プロジェクト概要

映画『晩春』デジタル修復プロジェクト
〜フィルムの劣化により、失われてしまった公開初日の輝きを取り戻し、
色褪せぬ姿で未来まで〜

 

映画『晩春』『東京物語』などを手掛けた小津安二郎監督(1903-63年)の生誕110年および没後50年に当たる記念プロジェクトです。

 

サポートをして頂いた方のお名前は、完成したブルーレイ・ディスクの本編後や、小津安二郎生誕110年公式サイトに掲載されます。

 

今回のプロジェクトでは、キネマ旬報第1位、第4回毎日映画コンクール日本映画大賞を受賞した『晩春』(1949年)を、最新のデジタル技術(4K)で修復・保存作業を進めています。
生誕110年を迎え、国境や年代を超えて今も愛される小津を改めて再認識する1年としていきたいと思っています。

 

デジタル修復された映像は、今後一年以上、日本や世界の映画祭を渡り、多くの人の気持ちを揺さぶることになると信じています。皆さまのお力で日本の貴重な文化を守り、そして、未来につなげるお手伝いをして頂けないでしょうか。

 

                                                                           (映画『晩春』より)

 

今、世界を席巻している是枝裕和監督も尊敬する 小津安二郎

 

映画監督 小津安二郎は、「小津調」と称される独特の映像世界で、日本だけではなく世界的にも評価を得ております。
「世界にも類のない小津の厳格で独創的な技法は『晩春』で完璧の域に達し、以後、一作ごとにさらに磨きが加えられていくことになる。」(佐藤忠男、『日本映画史』第2巻、岩波書店、1995年、p281)と言われるように、原節子を初めて迎えた作品『晩春』(1949年(昭和24年))は、独自の撮影スタイルの徹底、伝統的な日本の美への追求、野田高梧との共同執筆、原節子と笠智衆の起用など、様々な点に於いて「小津調」の完成形を示すと共に、戦後の小津作品のマイルストーンとなりました。

今の20代、30代を初めとする若い方にとって「小津安二郎」の名前は知っているものの作品は観たことがないという人も多いかと思います。しかし、世界を感動させている、映画『そして父になる』の是枝裕和監督、昨年のカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞したジャ・ジャンクー監督をはじめ、ヴィム・ヴェンダース監督やアキ・カウルスマキ監督など、現在活躍されている世界的なクリエーターにも多大な影響を与え、年齢・性別を問わず世界中で愛されています。

 

                      (当時のキャメラと撮影風景)

 

小津監督の作品は、無言の10秒間でも、お互いを思いやる気持ちが伝わる

 

世界中にファンの多い小津作品ですが、その良さを一言で伝えるのはとても難しいのです。それは、セリフ回しなどで、多くを語らない分、観る人が家族や人間関係についての物語を、自分と照らし合わせながら想像し感じてもらう作品だからです。
自分が親の立場になった時に改めて、小津作品を見たとき、若かった頃には感じなかった、親の気持ち、子を思う気持ちに打たれることがあります。

観る時間、場所、世代によって見方が変わる。また、家族や人々の関係性など普遍的な価値観が、国や時代の垣根を越え、多くの人々の共感を得ているのだと思います。

是枝監督が、カンヌ国際映画祭でのデジタル修復版『秋刀魚の味』のワールドプレミアにて、「きれいな映像でこの映画を見られるのがうらやましい」と述べられていましたが、多くの人に、キズ等が消えた美しい状態、言い換えれば、公開初日の昭和24年9月13日、あの日の状態で観ていただくことで、愛する小津監督の魅力を知っていただければ、これ以上に嬉しいことはありません。

 

(松竹「晩春」デジタル修復プロジェクトチーム)

 

時間と共に失われつつあるマスターフィルム

 

ただ、現存するマスターフィルムは制作されてから30年以上が経過しています。
そのため、経年劣化が進んでおり、一刻を争う状況です。
デジタル修復では、1コマ1コマをスキャンしての作業となり、膨大な時間がかかります。さらに、監督のこだわり、明暗や画調を復元するために、当時の画調をご存知の方に細やかに監修をしていただく必要があります。
フィルムが失われる前に作業をしなくてはならないため、時間との闘いです。

皆さまの力でデジタル化を進め、未来の映画を愛する世界中の方々の為に残していくお手伝いをしていただけないでしょうか?

今回のプロジェクトでは、ニューヨークにあるCINERIC社と共同でデジタル修復作業を行っております。『晩春』は時間として約108分、1秒24コマですから、約15万5000コマ以上に及びます。
ひとコマ単位でのデジタル修復作業を行うことにより、ゆがみの調整や、深い傷の除去などができ、公開当時の画調を蘇らせることができます。

 

         (「彼岸花」デジタル修復前・後)

 

(修復の様子 ※修復している作品は、晩春ではありません。画像提供 ㈱IMAGICA)

 

国内外の技術スタッフによりデジタル修復された後は、Blu-Ray/上映会などでファンの皆様にお届けし、ご支援頂いた方のお名前はBlu-Rey Discの本編後に収録させて頂く予定です。

国内だけではなく、世界の主要映画祭などでも上映予定があり、2013年−2014年は世界中で小津作品を再認識する一年となることでしょう。このプロジェクトに参加していただくことで、世界の人と小津安二郎について語っていただく機会も生まれるかもしれません。
おそらく一生で一度きりの機会に、是非、小津作品に触れていただき、「世界の小津安二郎」を「ご自身の小津安二郎」に感じていただければと思います。

