進学応援金の現場から

たくさんのご支援、ご声援、本当にありがとうございます。
クラウドファンディングは、残り３日となりました。
期間中の最後のご支援のお願いと、進学応援金の担当者の思いを掲載させていただきます。

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多くの方が進学応援金に賛同してくださること、応援を受けて学生が成長していくことは、私たちの大きな喜びです。
他方、この事業には除けない課題もあります。

今月17日、選考委員会を開き、来年の4月に入学予定の23人への贈呈を内定しました。
落選は、約170人。全員が、様々な困難を経て、夢を持って進学を目指している子どもたちです。

社会的養護には、「学力が遅れている」「否定され続け、自信が無い」「希望を持つことが難しい」など、本人の努力だけでは容易には解決できないハンディをもっている子どもも珍しくありません。
こうした子どもたちが、一歩踏み出そうと、思いを込めた奨学金の申し込み。そのほとんどを落選にせざるを得ないのが、この進学応援金の一側面です。

「奨学金は、運。当たるときもあるし、外れときもある」。ある児童養護施設の施設長は、子どもたちにそう伝えているそうです。「子どもに責任はないから」と。
子どもを支えるための取り組みが、一方で子どもに辛さを感じさせることになる――。この現実を私たちは忘れることはありません。

進学応援金は、単なる奨学金事業ではなく、社会に働きかけるアクションとして取り組むのが責務だと考えています。
家族と離れて暮らす子どもを、大人たちが力強く支える社会が実現し、この進学応援金が役目を終えるときがくることを願い、今後も、私たちは微力を尽くします。

皆さまのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

進学応援金担当者