表現を原動力に「声」をとりもどす!演劇で精神医療を変えたい

支援総額

1,450,000

目標金額 1,200,000円

支援者
149人
募集終了日
2022年10月5日

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プロジェクト本文

プロジェクト達成のご報告とお礼

 

9月5日スタートしたプロジェクトに、20日間で120万円のご支援をいただき感謝でいっぱいです。

この間、国連では障害者権利条約の審査が行われ、日本政府に勧告が出されました。強制入院を可能にしている法律の廃止を求めるものです。
国は勧告を重く受けとめ、これを尊重した政策に改めるように動かなくてはなりません。
「今」は、大きなターニングポイントにあります。

皆様からいただいたご支援で、「精神病院つばき荘」大阪公演を実現することができます。
当日は舞台を楽しみ、精神医療の不条理と「今」を劇場でご一緒できれば、こんなにうれしいことはありません。
私たちは支えていただける仲間と同じ「今」を共有できるのです。本当にありがとうございます。

このクラウドファンディングは、予定通り10月5日まで続けさせていただきます。
目標としていた120万円を超えたご寄付におきましては、トレンブルシアター「精神病院つばき荘」を他地域で開催する際に、チケットやポスター、ハガキなどを用意できるよう印刷費として使用させていただきます。
このプロジェクトを通して、大阪・近畿圏以外の地域からも期待を込めた応援をたくさんいただきました。
新型感染症で縮小してしまった演劇文化を再び盛り上げるためにも、各地で「つばき荘」を上演できるのは、とても素晴らしいことです。
皆様のご支援と大阪精神医療人権センターのサポートで、全国のつばき荘後押しできて感激です。

もう一つ「今」だからこそ皆様に力を貸していただきたいことがあります。

国連勧告を受けた日本政府は、これから法改正に向けて具体的に動き出すことになります。
その際「入院中の方の声」ほど現実的で具体的で直接的なものは他にありません。
今回のプロジェクトのご支援の一部を、「入院中の方の声」をもっともっと聴くために、なにより、国へ届け、法律を変えるために使いたいと考えています。
そのために、入院中の方へ配布するパンフレットを制作する費用の一部として使用したいと思います。


ネクストゴールへの挑戦と応援のお願い

 

さらなる地方公演と、入院中の方の声を届けるために、ネクストゴール(160万円)に挑戦します!

費用の内訳(例)

印刷物のデザインと印刷代、製作費20万円
告知、広報に10万円
発送、送料にかかる費用10万円


仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、自己資金を元に実施はさせていただく予定ですが、 皆様からの多くのご支援いただけますと幸いです。

残りわずかなプロジェクト期間ですが、引き続きご支援いただけると幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。

大阪精神医療人権センター プロジェクトチーム一同


▼自己紹介

 

「精神病院つばき荘」は、精神科医くるみざわしん脚本による演劇です。
2019年に公演に向けて準備していましたが、新型感染症の流行によって、延期になっています。長期化するコロナ禍によって、演劇や音楽などのエンターテイメントは公演中止や制限ありの稽古といった大きなダメージを受け、精神科病院もまたクラスター発生や面会制限など混乱のさなかにあります。
私たちは大阪で精神科病院に入院中の方が権利をつかうことをサポートするNPO法人です。好きな場所で自分らしく生きることは、全ての人に保障されている権利です。思っていること、思想、意見、主張、感情を誰かに伝えることも「表現の自由」として保障されています。歴史的にも「表現活動」は、大きな権力や抑えつけに対抗する強力な手段でした。

私たちは、表現活動を盛り上げることで、精神科病院をとりまく文化や構造的問題に「声」をあげる流れを作りたい。

その第一声として、延期になっている「精神病院つばき荘」を開催し、「声」を大きく集め、カウンターカルチャーとしての表現活動で治療文化を変えていきたいと思います。そのために役者さんの稽古にかかる費用や照明・音響などの舞台裏にかかる費用、作者や演者の声をみなさまに届けるための発信、パンフレットや解説ブックの作成など、開催にかかる費用の一部として120万円をご協力いただけないでしょうか。

