#狂言を未来へ|伝承の危機にある演目を公開収録し、後世へ残したい

#狂言を未来へ|伝承の危機にある演目を公開収録し、後世へ残したい

支援総額

3,893,000

目標金額 2,000,000円

支援者
350人
募集終了日
2025年3月20日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

 

< 第一目標達成の御礼とネクストゴールについて >


 

プロジェクト「狂言を未来へ」は、皆さまの多大なご支援をいただき、2週間以上を残して3月1日に第一目標金額を達成いたしました。深く感謝申し上げます。

 

ネクストゴールの設定についての告知が遅くなっておりましたが、ようやくお知らせすることができることになりました。

 

ネクストゴールは「4月11日の公開収録に『盆山』を追加!」

目標金額は250万円とさせていただきます。

 

今回のプロジェクトは「映像に残っていない演目を公開収録する」という内容です。しかし、既に映像として残っている演目でも1つの舞台しかないものもあり、その演目の映像を確認したところ「それが不完全」というものが見つかりました。

 

その中から『盆山』を追加収録させていただきます。『盆山』自体は稀曲ではなく普通の演目なのですが「普通すぎて映像を収録するような公演で上演されてこなかった」のでしょう。そのこと自体は意図されたものではなく、たまたまです。そして、残っている『盆山』の映像は放送用に編集されて、前半が半分くらいカットされていました。これでは今後の資料としての役割を果たせません。

 

ネクストゴール達成時にはこの『盆山』を追加収録させていただき、もちろん配信の方にも追加で配信いたします。今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

2025年3月6日(木)追記

 

撮影・小林廉宜

 

 

#狂言を未来へ

茂山家に伝わる古典狂言を、後世へ残したい。


 

茂山千五郎家には、現行曲が181番、明治以後廃曲扱いとなった曲が20番、

合計201番の古典狂言が伝わります。

 

そんな中、前回のプロジェクトにてデジタル化できた映像と、

既に千五郎家にある映像を精査したところ、

現行曲で14曲、廃曲扱いで13曲、映像に無い曲がありました。

 

中には、ここ30~50年で一度も上演されていない演目もあります。

どの様な演目かと申しますと、

「当時の文化や風習が元になっているような、現代の人が見てもあまり理解できない演目」です。

 

特に身体障害者の登場する演目は、

今の時代、もう一般の公演では上演できないでしょう。

 

今回の挑戦は、そういった演目を、

映像として保存することを目的として公演として開催するものです。

 

内容に対し、よく思われない方もいらっしゃるかもしれません。

それでも、歴史ある演目を、古典狂言を、途絶えさせてはいけない。

演じることで、次の世代へ、繋いでいかなければいけない。

 

私たち茂山狂言会は、覚悟と責任を持って、このプロジェクトに挑戦します。

どうか皆様のご支援ご協力を、よろしくお願いいたします。

 

 

 

自己紹介・前回プロジェクトの御礼

 

ページをご覧いただきありがとうございます。茂山狂言会です。

 

古典芸能である「狂言」を後世へ伝えていくべく、お豆腐狂言をはじめとする定期公演等の活動を続けてまいりました。

 

前回のプロジェクトでは多くのご支援を賜りありがとうございました。皆さまのご支援により貴重な資料をデジタルアーカイブ化、そして修復をすることが出来ました。今後はこの資料を一門で共有し、千五郎家ならびに能楽・狂言の発展に尽力して参ります。改めて御礼申し上げます。

 

 

 

 

収録を行う演目「猿座頭」「芥川」「松脂」について

 

今回のクラウドファンディングでは、映像に残っていない演目27曲(現行曲14曲、廃曲扱い13曲)の映像化を目的とした公演開催に挑戦いたします。

 

茂山千五郎家には、現行曲181番、明治以後廃曲扱い20番、合計201番の古典狂言が伝わりますが、前回のプロジェクトでデジタル化できた映像と、既に千五郎家にある映像を精査したところ、現行曲14曲、廃曲扱い13曲が、映像に残っていないことがわかりました。

 

中にはここ30~50年で一度も上演されていない演目もあります。どの様な演目かと申しますと、「当時の文化や風習が元になっているような、現代の人が見てもあまり理解できない演目」です。特に身体障害者を笑いの対象にした演目は、今の時代の価値観には合わないので、もう一般の公演では上演できないでしょう。

 

< 演目について >

 

