おはようございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

連日たくさんのご支援と励ましの応援コメントをありがとうございます!先週末には57%だった達成率が、現在なんと98%!!ようやくゴールの旗が見えてまいりました。残り3日、目標金額まであと4万円!最後まで頑張りますので、引き続きの応援を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

さて、松竹大谷図書館は演劇と映画の専門図書館ですが、先日、所蔵資料の他にはどんな魅力があるの?という事を聞かれましたので、当館をずっと担当して下さっているREADYFORのキュレーターの方に伺ったところ、当館は「レトロなカード目録が、とても魅力的ですよ♪」と言って貰えました。

 

そこで今回は、改めて当館の特徴そして魅力?の一つとも言える「カード目録」について触れてみます。常連利用者の方には、あまり新しい情報ではありませんが、どうかご一読ください。

 

当館は「閉架式の」図書館で、一般的にイメージされる公共図書館の様に、利用者が本棚から自由に図書を取り出すことのできる図書館とは違い、利用したい資料を司書に請求して閲覧するシステムです。そこで驚かれるのが、この「カード目録」です!

 

▲閲覧室(壁際に並んでいるのが「カード目録」が配列されたカードボックスです)

「閲覧室」に並んでいる、この「小さな引き出し」たちが「カード目録」です。今や殆どの図書館で、検索はパソコンで行いますが、当館では平成15(2003)年以前の登録資料の検索は、この「カード目録」を、現役で使っています。

 

世代によっては「まあ!懐かしい」との声も聞かれますが、初めて来て戸惑われる若い利用者の方も多いようです。「探したい資料が漠然としていて…」、と言われる方もいらっしゃいますが、スタッフが一緒にお探し致しますので、お気軽にご相談ください。「資料のアテもなく何となく楽しそうだから来ちゃった!」という方も大歓迎です。<大好きな俳優が出てくる映画><歌舞伎の衣裳について知りたい!>などといったリクエストにも、ご希望に添った資料をお出し致します!例えば…

 

歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』の台本が読みたい!

はい、200種類以上あります。

「何年か前、歌舞伎座で観た時の上演台本が読みたい」 というご希望には、スタッフたちが皆様の記憶をヒントに、適切な資料を探します。

 

『男はつらいよ』の台本が全部読みたい!

はい、全作の台本を所蔵していますので、順番にお出しできます。

準備稿や撮影稿など各段階の台本を所蔵している作品もあります。

 

実は、この「カード目録」を管理維持するには、当館ならではの苦労があるのです。全て手書きなので、いったん修正作業が発生すると、図書管理システムのようにデータを一ヶ所ピッと修正すれば済むわけではなく、大変な手間が掛かります。

 

例えば、本年平成30[2018]年1月に、松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎、松本金太郎改め八代目市川染五郎と、高麗屋三代の襲名がありました。

 

歌舞伎俳優は同じ名前を継いでいく事が多いので、混乱を避けるため、当館では最新の名前を著者名や被伝者名として採用しています。そこで襲名で名前が変わると、著者記号の典拠となる標目を書き足したり、カードの配列も変更したりしなければならず、大変な作業が発生します。もちろん、書庫の資料も図書ラベルの2段目の著者記号を「I(市川)」から「M(松本)」へ変更して配架場所を移動します。

 

また、戯曲集やシナリオ集などは書名だけでなく、収録されている作品名からも検索ができるように、各作品名のカードをそれぞれのタイトルの位置に配列し、また作品の内容や登場人物から検索が出来る<忠臣蔵>、<義経と弁慶>などの件名からも検索が出来るようにしているため、「書名」「作品タイトル」「件名」「著者名」などそれぞれの箇所に散らばって配列されたカードを修正する場合など、大変手間が掛かります。

▲整理休館日のカード修正作業

 

他にも、色々なカードがあります。例えば…

▲歌舞伎の作品を、通称や別タイトルからも検索出来るようにするための参照カード

▲『釣りバカ日誌S(スペシャル)』の台本の書名カード

▲同じく『釣りバカ日誌S(スペシャル)』の、雑誌掲載シナリオを検索するためのカード

 

場合によっては、パソコンでの検索以上に多角度から検索できる自慢のカード目録です。

 

2016年以後は図書管理システムを導入したため、新規登録する資料のカードは追加しておりませんが、それでもカード目録の情報がまだ全て管理システムに入力されていないため、上で述べたような修正作業が発生する事があります。全ての目録がデータ化される事が望ましいのですが、資金と人手不足からデータ化作業の進みが遅いのが悩みの種です。

 

そんな訳で、まだまだ現役で活用されている目録カードですが、初めて触れた方にはローマ字配列という事もあり、ちょっと難しいようです。それでも、一生懸命検索して下さって、キラキラと目を輝かせて「あれもありますか?」という好奇心いっぱいの様子や、「こんなレアなものまで存在するんですね!」という出会いの場に立ち会えるのは司書としての喜びでもあります。

 

来館者の皆様とともに目的の資料を探し出すことをモットーとしていますので、なんでも相談してください!是非、足を運んでご利用いただければ幸いです。

 

※平成16(2004)年以降の登録資料を閲覧されたい方は、検索システム(パソコン)で資料が検索できます。

 検索システムはこちら

 資料の探し方はこちら

 

本プロジェクトへのご支援は以下から

 

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

新着情報一覧へ