ご支援もまた「声」として精神医療を変えていきます。

 

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

舞台「精神病院つばき荘」より

 

治療文化へのカウンターカルチャー

「退院したいなんて、病気が悪化していますね。」

「お薬の時間です。ナースステーションに並んでください。」

「どこに電話したか教えてもらえるかな?」

 

これらはある精神科であたりまえとされてきた慣習です。

働いている職員も長く入院している人も、これは普通のことだと感じています。

読みたい雑誌を自分で決めることも、手元のお金を管理することも、おやつの時間やお風呂の回数も、「私」が決めることはできません。伝統的にそうなっています。誰が決めたかはわかりません。それが病院の文化として定着してきたのです。

一つの病棟が、1つの病院が、日本中の精神科が全体として共有している文化によって、入院中の方の権利が侵害されていることがあります。

 

劇中より

 

精神科の治療文化は、社会制度や法制度をはじめとした構造的問題を背景にしています。

この、「おおきなもの」を前にして、大声で存在をアピールしてもかき消されてしまいます。ひとりでは無力感しかありません。ましてや入院中の方や、職員として勤務していると、「声」をあげられない苦しさに押しつぶされてしまいそうだという声も届きます。

 

入院中の方の声

 

私たちの電話相談では、小さな声のひとつひとつに耳を傾け、拾い上げ、社会に発信してきました。

入院中の方の家族や精神科で働く職員さんの声も電話相談に届いています。どなたも苦悩の表現を抑えつけられているようでした。

「おおきなもの」に「私」が飲み込まれないように「ここにいること」を主張していく。

それに共感する人や参加、応援する人が集合すれば、「対抗文化」として認識され、渦となっていく。表現活動は「おおきなもの」と戦う時、強力なパワーになるのです。

 

 

「声」をとりもどしたい理由は、26万人の現実

 

精神科病院入院形態グラフ

 

2021年の630調査によると、日本には精神科病床が30万床あり、263,007名が入院中でそのうち132,481名が強制入院、つまり自分の意思によらない非自発的入院です。

 

 

さらに1年以上の長期入院者は164,196名。10年、20年に渡り入院しておられる方も珍しくありません。

 

在院機関

 

病院の外とのつながりがいったん切れてしまうと、退院後に住む家や暮らしを支える人との関係もなくなり、さらに退院が難しくなります。このため、長期入院が続くと、死亡することにより退院となるケースが後をたちません

 

退院後転帰と在院期間

 

24時間管理のもとにある集団での入院生活は、外出、持ち物、一日のスケジュールなどが決められており、やがて「退院したい」「外出したい」「好きなものを食べたい」などの人間としてあたりまえの欲求をあきらめることで、病棟での不自由さ受け入れます。

自分で決める権利を失い、「私のオモイ」を心の奥底に閉じ込めて、快適ではない療養環境での暮らしが続きます。

 

大阪精神医療人権センターでは「退院する権利」「私らしく自由に生きる権利」「幸せになること」はどんな人でも保障されている「基本的人権」であることを、病棟の中まで届ける活動を行います。

精神科病院を訪問し、あるいは電話や手紙による相談を通じて入院中の方の「オモイ」を叶える具体的な方法をお伝えしています。

そのためには、自分の思いを「表現」することで扉がひらき始める「空気」を社会に満たしていかなければいけません。

 

 

▼プロジェクトの内容

演劇「精神病院つばき荘」

 

演劇「精神病院つばき荘」―あらすじ―

「注射の上手な看護師から辞めていきますね」診察で医師の問いに患者はそう答えた。ここは精神病院つばき荘。40年の長期入院中の高木は、他の誰よりもこの病院の事情を感じていた。パターナリズム、通信制限、危機管理。山上院長は高木を利用して、院内政治を有利にしようと強引に保護室に隔離する。共感し寄り添うのは、注射が下手な看護師浅田であった。ある日つばき荘を大災害が襲う…。

