大阪松竹座の歴史を紐解く資料を未来へ。

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤祥子です。

週末の間も絶えることなくご支援を頂きまして、現在146名の方から183万7千円のご支援をいただき達成率が73％となりました。そしてプロジェクトの募集終了までいよいよ残り9日と迫ってまいりました！引き続き最後までご協力・応援を何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、１万円以上ご支援下さった方には、当館が所蔵する台本を保護する、スタッフ手作りのカバーにお名前を記載するというリターンをご用意しておりますが、今回は、山田洋次監督の映画台本をご紹介します。山田監督は平成10年より当館の評議員であり、当館にとって大切なご縁のある監督です。

▽【映画台本】作品リストはこちら
▽【寅さん台本】 作品リスト全50作はこちら

※番号は台本作品リストの番号です

左上より
123 『二階の他人』 1961年
124 『下町の太陽』 1963年
125 『馬鹿まるだし』 1964年
126 『いいかげん馬鹿』 1964年
127 『馬鹿が戦車でやって来る』 1964年
128 『霧の旗』 1965年
129 『運が良けりゃ』 1966年
130 『なつかしい風来坊』 1966年
131 『九ちゃんのでっかい夢』 1967年
132 『愛の讃歌』 1967年
133 『喜劇 一発勝負』 1967年
134 『ハナ肇の一発大冒険』 1968年
135 『吹けば飛ぶよな男だが』 1968年
136 『喜劇 一発大必勝』 1969年
137 『家族』 1970年
138 『故郷』 1972年
139 『同胞(はらから)』 1975年
140 『幸福の黄色いハンカチ』 1977年
141 『遙かなる山の呼び声』 1980年
142 『キネマの天地』 1986年
143 『ダウンタウンヒーローズ』 1988年

左上より
144 『息子』 1991年 三國連太郎出演
145 『学校』 1993年
146 『学校II』 1996年
147 『虹をつかむ男』 1996年
148 『虹をつかむ男 南国奮斗篇』 1997年
149 『学校III』 1998年
150 『十五才 学校IV』 2000年
151 『たそがれ清兵衛』 2002年
152 『隠し剣 鬼の爪』 2004年
153 『武士の一分』 2006年
154 『母べえ』 2008年
155 『おとうと』 2010年
156 『京都太秦物語』 2010年
157 『東京家族』 2013年
158 『小さいおうち』 2014年
159 『母と暮せば』 2015年
160 『家族はつらいよ』 2016年
161 『家族はつらいよ2』 2017年
162 『妻よ薔薇のように 家族はつらいよ III』 2018年
163 『キネマの神様』 2021年
164 『こんにちは、母さん』 2023年

国民的人気シリーズ『男はつらいよ』の台本をはじめ、監督デビュー作の『二階の他人』、喜劇俳優ハナ肇主演の『馬鹿』シリーズ、第1回アカデミー賞の監督賞をはじめ6部門で最優秀賞を受賞した『幸福の黄色いハンカチ』、戦前の松竹蒲田撮影所が舞台の『キネマの天地』、三國連太郎の名演が光る『息子』、「学校」に集う人々の姿を優しいまなざしで描いた『学校』シリーズ、本格的な殺陣が話題となった時代劇『たそがれ清兵衛』、松竹100周年記念映画の『キネマの神様』。そして、現在公開中の山田監督90本目の監督作『こんにちは、母さん』へと続く、「母」三部作の『母べえ』『母と暮せば』もございます。

長年にわたり、松竹で多くの名作、話題作を送り出してきた山田洋次監督ですが、映画のみならず、演劇界でも活躍中です。今月の歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」では、歌舞伎座初演出となる『文七元結物語』が好評上演中で、2024年1月には三越劇場の初春新派公演『東京物語』で、初演の2012年1月三越劇場に引き続き、脚本･演出を手がけることになっております。

そして、当館では現在「第99回閲覧室ミニ展示　山田洋次監督展 第八弾 －1990年代の映画13作品と、歌舞伎『人情噺文七元結』－」を開催しています。詳しくは第11弾の8月28日活動報告をご覧ください。

▼第11弾活動報告：2023年08月28日「閲覧室ミニ展示:山田洋次監督展 第八弾 －1990年代の映画13作品と、歌舞伎『人情噺文七元結』－」
ミニ展示に関してはこちら「【第2弾】2013年9月27日活動報告(旧新着情報)」をご覧ください。

山田洋次監督の台本やプログラムなどは、当館のOPACで検索できます。閲覧されたい資料がありましたら、ぜひ閲覧席をご予約の上ご来館ください。
▼資料検索(OPAC)
https://opac315.libraryexpert.net/lib-shochiku-otani/

次回の【映画台本】作品リストご紹介は、本年、生誕100年、没後10年の三國連太郎の作品をご紹介いたします。

これまでの【映画台本】作品リストご紹介
・【映画台本】作品リストご紹介1「大阪松竹座上映作品(初開場から『道頓堀松竹座映画祭』まで)」
・【映画台本】作品リストご紹介2「小津安二郎監督(生誕120年・没後10年)」