支援総額
目標金額 2,000,000円
- 支援者
- 49人
- 残り
- 13日
プロジェクト本文
はじめまして。石川県金沢市で障がいのある方の支援事業を運営する「NPO法人地域支援センターポレポレ」の菊(写真中央)と申します。
ポレポレでは、利用者が創作活動を通じて自己表現や社会参加を促進するためにアート活動にも力を入れています。
絵画や造形などのアートワークショップが実施されており、利用者が自分の作品を通じて自己肯定感を高める機会をご提供しています。
ポレポレメンバー(利用者)の作品を展示する「まちなか美術館」の様子です。地域社会とのつながりを深め、障がいのある人が自らの創造性を発揮することで、ソーシャルインクルージョンの実現を目指しています。
プロジェクト概要
ポレポレは「ご当地フォント」を活用したオリジナル傘を制作するための初期費用をご支援いただき、自立したものづくりの仕組みを構築します。私たちは、アート活動を通じて地域の魅力を発信し、持続可能なビジネスモデルの構築を目指しています。
ご当地フォントとは
「ご当地フォント」は、日本中・世界中の 障がいのある人・デザイナー・障害者支援事業所による共創アートワーク(フォント・パターン)を世界中に届けるソーシャルプロジェクトです。障がいのある人と地域との共創で制作したフォントやパターンを、さまざまなモノ・コトに利用を広げ、福祉還元、地域活性化、ソーシャルインクルージョンを推進しています。
ポレポレは、石川県の百万石フォントを制作しました。このフォントを使用することで、企業とのコラボレーションも容易になり、地域に根ざしたプロダクトが生まれています。
箔一様との取り組み:あぶらとり紙 5冊セット
同上:ラウンドミラー
カジレーネ様との取り組み:トラベルギアブランドTO&FROのトラベルオーガナイザーエアーやアルティメットライトショルダーバッグ。
具体的な計画
このクラウドファンディングでは、持続可能な事業サイクルを構築するための初期費用のご支援をお願いいたします。
具体的な流れは以下の通りです。
❶ポレポレがクラウドファンディングで商品の製造費を募ります。
❷ご支援をいただいた資金をもとに、百万石フォントを活用した商品の製造を依頼します。
❸ポレポレの販路(事業所の売店、ECなど)で販売し、売上を得ます。
❹ポレポレメンバーに収益を還元いたします。
❺一部の収益を次回商品の製造費に充て、持続的な事業運営を目指します。
この循環により、単発的な売上ではなく安定的な収益サイクルを確立し、障がいのある人の継続的な経済的自立につなげていきます。
新幹線をイメージした百万石フォント「かがやき・愛・アール」を使用した子供用傘を350本制作します。
自立したものづくりを目指す理由
福祉施設が行政の支援に依存するのではなく、自らの力で持続可能な事業モデルを構築することを目指しています。
私たちはご当地フォントを活用することで、自社で製品開発から販売までを完結させる仕組みをつくります。この取り組みにより、障がいのある人々が自立的に、かつ創造的に仕事に取り組める環境を整えることができます。
自分たちの力で価値を生み出し、持続可能なビジネスモデルを確立することが、このプロジェクトの核心です。
ご支援のお願い
このプロジェクトでは、オリジナル傘をリターンとして提供することはございません。皆様からのご支援によって初期費用を賄い、自立したものづくりの仕組みを確立することが目的です。どうか皆様、ご協力のほどお願いいたします!
ポレポレはこれまでも障がいのある人の創作を商品化しています。今回の取り組みは、オリジナル商品の製作や新規事業の立ち上げなど、強みを生かした付加価値の高いモノづくりを行う事業所への転換を図るために有効であると私たちは考えています。
実施スケジュール
2025年1月:クラウドファンディング終了
2025年2月:百万石フォント「かがやき愛アール」を使用した子供用傘350本を制作
2025年3月:完成した傘の販売を開始し、売上を通じて持続可能な事業サイクルを構築
この取り組みを通じて、デザイン料の支払いや利益の再分配を行い、障がいのある人の継続的な経済的自立を支援します。将来的にはこの取組みをモデルケースとし、他の福祉事業所でも応用可能なオリジナル商品開発と販売のノウハウを確立して、障がいのある人の自立支援と、福祉事業所の新たな運営モデルの構築を目指します。
プロジェクト誕生のきっかけ
2023年、石川県で国民文化祭/全国障害者芸術・文化祭が開催されました。催しのひとつ「きらめく個性!全国障害者作品展」にポレポレがお誘いをいただいたのです。その内容は、石川県のご当地フォントを作って、そこで生まれたパターンをデザインした傘を作って会場に展示するというものでした。
傘プロジェクトのリーダーでデザイナーの橋本さん(左から2人目)、デザイナーの横山さん(同3人目)、シブヤフォント代表の磯村さん(同4人目)、デザイナーの西出さん(同5人目)。素敵な方々との出会いのおかげで今の私たちはあります。
お話をいただいてから約5カ月間。たくさんの方とひとつの目標に向かって取り組みました。
完成した傘が届いた時、皆で喜び合いました。自分たちがデザインしたものが素敵なデザインになってちゃんとした傘になっている!それは喜び以外のなにものでもありませんでした。
お披露目は10月8日から18日まで行われました。全国から障がい者の作品が700点、私たちの傘が30点。華やかなアンブレラスカイの空間に心が沸き立ちました。傘はイベント終了後に抽選販売され多数の申込みがあり完売!