 

 
出演 トレンブルシアター

Tremble = 震える/ Theater = 劇場2018年12月、新宿ゴールデン街劇場にて、くるみざわしん作の「精神病院つばき荘」にて旗揚げ。中心メンバーは元オフィス3◯◯の土屋良太と川口龍。作家を持たない役者集団ですが、表現する価値のあるものを常に生み出していきたいと考えています

 

脚本 くるみざわしん

北区つかこうへい劇団戯曲作法塾、伊丹想流私塾で劇作を学び、『うどん屋』で2007年テアトロ新人戯曲賞佳作。以後、関西を中心に活動し、『同郷同年』が「日本の劇」戯曲賞2016と第25回OMS戯曲賞大賞、『忠臣蔵・破 エートス/死』が2019年文化庁芸術祭新人賞。近著に『くるみざわしん 精神医療連作戯曲集 精神病院つばき荘/ひなの砦 ほか3篇』(ラグーナ出版)がある。


精神病院つばき荘フライヤー


・10月7日(金)18:00~21:00
・10月8日(土)13:00~16:10

両日とも最初の約2時間で演劇の上演、その後に作者くるみざわさんも登壇してのアフタートークがあります! アフタートークでは作品のメッセージを改めて考え、作品を味わいなおす時間となるはずです。
会場はどちらも東大阪市「イコーラムホール」 ※近鉄奈良線「若江岩田」駅前 

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

公演では、一般の演劇ファンのみならず、精神科病院にお勤めの方や、地域の支援事業所の方、地域で暮らす精神医療ユーザーなど、立場を問わない様々な方に、苦悩やジレンマを「表現する」手法として、演劇や劇作を感じてほしいです。

現在、音楽や芸術、絵画、文章など表現活動を行う精神医療ユーザーの活躍が盛り上がりをみせています。「おかしいことはおかしい」「アカンことはアカン」と、こころに抑えている思いを「表現」できる大きな流れにしていきたいです。なによりも、現在精神科病院に入院されている方が、自分のことを自分で決定できるように「声」として思いを表現できる環境に変わること。そして職員の皆さまが受け止めた「声」がよりよいケア・支援に発展すること。それらがあたり前の治療文化として浸透することこそ、私たちが目指すプロジェクトのゴールです。

プロジェクト実行責任者:
位田浩 大槻和夫(認定NPO法人大阪精神医療人権センター)
プロジェクト実施完了日:
2023年1月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

東大阪市イコーラムホールで演劇「精神病院つばき荘」の上演会とアフタートークを開催し、精神医療のかかえる構造的な問題、その構造をつくりだす社会や人々のあり方、現状をかえていくために表現することの大切さを発信をする。集まった資金は上演会の開催(演者や舞台設営のためのスタッフへの謝礼等)のために50万円、この演劇の大切さを伝えるための発行物作成のための謝礼や印刷代、発送に20万円、この上演をし続けるためのトレンブルシアターの活動継続に25万円、精神科病院入院中の方のための権利擁護活動(病院に行くための交通費等)25万円に使用します。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は自己資金にて補填いたします。万が一自己資金でも確保できなかった場合は、プロジェクトが大きく変わらない範囲で規模を縮小するなどして対応し、返金は致しかねます。

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プロフィール

精神医療および社会生活における精神障害者の人権を擁護する活動を行い、精神障害者に対する社会の理解を促進し、障害の有無にかかわらず、人間が安心して暮らせる社会に一歩でも前進させるべく貢献することを目的としています。

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リターン

1,000+システム利用料


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当事者チケット(10/7用)

10月7日開催分の当事者チケット1枚

支援者
4人
在庫数
26
発送完了予定月
2022年10月

1,000+システム利用料


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当事者チケット(10/8用)

10月8日開催分の当事者チケット1枚

支援者
12人
在庫数
16
発送完了予定月
2022年10月

2,000+システム利用料


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一般チケット(10/7用)

