津波被害で「沈黙した町」岩手県大槌に地域メディアを創る

津波被害で「沈黙した町」岩手県大槌に地域メディアを創る

支援総額

2,496,000

目標金額 1,500,000円

支援者
196人
募集終了日
2012年10月1日

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プロジェクト本文

 

震災から一年半・・・大槌の現実を、まだ誰も知りません。

 

大槌みらい新聞は被災地、大槌の今を伝えるメディアです。

 

 

はじめまして、松本 裕樹と申します。みなさんは、震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町をご存知でしょうか。「石巻」「陸前高田」などに比べると報道が少ないため、ご存知ない方が多いかもしれません。

 

このプロジェクトは、情報発信の支援拠点「News Lab ♡ おおつち」を立ち上げ、全国から取材や編集の支援者を募り、紙媒体とソーシャルメディアの両方を活用した「ハイブリッド型」の新たな地域メディア「大槌みらい新聞(仮称)」を創刊します。新聞は仮設住宅を含む町内全戸に配布予定です。幸い、活動のための場所は確保できました。

 

ただ、パソコンやカメラなどが足らず、取材に行くのも難しいのが現状です。

私たちがメディアを立ち上げるお手伝いをしていただけませんか。

 

 

 

創刊号はこんな感じです。

 

津波が、すべてを飲み込んでいきました。

 

大槌町は、昨年3月11日、大震災による津波と直後の火災により、多くの命や街並み、漁業などの産業基盤を失いました。町長以外にも課長クラスの職員が全員行方不明となったため、行政機能が麻痺しました。県都である盛岡市から車で数時間かかる地勢もわざわいし、被害の全容が外部に伝わりにくく、周囲から孤立したような状況がしばらく続いた場所です。


仮設住宅は48団地計2106戸が整備され、約4800人が入居しています。狭い平地に住宅や商店がひしめき合っていた中心街はいま、町役場や図書館などわずかな廃虚を遺し、津波でむき出しとなった土台を隠すように夏草が生い茂っています。

 

震災から一年すぎても、まだ「何もない」状態なのです。

 

 

忘れられないために――

いま、私たちが必要としているのは、情報発信の場です。


町による復興実施計画も今年6月に発表されたばかりで、本格復興への道のりは緒に就いたばかりです。復旧の現状としては、ライフラインや公共バスが完全復旧したものの、JR山田線は依然として町内不通、道路も不通個所が残っています。

 

 

このような状態が知られていないのは、釜石・大槌を発行エリアとしていた地域日刊紙「岩手東海新聞」が、津波により輪転機が水没して休刊となったためです。

残った記者たちが集まり釜石市の広報「復興釜石新聞」として再出発したものの、大槌は発行エリアから外れてしまいました。情報がなければ、支援もこず、人も集まりません。大槌町が忘れ去られ、記憶から消えてしまう恐怖と戦いながら、住民たちは復興に向け、様々な思いを胸に秘め、前に進んでいこうとしています。

 

 

 

「きらりベース」の誕生。

そして、「News Lab ♡ おおつち」の創立。

 

昨年12月、被災した大槌北小の校庭に仮設店舗「福幸きらり商店街」が誕生。その自治会が中心となり、ボランティア無料宿泊や支援活動ができる拠点「きらりベース」が今春、同校舎に開設されました。 http://kirari-base.jimdo.com


今回立ち上げる「News Lab ♡ おおつち」では、きらりベース内に拠点を開設。生活再建やコミュニティー再生、地域復興を後押しする住民主体の地域メディアの確立に向け、記者やカメラマン、学生らが全国から集まり、住民とともに学びながら情報発信に取り組みます。地域の強力を得て拠点は出来たものの、電気、水道、インターネット接続環境もありません。


地域の枠を超え大槌の魅力を発信できるネット媒体にとどまらず、世代を超えて幅広く伝わるメディアを目指し、紙媒体発行にも取り組むために皆さんの力が必要です。

 

 

ひょっこりひょうたん島の舞台、大槌町。

知恵を出し合いみんなで震災を乗り越えたい――


大槌町には、人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとされている無人島「蓬莱島」があります。

 

「苦しいこともあるだろさ 悲しいこともあるだろさ だけど僕らはくじけない」
 

「ひょっこりひょうたん島」は、ドン・ガバチョ大統領や海賊トラヒゲなど「よそ者」も受け入れ、流れ着いた先々で起きる危機や難問に対し、住民みなで知恵を出し合いながら乗り越えてゆきました。
モデルとなった蓬莱島は、度重なる津波に洗われて赤い灯台が倒壊し島影も変わってしまいました。しかし「ひょっこりひょうたん島」が描いたコミュニティー像を受け継ぎながら、町のシンボルとして生かそうという町民の願いが震災後、高まっています。
 「News Lab ♡ おおつち」は、そうした願いを応援する、新しい形の地域メディアを目指します。コンテンツは、復興に向けた大槌町の動き、津波被害の証言などを予定しています。ただし、詳細については地元の方が望むコンテンツとなるように、取材を進めながら決めていく予定です。

8月15日に創刊準備号を出す予定ですが、まだパソコンやカメラなどの機材購入や、今後紙媒体を印刷するための費用は何も集まっていません。確保した部屋も空っぽです。

 

あるのは住民たちの願いと、私たちのアイデアの種だけです。

 

ぜひ、この部屋から、新しい地域メディアを開花させるためのご支援をよろしくお願いします。


 

 

 

 

引換券について

*「大槌みらい新聞」をお送りします。

 

 

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プロフィール

1985 年茨城新聞社に入社、司法・県政などの担当記者、報道デスクを経て、メディア局で公式サイトの管理者を務める。このプロジェクトを行うため

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リターン

3,000+システム利用料


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・大槌みらい新聞の創刊号をお送りします

支援者
62人
在庫数
制限なし

10,000+システム利用料


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・大槌みらい新聞(毎月発行)を創刊号から4ヶ月分(合計4号)お送りします
・大槌みらい新聞のステッカーをお送りします

支援者
108人
在庫数
制限なし

30,000+システム利用料


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・大槌みらい新聞(毎月発行)を創刊号から半年分(合計6部)、毎月お送りします
・大槌みらい新聞の創刊号に名前(twitterのIDとアイコン)を掲載します
・ステッカー

支援者
21人
在庫数
制限なし

100,000+システム利用料


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・大槌を支援する思いを編集部がインタビューさせていただき、大槌みらい新聞の特別号外として発行します

支援者
6人
在庫数
制限なし

プロフィール

1985 年茨城新聞社に入社、司法・県政などの担当記者、報道デスクを経て、メディア局で公式サイトの管理者を務める。このプロジェクトを行うため

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