メンバー紹介：井上 魅紅

はじめまして、井上魅紅 (いのうえみく) と申します。九州大学大学院工学府　応用化学専攻　修士一年です。現在は量子技術を用いて化学分析などを行う「量子センシング」に向けた研究を行っています。

私は他のピカリかがくのメンバー数人と同様に高専（5 年制の専門的な内容を多く学ぶ学校）出身です。高専では授業で実験する機会が多くあったのですが、その中の発光性の物質を扱った実験をきっかけに光化学に興味を持ちました。もともと中学生のころから化学のことは好きで、「物質の構造によって性質が変化する」点を面白いと思っていました。高専入学時はまったく光に興味がなかったのですが、化学を学んでいくにつれ「物質が光るとはどういうことなのだろう？」と思うようになりました。その矢先に発光物質の学生実験をする機会があり、この実験を通して自分で考えたり先生方に教えていただいたりした結果「構造によって物質の光に関わる現象も変化する」ことを知ることができました。自分が興味を持っていたことが密接に関わっていることが分かり、強く興味をひかれたことを覚えています。この時の経験から、今でも大学院で光化学に関する研究をしています。

何がきっかけで物事に興味を持つか、何を面白いと思うかは人それぞれですが、私にとってはこの実験を通して感じた「面白い」という気持ちが今に至る原点だなと思います。ピカリかがくの活動を通して、少しでも多くの方にとって化学のこと面白いと思ってもらえるきっかけを作れたらと思っています！よろしくお願いいたします。

井上　魅紅