10月7日開催分の一般チケット1枚

支援者
23人
在庫数
6
発送完了予定月
2022年10月

2,000+システム利用料


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一般チケット(10/8用)

10月8日開催分の一般チケット1枚

支援者
44人
在庫数
8
発送完了予定月
2022年10月

5,000+システム利用料


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応援チケット なのはな(10/7用)

〇10月7日開催分の鑑賞チケット1枚
〇ポストカード
〇特製公演レポート

支援者
10人
在庫数
19
発送完了予定月
2023年1月

5,000+システム利用料


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応援チケット なのはな(10/8用)

〇10月8日開催分の鑑賞チケット1枚
〇ポストカード
〇特製公演レポート

支援者
13人
在庫数
47
発送完了予定月
2023年1月

10,000+システム利用料


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応援チケット コスモス(10/7用)

〇10月7日開催分の鑑賞チケット1枚
〇ポストカード
〇特製公演レポート
〇解説ブック
〇thankyouチケット(記念にとっておいていただけるチケットをお送りします。)
〇公演レポートへのお名前の掲載(希望者のみ)

支援者
2人
在庫数
28
発送完了予定月
2023年1月

10,000+システム利用料


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応援チケット コスモス(10/8用)

〇10月8日開催分の鑑賞チケット1枚
〇ポストカード
〇特製公演レポート
〇解説ブック
〇thankyouチケット(記念にとっておいていただけるチケットをお送りします。)
〇公演レポートへのお名前の掲載(希望者のみ)

支援者
10人
在庫数
49
発送完了予定月
2023年1月

10,000+システム利用料


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応援プラン チューリップ

〇ポストカード
〇特製公演レポート
〇解説ブック
〇thankyouチケット(このプランには鑑賞用チケットはつきませんが、記念にとっておいていただけるチケットをお送りします。)
〇公演レポートへのお名前の掲載(希望者のみ)
〇このプランでの応援により、当事者・家族・病院職員の方に無料招待チケットをとどけます。(主催者から当事者・家族等の団体や病院に送付し、このプランの支援者の方にはご報告のメールをお送りします。)

支援者
17人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

30,000+システム利用料


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応援プラン つばき

〇ポストカード
〇特製公演レポート
〇解説ブック
〇thankyouチケット(このプランには鑑賞用チケットはつきませんが、記念にとっておいていただけるチケットをお送りします。)
〇くるみざわしん「精神医療連作戯曲集 精神病院つばき荘/ひなの砦 ほか3篇」ORラグーナ出版「シナプスの笑」48号(「精神病院つばき荘」の執筆の経緯が掲載されています。)
〇公演レポートへのお名前の掲載(希望者のみ)
〇このプランでの応援により、当事者・家族・病院職員の方に無料招待チケットをとどけます。(主催者から当事者・家族等の団体や病院に送付し、このプランの支援者の方にはご報告のメールをお送りします。)

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

100,000+システム利用料


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特別応援プラン トマト

〇ポストカード
〇特製公演レポート
〇解説ブック
〇thankyouチケット(このプランには鑑賞用チケットはつきませんが、記念にとっておいていただけるチケットをお送りします。)
〇くるみざわしん「精神医療連作戯曲集 精神病院つばき荘/ひなの砦 ほか3篇」ORラグーナ出版「シナプスの笑」48号(「精神病院つばき荘」の執筆の経緯が掲載されています。)
〇公演レポートへのお名前の掲載(希望者のみ)
〇このプランでの応援により、当事者・家族・病院職員の方に無料招待チケットをとどけます。(主催者から当事者・家族等の団体や病院に送付し、このプランの支援者の方にはご報告のメールをお送りします。)

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

プロフィール

精神医療および社会生活における精神障害者の人権を擁護する活動を行い、精神障害者に対する社会の理解を促進し、障害の有無にかかわらず、人間が安心して暮らせる社会に一歩でも前進させるべく貢献することを目的としています。

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