青春時代のような半年間。私たちスタッフ、障がいのある方々、デザイナーさんにとって新しい喜びや発見がありました。
今回作る傘のフォント「かがやき愛アール」を描いてくれた佳子さん。これからもいろいろな商品を作って、ポレポレからたくさんのヒーロー、ヒロインを生み出していきます!
なぜクラファンに挑戦するのか
2015年に障害者総合支援法が施行されてから定期的に見直しが行われ必要に応じ改正され、少しずつ障がいのある人の就労機会の拡大と自立支援が強化されてきました。その背景にあるのは、障がい者福祉の就労支援、特に就労継続支援B型事業所における工賃の低さです。
資料:厚生労働省「令和4年度工賃(賃金)の実績について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/shurou.html
障害者総合支援法の理念に基づき、障害のある人が活躍し、自己表現、意思表示して、自己選択を充実させていこうという動きがあります。
一方、多くの事業所で事業費の確保や販路の開拓、人材不足など課題を抱えています。これでは就労機会の拡大も自立支援の強化は難しいと思っています。
この現状を反転させるのに必要なのは、下記の3つであると考えています。
【工賃が低い現状を打開するために必要なこと】
①従来の福祉事業所の運営モデルから脱却し、持続可能な事業サイクルを構築する
②障がいのある人が安心して創作活動に打ち込める環境を整える
③付加価値の高いオリジナル商品の開発・販売を通じて、安定的な収益を生み出す
ただ、付加価値の高いモノづくりに集中できないのが懐事情です。福祉事業の収益は、介護報酬が収益のメインで、多くが行政からの資金で運営され、チャレンジ的な事業費を想定されていません。
福祉事業所の人件費率は6割から7割と高くその他の固定経費も含めると設備投資や開発費、商品製造費などを確保することが難しいのです。
福祉事業所でのモノづくりは支援の合間に作業して作ったものを福祉ショップやイベントに出店して販売するのが一般的です。商品を買っていただく方はもの自体の価値というより、寄付する意識が強いように思います。
今回の取り組みは、福祉施設が自らでものづくりから販売を手掛けることで、上記の問題を解決していくチャレンジです!
資金の使い道
このプロジェクトの実現のために200万円をご支援いただきたく存じます。
・傘発注費 ¥1,050,000(350本分)
・コンテンツ制作費 ¥550,000
・返礼品20万円
・郵送費12万円
・クラファン手数料 ¥280,000
リターンについて
リターンのひとつである百万石フォントGOODセットのエコバッグは、5つのデザインの中から、お好みのものをお選びください。
応援メッセージ
今回のプロジェクトに導いていただいた皆様から温かい応援メッセージをいただいています。
展望とビジョン
百万石フォントをきっかけに地域の様々なプレイヤーの方々との連携が進んでいます。その一例をご紹介いたします。
●石川県との連携//障がいがある人の文化芸術活動をサポートする事業を請け負い、相談や機会の創出、人材育成など行っています。
●企業との連携/繊維メーカーのカジグループが2025年4月に一般公開を予定している新工場「カジファクトリーパーク」のショップゾーンで使用する備品の製造と今後のワークショップでの取り組みを予定しています。
●金沢市との連携/金沢市自立支援協議会就労専門部会の一員として石川県中小企業家同友会障害者問題委員会様と連携し障害者の就労支援について意見交換をしています。
福祉の現場で想うこと
ポレポレメンバーの圭悟さんのお話をさせてください。
彼は自分の予定、店名、会社名、地名、オリジナルフレーズ、好きなテレビ番組などいろいろな場所に文字を書き記します。
いつどこに何を書くか決まっている場合もあれば、思いついた時に書くこともあります。壁や柱にも書きます。言葉は文章になっていないときもありますが、本人はメロディーをつけて歌ったりもします。
圭悟さんに何を書いてるの?意味は?何を聞いても「ハイです」とだけ答えます。本人は言語理解が難しい場合が多く、意思疎通の仕方は毎日試行錯誤です。
そんな圭悟さんが、ヘラルボニーさんによる知的障害の企画展「lのある人たちの“音”ab.5 ROUTINE RECORDS」が金沢21世紀美術館で行われ、楽曲の音源を生み出すルーティナー(「繰り返し行動(=ルーティン)」として参加させていただきました。
「lab.5 ROUTINE RECORDS」2022年10月1日-2023年3月21日
金沢21世紀美術館デザインギャラリー展示風景
撮影:中川暁文
photo by Ryusei Kashiwakura ジャケット撮影:Ryusei Kashiwakura
圭悟さんが書いた言葉「Pマママ」に発想を得て、Kan Sanoさんが13人のルーティン音をもとに創作を手がけた楽曲が会場のBGMに!2023年9月6日にデジタルリリースされました。※画像クリックで曲のページに遷移します。
最後に
今回の百万石フォントの取り組みは、出会いから今まで数年ようやく実現できました。
障がいのある人と社会の新しい接点を作ることができないだろうか?こういった問いかけをずっと続けています。