「猿座頭(さるざとう)」

 - あらすじ -

座頭(盲目の法師)が女房を連れて、清水寺まで花見に出掛けます。賑わいから外れたところで酒宴をしていると、猿曳きが通り掛かります。猿曳きは座頭が美しい女を連れているのを妬み、座頭に見つからぬように声を掛けます。何度も席を外す女房を不審に思った座頭は、女房と自分を綱で繋いでしまいます。女房は座頭に平家を所望し、その隙に自分に繋がれている綱を猿の綱と変えて、猿曳きと逃げてしまいます。平家を語り終えた座頭が女房に添おうすると顔を引っかかれ「女房が猿になってしまった」と驚き逃げて行くのでした。「座頭」とは盲目の法師に与えられる階級の一つです。猿座頭では座頭の一つ上の位である勾当(こうとう)が登場しますが、総称として座頭という言葉を使っています。この狂言がいつ頃にできたかは分かりませんが、江戸時代になると座頭には高利貸しの権利が与えられました。その事から一般の人達からあまり良く思われていなかったという事情もあり、狂言では座頭がよく登場します。

 - 見所 -

座頭が語る平家は狂言独特のもので、本物の琵琶法師が語る平家を狂言風にパロディーにしています。

 

「芥川(あくたがわ)」

 - あらすじ -

足の悪い者(チンバ)と、片方の指が伸びない者(ショウガ)が西宮へ参詣の途中に道連れになります。二人はお互いの障害を隠して連れ立ちますが、芥川へ差し掛かって川を渡る時に足が悪い事がバレて笑われます。そこで手を隠しているのを不審に思い、神詣でに行くので川で手洗をしていこうと持ちかけ、手の悪いことを見付けて笑い返します。喧嘩になった二人は相撲で決着をつけようとなりますが・・・。

 - 見所 -

お互いの秘密を探り合う所が見所ではありますが、この2人のやりとりが現代の方にどの様に映るのかは分かりません。

 

「松脂(まつやに)」

 - あらすじ -

近所の人達が集まって「松囃子」をしていると、松脂の精が囃子に乗って現れます。近所の者は「近々、弓道の会があるので、くすねに練られて欲しい」と頼みます。松脂の精は囃子物のお礼にと、くすねに練られます。「くすね」とは松脂を油で煮て練り混ぜたもので、弓道では弦の補強材として使われます。

 - 見所 -

松や杉といった針葉樹は、冬の間も緑の葉を保つことから、神が宿ると考えられてきました。その目出度い“松の精”ではなく、“松脂の精”が出てくるとこが狂言らしい所です。松脂の精は馬具の障泥(あおり・泥障とも)を両手に持って出てきますが、何故それを持っているかは謎です。

 

 

 

クラウドファンディングを実施する理由

 

この令和の時代の価値観では難しくなった演目も、昭和の終わり頃までは上演しておりました。七五三・あきらは実際に演じ、観ています。今、この二人から千五郎の世代が習い上演する。そして、映像に収めておく必要があると考えました。

 

本来なら、伝承を受けた人から直に稽古をつけてもらい、後世へ伝えていくのが望ましい形です。しかし、上演機会の無い演目を、伝承のために稽古をするだけでは上手く伝えるのは難しいです。そこで映像資料があれば、今後の伝承の一助になります。

 

また本来、舞台はお客様に観てもらってこそ完成するものです。しかし、今回のように現代では理解しがたい内容や、身体障害者を描いた作品は一般の公演での上演は、どれだけ主旨や内容を説明していても、それが伝わらずにチケットを購入してご来場される方が一定数おられるため、不満につながったり批判の対象となる可能性があるため、実施が難しいのです。

 

クラウドファンディングでならば、そのような齟齬が生まれづらく、ご来場いただく方に主旨・内容をご理解いただいた上で、ご覧いただけると考えました。

 

 

 

プロジェクト詳細

 

< 目標金額 >

200万円

 

< 資金使途 >

3演目の公開収録にかかる費用(会場費、収録編集費、装束料、囃子方出演料、その他手数料等諸経費)に使わせていただきます。

 

< 公開収録詳細 >

【収録日時】令和7年4月11日(金)19時から

【会場】金剛能楽堂

【演目・出演】

「猿座頭」 茂山逸平、茂山千之丞、茂山虎真、鈴木颯真

「芥川」 茂山宗彦、茂山茂

「松脂」 茂山竜正、茂山千五郎、茂山逸平、茂山千之丞、島田洋海、増田浩紀、井口竜也、鈴木実、山下守之

 

< プロジェクトスケジュール >

  • 募集期間:2月7日〜3月20日
  • 公開収録日:4月11日(金)19時から
  • ご支援者限定web公開期間:5月1日〜5月31日(YouTubeにて限定公開を予定)

 

 

 

今後の展望について

 

今回は3演目を収録しますが、まだ11曲残ります。皆さまのご理解が得られるのであれば、残りの演目についても収録していければと考えております。

 

現代の人が観て理解できない、笑えないから伝承しなくて良いかというと、そうもいかないところが古典芸能の難しいところです。一度伝承が途切れたものは、台本があるだけでは、元通りに復活させるのは不可能です。

 

 

狂言は、古き良き日本文化のひとつです。どんな演目も、後世に残すことで日本の歴史や文化を伝える重要なものになり得ます。

 

