トイレットペーパーと同じように生理用品を。「生理革命」を起こします
支援総額
目標金額 2,000,000円
- 支援者
- 146人
- 募集終了日
- 2023年4月13日
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プロジェクト本文
▼自己紹介
本プロジェクトは岡山NPOセンターが高校生による政策提言の支援をして実施をしています。
今回の提言の主体となる「生理革命委員会」の高校生たちをご紹介します。
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こんにちは! 生理革命委員会メンバーの、高校2年生山形(ヤマガタ)と山領(ヤマリョウ)と澤田(サワダ)です。
私たちは3人とも岡山後楽館高校の生徒です。「総合的な探求の時間」の授業の中で、「生理の貧困」をテーマとして、約1年前からグループで活動しています。
これからは、学校を超えてメンバーを増やしていきたいと思っているので、現在メンバーを大募集中です!
「生理の貧困」とは
コロナ禍で、経済的困難に陥った女性が生理用品を買えないという現状が数多く確認されました。生理用品を買えなかったり、他のもので代用したりした人もいるようです。このような問題を「生理の貧困」として多くのメディアが取り上げるようになり、政府の男女共同参画局も動き始めました。
しかし!私たちは考えました。「そもそも、生理がある人だけが、生理用品にかかる費用を負担したり、生理前や生理中のつらい症状を我慢したりするのは不公平なのでは?このなんとなく生理のことを話してはいけないという雰囲気もおかしいのでは?」
英語の「period poverty」を和訳した言葉が「生理の貧困」ですが、その定義はさまざまです。
その中で、私たちがしっくりくると思えたのは、アメリカ医学女性協会によるものでした。
“Period poverty refers the inadequate access to menstrual hygiene tools and educations, including but not limited to sanitary products, washing facilities, and waste management.”AMWA(American Medical Women’s Association )
訳:「生理に関する衛生的な手段や教育が十分に行き届いていない状態を指す」
生理の貧困とは、コロナウイルス流行による一時的なものではなく、昔からずっとあって、ずっと見過ごされてきた問題です。
私たち自身のためにも、今、解決するべきだと考えています。
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なお、本プロジェクトの責任者(お預かりした資金の管理を含む)は岡山NPOセンターの代表理事を務めている石原達也がさせていただいています。
※上記の---内の文章は高校生たち自身が書いています。(名前の記載も了承を得ています)
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
生理革命委員会の高校生たちは、トイレットペーパーと同じように生理用品が当たり前に設置されている状況を実現するために、校内で高校生のニーズ調査や設置の実証実験などを個なってきています。その流れを高校生の言葉でご紹介します。
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1.校内でのアンケートの実施
2022年10月に岡山後楽館高校で、高校1〜3年生を対象にアンケートを行いました。
その結果、経済的な理由から生理用品を買えなかったことがあると答えた生徒はほとんどいませんでした。
しかし、約9%の生徒が、経済的な理由から生理用品を交換する頻度を減らしたことがあると答えました。また、生理用品を学校に持って来るのを忘れたり、持って来ていてもトイレに持って行くのを忘れたりして困ったことがあると答えた生徒はどちらも半数を超えました。
生理を経験したことがない人へ「使い終わった生理用品はどのように処理すると思いますか?」と質問しました。トイレに流すorゴミ箱に捨てるの2択でクイズのようにたずねたところ、約5%の生徒が、トイレに流すと回答しました。
(生理用ナプキンもタンポンもトイレに流さずにサニタリーボックスに入れて捨てます)
このように、岡山後楽館高校内には、生理の貧困の状態があると確認できました。
生理用品にアクセスできておらず、生理に関する教育も行き届いていないということです。
2.学校での実証実験
個室トイレにトイレットペーパーのように生理用品を設置すれば、生理用品が必要なときに得られないという状態を改善できると仮説を立てた私たちは、それを証明するために11月の1ヶ月間実証実験を行うことにしました。
高校生1〜3年生のホームルームがある5〜7階の女子トイレの個室(各階に5つずつ)に生理用ナプキンが5枚ずつ入った箱を設置しました。そして、毎日放課後箱に残っているナプキンの数を記録し、また5枚ずつになるように補充を行いました。
結果、実験の前月(10月)に保健室で生徒に渡された生理用ナプキンが「20枚」だったのに対し、11月にトイレで使用された数はなんと「506枚!」約25倍でした!
