イラストレーター、画家、芸術家と演劇ポスター

引き続き、所蔵ポスターから、特に60〜70年代中心に著名な画家、イラストレーター、芸術家が手がけていたポスターをいくつかご紹介いたします。

 

●金子國義

 

 

 

雑誌『ユリイカ』の表紙画や、澁澤龍彦の装幀画が有名な画家・金子國義が手がけた唐十郎「劇団状況劇場」のポスター。デザインは平野甲賀。

 

 

 

●篠原 勝之（ゲージツ家・クマさん）

 

 

 

クマさんの愛称で知られる篠原 勝之が手がけたこちらも「状況劇場」のポスター。篠原 勝之は状況劇場のポスターを多数手がけています。

 

 

●中原淳一

 

 

 

昭和初期、少女雑誌「少女の友」の絵や、「ひまわり」「それいゆ」の発刊など、イラストレーター・画家・編集者など多彩に活躍し一世を風靡した中原淳一画のポスター。デザインは及部克人。

 

 

●赤瀬川原平

 

 

 

「超芸術トマソン」「反芸術アンパン」など多彩な活動で知られる美術家・作家の赤瀬川原平がイラスト、デザインともに手がけた。劇団状況劇場。

 

●合田佐和子

 

 

合田佐和子が画を手がけた寺山修司主宰「演劇実験室◎天井棧敷」のポスター。デザインは鈴木清二。合田氏は、印象的な女性像で知られる画家で、唐十郎、寺山修司の舞台美術や宣伝ポスターなどを幅広く制作した。

 

 

◎様々なイラストレーター、画家、芸術家、漫画家がポスターを手がけ、一部は今から見れば、意外な組み合わせだったり、自由な表現だったりと、アングラ演劇のポスターにはいつも発見があります。これらのポスター表現がまた、舞台にフィードバックされてもいたのです。