 

今回プロジェクトが500万を達成すると次回作以降のデジタル修復につなげることができるようになります。

 

                                      (小津安二郎監督)

 

-映画監督からのメッセージ-

周防正行監督

 

ぜひとも遣り遂げたいプロジェクトです。僕は小津さんの映画の大ファンです。

好きが高じて、デビュー作は小津監督への過激なオマージュになりました。

僕は一人の映画ファンとして、小津監督がスクリーンに表現したモノクロームの光と影を、カラー作品の色使いを、小津さんの世界をオリジナルのままに見たい。

大好きな作品を未来に残し、次世代に伝える活動を応援してくださる皆様に

は本当に「ありがとうございます」と言いたいです。

僕も、小津作品を『作る現場』にはいられなかったけど、『残す現場』に参加できてとても嬉しいです。

 

滝田 洋二郎監督

 

すばらしいプロジェクトだと思います。
先般 小津さんの初カラー作品「彼岸花」のデジタル修復版をスクリーンで観ましたが、公開当時(1958年)の日本の美しさや懐かしさ山本富士子さんの艶やかさに圧倒され、映画の仕事の再発見でもありました。

かつての今は我々の現在(いま)でもあります。

映画とそれに関わった全ての人たちの輝きを永遠に伝えるためにも、

まだ見ぬ映画ファンのためにも、

もっともっとたくさんの作品のデジタル修復プロジェクトを応援します。

滝田 洋二郎

 

ー引換券についてー


ただ、資金を募るだけではなく、皆さまにもこのプロジェクトの一員であることを感じていただける引換券をご用意させていただきました。
※下記商品の発送先は日本国内に限定させて頂きます。

①3,000円
・ポストカードセット(2枚)
 「晩春」と「小津110年記念絵柄」の2枚組(非売品です)
・サンキューメール
 主催者側からサポーターにお礼メールを出します。
・小津安二郎生誕110年公式サイトへのお名前掲載
 記載しないことも可能です。

②10,000円
・「晩春」ブルーレイ・ディスク(1枚)
  定価 4,700円(税抜き)を予定している商品です。
  発売時期は未定です。
 (デジタル修復の完成スケジュールに左右されるため)

 

・「晩春」ブルーレイ・ディスクへのお名前収録
  本編後に掲出予定です。記載しないことも可能です。

  

  ※イメージ画像 実際の内容、表記等は変更になります。

 

・ポストカードセット(2枚)
・サンキューメール
・小津安二郎生誕110年公式サイトへのお名前掲載

③30,000円
・「晩春」デジタル修復版完成披露試写会にご招待
  国内最高峰の上映環境を誇る、IMAGICA第一試写室を予定しています。

  関係者のみが入場可能な試写室です。
  所在地は東京都品川区五反田駅から徒歩5分。
  2014年中。詳細は決まり次第、ご案内致します。

   
                                          画像提供 ㈱IMAGICA

 

・「晩春」ブルーレイ・ディスク(1枚)
・「晩春」ブルーレイ・ディスクへのお名前収録
・ポストカードセット(2枚)
・サンキューメール
・小津安二郎生誕110年公式サイトへのお名前掲載

④50,000円
・「晩春」デジタル修復版完成披露試写会後のアフターパーティーにご招待
  詳細は決まり次第、ご案内致します。

・「晩春」デジタル修復版完成披露試写会への招待
・「晩春」ブルーレイ・ディスク(1枚)
・「晩春」ブルーレイ・ディスクへのお名前収録
・ポストカードセット(2枚)
・サンキューメール
・小津安二郎生誕110年公式サイトへのお名前掲載

⑤100,000円
・「晩春」35mmプリントモニュメント(シリアル番号入り)
  使用される35mmプリントは、実際に上映可能なプリントを使用します。
  使用されるプリントのシーンは選べません。
  仕様に関しては、決まり次第ご案内いたします。

           (モニュメントのサンプル画像です)


・「晩春」デジタル修復版完成披露試写会後のアフターパーティーにご招待
・「晩春」デジタル修復版完成披露試写会にご招待
・「晩春」ブルーレイ・ディスク(1枚)
・「晩春」ブルーレイ・ディスクへのお名前収録
・ポストカードセット(2枚)
・サンキューメール
・小津安二郎生誕110年公式サイトへのお名前掲載

⑥500,000円
・ワールドプレミア上映への参加(渡航費、滞在費は含みません。)
  映画祭へのPASS登録、プレミア上映でのお座席確保をいたします。

・「晩春」35mmプリントモニュメント(シリアル番号入り)
・「晩春」デジタル修復版完成披露試写会後のアフターパーティーにご招待
・「晩春」デジタル修復版完成披露試写会にご招待
・「晩春」ブルーレイ・ディスク(1枚)
・「晩春」ブルーレイ・ディスクへのお名前収録
・ポストカードセット(2枚)
・サンキューメール
・小津安二郎生誕110年公式サイトへのお名前掲載

【各種お問い合わせ先】

●「晩春」デジタル修復プロジェクト係
 inquiry@shochiku.co.jp  

●小津安二郎生誕110年公式サイト
 http://www.shochiku.co.jp/ozu/

●小津安二郎 Facebook コミュニティ
 https://www.facebook.com/OzuYasujiroOfficial


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