平成30年7月豪雨からの復興。市民の力で感謝の花火を冬の空に。

 

 

 

 

皆さま、こんにちは。大洲復興冬花火大会実行委員長の城戸猪喜夫です。私たち愛媛県大洲市民は、平成30年7月豪雨で被災しました。大洲地域では毎年夏に7回の花火大会が開催されていましたが、昨年は全て中止に。

 

「沈み込んでばかりではダメだ。大洲が元気になるために花火を打ち上げよう」

 

という想いから、委員会を結成しました。皆さまからいただいた義援金などを元に、2019年1月に「大洲復興冬花火大会」を開催しました。訪れた多くの人から「新年から元気が出た」、「これからも頑張らないけん」とお声をいただきました。

 

そして、今年は1つ復興の区切りとして、復興に向けてお力を貸してくださった方々に感謝の気持ちを伝えるために、最後の冬の花火大会を開催したいと思います。今年は、義援金や寄付金などはなく、1から市民の手で作る花火大会になります。市民の力を結集させ、感謝を形にできればと思います。

 

 

 

 

2018年7月7日。

西日本を中心に多くの被害を出した“平成30年7月豪雨”。

地元愛媛県大洲市においても、一瞬にして、

当たり前に過ごしてきた平穏な日常が奪われました。

 

 

 

店は、天井まで浸水・全壊し、とても再開する気持ちにはなれませんでした。

 

しかし、豪雨後、自衛隊の方や全国から8,000人以上ものボランティアさんなどがきていただき、災害ごみ処理、家財搬出、泥出し、水洗い、給水、炊き出し、風呂、支援物資配布など、多岐にわたり支援をしていただきました。

 

 

大洲市民、消防団、ボランティアのみなさまの数多くの力強い助けがあったおかげで、約2か月後には仕事を再開することができました。

 

本当に感謝の気持ちがいっぱいで、私たちにとって大切なこの町を、1日でも早く元通りにしたいと思っています。

 

 

 

 

7月7日（土）その日は、雨も上がっていて、河辺川も水位に余裕がありました。しかし、急に増水し始めたので、車を避難させようと、すぐそばの駐車場に向かいました。

 

ついた瞬間、車が少し浮き危険を感じたので、家にいる妻を心配し、急いで家に戻りました。その少しの間に、腰の高さまで増水し、家にいた妻は、ぷかぷかと浮く畳の上に乗っていました。

 

水は引く様子もなく、さらに増水し続け、外へも出られない状態の中、窓をどうにか開け、「誰か助けてくれー！！誰かー！」と叫びました。その声に2階で心配していた家族が気付き、すぐにベランダから救出を試みてくれました。

 

必死の騒動に、屋根伝いに駆けつけてくれた隣人の力も借りて、二人とも一命を取りとめることができました。私が生きているのは本当に奇跡です。現在は仮設住宅での生活ですが、再びこの大洲で笑顔が交わせるように、復興へ全力で取り組みたいと思っています。

 

 

 

 

2019年1月の「大洲復興冬花火大会」は大洲の人々に少しでも元気になってもらいたいという思いで開催をしました。

 

復興途中ではありましたが、5000名の方々に参加していただき、5000発の花火を打ち上げました。大洲の特産品である「いもたき」のふるまいや、よさこい演舞などを行いました。
 

あれから2年、完全復興はまだまだこれからですが、災害時と比べると町並み、地域の方々の心は回復し、着実に前に進んでいます。

 

 

しかし、私たちはあのとき助けられた人にお礼を伝えられていません。市民一丸となり、感謝を伝えるために、2020年1月に2回目の「大洲復興冬花火大会」を開催したいと思っています。

 

先述の通り、完全復興はまだこれからですが、次の冬花火を市民で協力して打ち上げることにより、大洲市をさらに盛り上げたいと思っています。そして、この花火に、豪雨後助けてくれた人たちへの感謝の意味を込めたいと思っています。

 

 

 

 

 

大洲市が復旧・復興への歩みを進めることができたのは、多くの自治体、市内外より駆けつけていただいたボランティアの皆さまからのご支援、全国各地から心温まる励ましの声やご厚意のおかげです。本当にありがとうございます。

 

2020年の冬花火を1つの区切りとし、私たちはこのまちをさらに元気で、より良い場所にしていきたいと思います。そのために、この花火を市民の力で作り上げ、より団結を強めていければと思います。

 

改めてになりますが、この花火は私たちから、あのときお力を貸してくださった方々への感謝の花火です。どうか応援のほどよろしくお願いします。

 

 

※本プロジェクトのリターンのうち、【ホームページの協賛お礼欄の記名】に関する条件の詳細については、リンク先（https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix）の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。