今回の演目については、もしかすると今の時代にはそぐわない内容かもしれないので、よく思われない方もいらっしゃるかもしれません。それでも、歴史ある演目を、古典狂言を、途絶えさせてはいけない。次の世代へ、繋いでいかなければいけない。

 

私たち茂山狂言会は、覚悟と責任を持って、このプロジェクトに挑戦します。

 

皆様のご支援ご協力を、どうかよろしくお願いいたします。

 

 

 

代表メッセージ

 

二世・茂山七五三(しげやま しめ)

 

昨年のプロジェクトでは多くのご支援をいただきありがとうございます。

 

茂山千五郎家に伝わる古典のうち十数番が現代社会には受け入れ難い題材であったりして、上演し難い状況になっております。

 

兄や私、あきらが若い時には何とかやっておりましたが、最近の若い人は見た事も無いと思います。そんな狂言を私やあきらがまだ教える事ができるうちに稽古をしてやり、若い世代が引き継いで欲しいものです。

 

また、稽古だけでは成り立たないのも私達の芸能です。お客様に見ていただき、御意見も必要です。

 

一般的な公演では上演機会もありませんので、今のお客様の感想も彼らの財産になると存じます。

 

何卒皆様のお力添えの程をよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

ご支援の際のご注意事項

 

※ご支援確定後(目標金額の達成後)の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。

※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。

※本プロジェクトのリターンについて、募集期間中に在庫数の変更を行う可能性がございます。

※本プロジェクトのリターンのうち、有効期限を設けている体験型のリターンについて、有効期限内にやむを得ない事情によりご案内が困難になった場合には、有効期間について個別に調整させていただくこととし、ご返金は致しかねますのでご了承ください。

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

プロジェクト実行責任者:
茂山正邦(一般社団法人茂山狂言会)
プロジェクト実施完了日:
2025年4月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

過去数十年にわたり上演されていない古典狂言を、茂山狂言会が記録・保存するために活用します、

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リターン

8,000+システム利用料


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【支援者限定】公開収録観覧権

◇支援者限定|公開収録観覧権
※公開収録日時:2025年4月11日(金)19時開始予定
※場所:金剛能楽堂
※演目・演者:
「猿座頭」 茂山逸平、茂山千之丞、茂山虎真、鈴木颯真
「芥川」 茂山宗彦、茂山茂
「松脂」 茂山竜正、茂山千五郎、茂山逸平、茂山千之丞、島田洋海、増田浩紀、井口竜也、鈴木実、山下守之
※1口1名のご参加となります。ご参加を希望される人数分の口数をお申し込みください。
※達成次第順次、3月31日までに整理券を送付いたします。

◇御礼メール
◇茂山狂言会ホームページにお名前掲載(希望者のみ)
◇配信視聴
※視聴期間:2025年5月1日(木)〜2025年5月31日(土)

申込数
169
在庫数
181
発送完了予定月
2025年5月

6,000+システム利用料


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【支援者限定】ポストカード(4枚)

◇支援者限定|3演目公演写真ポストカード
3演目公演時の写真をポストカードにしました。
1種×3演目 + 本プロジェクトTOP画像デザイン = 計4枚
※種類は選べません。届いてからのお楽しみとなります。

◇御礼メール
◇茂山狂言会ホームページにお名前掲載(希望者のみ)
◇配信視聴
※視聴期間:2025年5月1日(木)〜2025年5月31日(土)

申込数
106
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年6月

8,000+システム利用料


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【支援者限定】公開収録観覧権

◇支援者限定|公開収録観覧権
※公開収録日時:2025年4月11日(金)19時開始予定
※場所:金剛能楽堂
※演目・演者:
「猿座頭」 茂山逸平、茂山千之丞、茂山虎真、鈴木颯真
「芥川」 茂山宗彦、茂山茂
「松脂」 茂山竜正、茂山千五郎、茂山逸平、茂山千之丞、島田洋海、増田浩紀、井口竜也、鈴木実、山下守之
※1口1名のご参加となります。ご参加を希望される人数分の口数をお申し込みください。
※達成次第順次、3月31日までに整理券を送付いたします。

◇御礼メール
◇茂山狂言会ホームページにお名前掲載(希望者のみ)
◇配信視聴
※視聴期間:2025年5月1日(木)〜2025年5月31日(土)

申込数
169
在庫数
181
発送完了予定月
2025年5月

6,000+システム利用料


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【支援者限定】ポストカード(4枚)

◇支援者限定|3演目公演写真ポストカード
3演目公演時の写真をポストカードにしました。
1種×3演目 + 本プロジェクトTOP画像デザイン = 計4枚
※種類は選べません。届いてからのお楽しみとなります。

◇御礼メール
◇茂山狂言会ホームページにお名前掲載(希望者のみ)
◇配信視聴
※視聴期間:2025年5月1日(木)〜2025年5月31日(土)

申込数
106
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年6月
1 ~ 1/ 14

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