3.校内での実証実験後のアンケート
実証実験終了後にアンケートをとった結果、約4割の生徒が最低一度は利用したと回答しました。そして、現在の保健室に取りに行くという方法に比べて、個室トイレにある方が利用しやすいと答えた生徒は95%を超えています。
アンケートにより、高校内には生理の貧困の問題があると確認できました。
そして、実証実験により、個室トイレにトイレットペーパーのように生理用ナプキンを置くことで、それを改善できるということも確認できました。
自分で生理の周期を管理したり、自分の体質に合った生理用品を選ぶことも、もちろん大切なことです。しかし、それを優先している間に、生理用品を交換しなかったことで、衛生状態が保たれずに健康を害してしまったら本末転倒です。
4.岡山県内のすべての高校のトイレに生理用品を設置したい
岡山後楽館高校にとどまらず、岡山県内、日本中にも同じような問題があると考えた私たちは、県内の高校のトイレに、トイレットペーパーのように生理用品を設置する目標をたてました。
達成するために、県内の高校生の署名を集めて岡山県と岡山県教育委員会に提出しようと考えていたところ、新しいアイデアを得ました。
それは2022年12月12日に北長瀬のハッシュタグおかやまで開催されたSDGsシンポジウム「「生理の貧困」から「当たり前」を考える」でのことでした。
このシンポジウムではさまざまな立場の大人の方から意見を聞く機会をいただきました。
https://www.sanyonews.jp/article/1340988
そこで、署名だけではなく、実際の設置に必要な資金をクラウドファンディングで集めて、署名と一緒に提出したほうが効果的なのではというアイデアを出してくれた方がいます。
たしかに、「予算の確保が難しい」という理由で断られるのを防ぐためにも、効果的な方法だと思い、今回のクラウドファンディングの実施に踏み切りました。
※上記以外のこれまでの活動記録
5月 第3回BeLiveキックオフイベント高校生と企業をつなぐプロジェクトのキックオフイベント。
8月 おかやまSDGsプラザ 夏の交流会2022小学生向けのSDGsについてのワークショップ。
8月 高校生大討論会〜大人でも子どもでもない私たちにできること〜山陽新聞5万号を記念して開催された高校生大討論会。実行委員、司会として参加。
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岡山NPOセンターでは、上記のアンケートのあたりから高校生たちの相談にのらせてもらい、このプロジェクトを伴走的にご一緒させていただいてきました。
今回のプロジェクトを応援してくださることで、実際に高校のトイレへの生理用品の設置、つまり、「トイレットペーパーと同じように生理用品を当たり前に。」を実現したいという方がたくさんおられる、その本気さを行政機関にも示すことができます。
高校たちの挑戦へ、これまで当たり前になっていかなかったことを当たり前にする一歩のために、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。(岡山NPOセンター)
▼プロジェクトの内容
本プロジェクトでご支援いただいた金額につきましては、岡山県内の公立高校(63校)の女子トイレの個室に、生理用ナプキンを設置することに充当させていただきます。
(一人あたり120円/年。県内全校で190万円/年の生理用ナプキンの購入費)
・対象となる高校は岡山県内の公立高校(63校)を予定しています。
・岡山県教育委員会と相談しながら賛同いただける学校に設置します。
・全高校分を想定した金額設定のため賛同を得られた学校全てに設置を目指します。
※これまでの活動記録にある高校生大討論会では岡山県教育委員会とも協働しています。
もしも提言の結果、購入が必要なく必要なくなった場合(自治体やほかの主体で購入されるなど)には購入した生理用品は県内の困窮者支援団体(北長瀬コミュニティフリッジなど)を通じて必要な方へ提供させていただきます。
・設置先は岡山NPOセンターが事務局を務めるKOTOMO基金の登録組織(10団体)と連携している北長瀬コミュニティフリッジを予定しています。
・各自の希望調査をし、必要とされる方に届けられる体制ができている団体を通じて提供させていただきます。
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クラウドファンディングを成功させることで生理用品のトイレへの設置を望んでいる人が多くいること、これまで当たり前になっていなかったことを社会に示していきます。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
本クラウドファンディングへの挑戦と並行して、オンライン上で岡山県内の高校生を対象とした署名を行い、その署名とこのクラウドファンディングの結果をもって、岡山県、岡山県教育委員会に県内すべての高校への生理用品のトイレ設置を提案します。
それにより、トイレットペーパーが当たり前にトイレにあるように、生理用品が当たり前にある状況を実現し、生理革命を実現します。
岡山NPOセンターでは岡山県、岡山県教育委員会への提言を支援すると共に、高校生たちの動きから県内の公共施設等も含めて当たり前になる状況の実現を目指していきます。
ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
- プロジェクト実行責任者:
- 石原達也(岡山NPOセンター)
- プロジェクト実施完了日:
- 2023年5月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
県内高校生の署名とクラウドファンディングの結果をもって、岡山県及び岡山県教育委員会に提言を行います。集まった資金は高校に設置する生理用品の購入に活用します。
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プロフィール
「自然治癒力の高いまち」を実現すべく、NPOの運営支援や市民参画の推進、NPO・企業・学校・地域組織など様々な主体が連携協働して行うプロジェクトの創出などに取り組む岡山県内の中間支援組織です。 SDGsネットワークおかやま、災害支援ネットワークおかやまの事務局も務め、SDGsの推進や民間災害支援の取組強化にも取り組んでいます。 コロナ後、困難を抱える子ども・子育て家庭を支援する組織を信するためにKOTOMO基金を山陽新聞と立ち上げ、アウトリーチやシェルターの支援等にも取り組んでいます。 また高校生・大学生などによる社会参加、政策提言などのサポートもしています。(生理革命委員会の取組など)
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1,000円+システム利用料
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感謝のメールをお送りいたします。
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深く感謝のメールと調査結果のデータ
感謝のメールと合わせて、これまでのアンケート調査結果のデータをお送りします。
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