【第3弾】日本文化の宝・歌舞伎や映画の記憶を未来につなぐ。

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

京都の立命館大学ARC(アート・リサーチセンター)での「デジタル化」作業のため、昨年2014年12月22日に当館を出発した「芝居番付」が、デジタル撮影とその後の確認作業を終えて、一昨日17日、京都より無事当館へ帰ってきました。
お帰りなさい！

立命館大学ARCでの搬出作業の様子を、立命館大学大学院文学研究科の青山いずみさんからご報告を頂きましたので、お知らせいたします。

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ついに、昨年12月からお預かりしていた番付を返却する時がきました。
今年の１月からシワ伸ばし、6,630カットに及ぶデジタル撮影が完了し、現物の最終確認と梱包をして11月16日に全ての番付を送り出しました。
昨年10月に松竹大谷図書館で打ち合わせをした際に、デジタル化する番付を数点拝見した程度だったので、全ての番付が実際にアート・リサーチセンターへ届いた時には、その枚数の多さに驚きました。

昨年10月、松竹大谷図書館での打合せの様子

これだけの数の番付のデジタル化にはどれくらいの時間がかかるのか検討もつかず、当初、今年中のデジタル化は難しいだろうと個人的には考えていました。しかし、修復・撮影スタッフのみなさんによる作業は丁寧かつ迅速で、9月中には全ての番付の撮影が終了しておりました。

残すところ番付の考証・データ入力作業のみですが、11月16日現在の入力完了件数は2,219件です。是迄私自身が何気なく色々なデータベースを利用していましたが、一つのデータベースが出来るまでに、様々な工程を経ているということをこのプロジェクトで学ぶ事ができました。全ての番付のデータ入力が完了するまでにはもうしばらく時間がかかりますが、近日中に試験的ですが入力が完了したデータに関して公開する予定です。少しずつですがゴールへ近づいてきておりますので、もう少しお付き合いください。

 最終確認作業

 梱包作業

業者による搬出
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大量の番付を効率よく撮影して下さった様子がよく分かります。
データも2,219件の入力が完了したとの事、一歩ずつ着実に作業を進めて下さっている立命館の皆様の、地道で丁寧な作業に頭が下がります。

試験的公開に向けて、公開する画像サイズの打合せをするなど、立命館大学ARCと当館と共同で作業を進めておりますので、アーカイブの公開まで今しばらくお待ちください。

さて、次回は【芝居番付帰還！その２（松竹大谷図書館搬入作業）をお送り致します。