HOME第1号「ぴさら」が1周年を迎えました!
project HOMEを応援してくださるすべてのみなさまへ
*近況のご報告*
project HOME第1号「ぴさら」が1周年を迎えました!
いつも温かい応援をありがとうございます。
居所のない妊婦のための居場所づくり「project HOME」第1号「ぴさら」(豊島区)の運営を開始してから、ちょうど1年を迎えました。
運営開始にあたっては、私たちの想いに共感してくださり、クラウドファンディング等を通してお力添えいただき本当にありがとうございました!
「ぴさら」はこれまでの間、10代·20代を中心に、15人の妊産婦と9人の子どもやパートナーに宿泊やデイ(日帰り)等で利用されています。
「ぴさら」滞在中の過ごし方は、その人の必要によって本当に様々です。
食事やマッサージなどのケアをうけながら、間もなくやってくる出産に向けて体調を整える人、産後の養生と育児のサポートに合わせて、これまでのことを整理し今後のことを考えていくため、母子ともに「ぴさら」で数週間過ごす人、「ぴさら」を離れた後も一人で子育てする中で、休息先として時折子どもを連れて遊びに来てくれる人。また、誰にも言えないと思い悩み中絶をした後、心と体を休めるために通ってくる人や、出産して子どもを養親に託したあと、他の利用者の支えになっている人もいます。
彼らとともに時間を過ごしながら、「いつでもおいで」といえる居場所「ぴさら」をスタートできましたこと、本当によかったと心から思う日々です。皆さまの応援に、改めて感謝いたします。
”project HOMEは、寄せてくる波や時間によって
さまざまに姿を変える潮だまりのように
HOMEに訪れた人に合わせて変化する、そんなイメージの居場所”
私たちの日々は、「訪れた人に合わせて変化する、とはどういうこと?」「潮だまりのような居場所ってどのような状態?」「安心して自分が欲しいものを自分で選び取ることができる、そう感じてもらえる関係性や支援とは?」といった、HOMEがHOMEであり続けるための大事な問いを前に、考え続ける毎日でもあります。
「変化」の幅や形をマニュアル化することはできません。だからこそ、関わる人一人ひとりが訪れた人それぞれの必要にしっかりと耳を傾けながら、これら問いへの探求をし続け、気づきや想いを仲間と共有し、理解を深めていくことが大事なのだろうと、この1年の活動を通して改めて気づかされています。
これからは、そんな私たちのちょっと荒削りな探求の道のりや、その道のりの過程で変化していく私たちの姿を、応援してくださる皆さんとも共有していければいいな、そんなふうに考えています。
いつか自分のHOMEを見つけられるように
安心して休息しながら、未来のことをゆっくり考えたり、「ぴさら」から離れた後でも、しんどくなったら、またいつでも戻ってきてもらえるように、そしてそんな日々の先に、いつか自分のHOMEを見つけられるように。利用者の方も含め関わる人たちみんなで、これからも「潮だまり」をつくるプロジェクトを続けていきたいと思っています。
試行錯誤を続けながらの活動ではありますが、「にんしん」をきっかけに、だれもが孤立することなく、自由に幸せに生きることができる社会の実現を目指して、これからもともに歩んでいただけますと嬉しいです。今後とも応援、どうぞよろしくお願いします。
NPO法人ピッコラーレ x 認定NPO法人PIECES
project HOMEメンバー一同