今構想している廃材を使用した商品開発やワークショップなど、私たちだからできることを少しでも続けていきたいと思っています。 一つひとつの取り組みが、障害福祉事業所がもっと気軽にチャレンジできる社会につながります。
このプロジェクトを立ち上げるまでに、デザイナー、アーティスト、企業、行政の方々をはじめ、たくさんの皆様に助けていただきました。改めてここに深く感謝申し上げます。
私たちのささやかなチャレンジが同業の皆様を勇気づけることにつながればうれしいです。小さな事業者ではありますが、夢は大きく描いています。ぜひ私たちの未来を創る一歩にご支援をお願い申し上げます。
- プロジェクト実行責任者:
- 沼澤千加(特定非営利活動法人地域支援センターポレポレ)
- プロジェクト実施完了日:
- 2025年5月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
NPO法人地域支援センターポレポレが、障がいのある方の自立支援を目指すプロジェクト。百万石フォント「かがやき愛アール」を活用した子供用傘350本の制作を通じて、障がいのある人々の創造性と経済的自立を支援します。クラウドファンディングで200万円を目標に、持続可能なビジネスモデルの構築に挑戦します。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 金沢市クラウドファンディング活用支援事業補助金で賄います。
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プロフィール
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リターン
7,000円+システム利用料
応援コース|7,000円
●感謝のメールをお送りいたします。
- 申込数
- 6
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
10,000円+システム利用料
応援コース|10,000円
●感謝のメールをお送りいたします。
- 申込数
- 8
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
10,000円+システム利用料
百万石フォントGOODSセット
●エコバッグ(百万石フォントのデザインから5種類から選べます)
・かがやき愛アール
・かがベジ
・タテヨコおりおり
・カニ格子
・O2(おに)
●フレークシール5枚入り
- 申込数
- 27
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
30,000円+システム利用料
応援コース|30,000円
●感謝のメールをお送りいたします。
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
50,000円+システム利用料
応援コース|50,000円
●感謝のメールをお送りいたします。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
100,000円+システム利用料
応援コース|100,000円
●感謝のメールをお送りいたします。
- 申込数
- 13
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
プロフィール
福祉型専攻科を仙台の地に根付かせたい
#子ども・教育
- 現在
- 1,070,000円
- 支援者
- 105人
- 残り
- 6日
元伊勢外宮豊受大神社に落雷。破損した風宮の修繕にご支援を。
#地域文化
- 現在
- 4,215,000円
- 支援者
- 183人
- 残り
- 34日
多様な人が「働ける能登」を未来に繋ぐ|復興プロジェクト
#地域文化
- 現在
- 2,971,000円
- 支援者
- 234人
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- 65日
第二期|鉄道発展の礎を築いた最古の電車「京都電気鉄道電車」を守る
#地域文化
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- 461,000円
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- 35人
- 残り
- 65日
漆JAPAN 輪島塗の職人さんに道具を
#災害
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- 1,763,000円
- 支援者
- 90人
- 残り
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豪雨と地震で崩れた当目の里山に、交流の場となる希望の宿をつくりたい
#テクノロジ
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- 1,640,000円
- 支援者
- 36人
- 残り
- 55日
ひとり親家庭を応援!ボーイスカウトで“未来に活きる体験”を届けたい
#子ども・教育
- 現在
- 1,883,000円
- 寄付者
- 109人
- 残り
- 26日