フランスも絶賛した美味しさ。それはカンボジアの地雷撤去から始まった

 

 

 

インターネットでのご支援が難しい方は、

IMCCD高山（090-1174-6741）まで

お気軽にお問い合わせください。

手続きの代行について承ります。

 

 

 

クマエ蒸留は、この村で地雷除去活動を続ける認定NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会（IMCCD）代表の高山良二と、長年にわたって活動を共にしてきたカンボジア人のソックミエンとで立ち上げた蒸留所です。

 

IMCCDは地雷処理だけでなく、地場産業の発展を支援することも行っています。地域の復興はマイナスをゼロに戻しただけでは道半ばだからです。

 

カンボジアには未だ400万個とも600万個とも言われる地雷が埋められ、処理しても処理しきれず、現在も地道な除去作業を続けています。

 

その一方で、地雷を撤去し再び耕作可能になった大地で“世界の頂点を獲れるようなお酒”をつくるクマエ蒸留をIMCCDは支援しています。

 

クマエ蒸留は、酒造りを通して「カンボジア人でもできるんだ！」と世界中の人、なによりカンボジアの人たち自身に感じてもらいたいという思いで17年間、悪戦苦闘してきました。

 

 

 

農作物を作るだけでは安く買い叩かれてしまいます。世界レベルの商品ができてこそ、経済が回ります。今は多くの皆さまにご支援いただいている地雷撤去活動の費用負担も、いずれは自分たちで賄えるようになるでしょう。

 

メコン川流域の肥沃な大地の恵みを生かし世界を目指す商品として、私たちはお酒がふさわしいと判断しました。

 

そして昨年。ついに、極上のジャスミンライススピリッツが完成したのです。

 

 

 

 

今、世界では新たな戦火が広がっています。

 

地雷敷設という過ちを撤去し、土地を畑に変え、そこに産業を創っていくことがどれだけ大変なことか。破壊は一瞬ですが、復興には何年何十年もの継続した努力が必要です。

 

復興を確実なものにしていくためには、今しばらくの支援が必要です。

 

ただし今回は、世界トップレベルにたどり着いたカンボジアのお酒をご紹介することができます。

 

返礼品として、ジャスミンライススピリッツと、同スピリッツにカンボジア産完熟マンゴーを贅沢に加えたマンゴースピリッツの2種類をご用意いたしました。

 

これらはまだ市場に出ていないものです。

 

カンボジアの平和を願い、いつもIMCCDの地雷撤去活動を応援してくださる皆さまと、お酒を愛する全ての皆さまにご寄付への感謝の気持ちとして、一足早く、まだどこでも販売していないクマエ蒸留のスピリッツ「ソラクメール」をお届け致します。

 

世界の頂点を目指すカンボジア蒸留酒の、平和な大地から生まれた素晴らしい味と香りをお楽しみください。

 

 

今年１月には、フランスのリヨンにて

国際見本市の最高峰とも言われる

「シラ国際外食産業見本市」に出展し、

多くの皆さまに賞賛いただいたほか、

国内でも各界の皆さまから

大変嬉しいお言葉をいただいています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ソラクメール」は、「カンボジアのお酒」という意味のカンボジア語です。ソラとは「酒」のことで、クメールはアンコールワットを建設したクメール王朝のクメールです。

 

グラスに顔を近づけるだけで、圧倒的な香りの高さに驚かれると思います。鮮烈で華やかな力強い香り。口に含めば旨味と芳香が広がります。

 

飲み方は、ストレートまたはロックで味わっていただくのがおすすめですが、水割りやハイボールでも美味しく召し上がれます。

 

 

 

「ソラクメール」は麹で醸した高品質のスピリッツ（蒸留酒）で、その基本的な製法は日本の本格米焼酎（単式蒸留米焼酎）と同じです。

 

日本の焼酎の製法は、15世紀にシャム王国（タイ）から糖蜜と米の蒸留酒が琉球（沖縄）に伝わり、薩摩を経由して列島に広まったと考えられ、14世紀の中国の文献には、タイやカンボジアを含むインドシナ半島で蒸留酒造りがなされていたことが記されています。^_*1

 

つまり、カンボジアは日本の焼酎の母国のような存在とも言えます。

 

カンボジアにはこれまで高級酒という発想はなく、クマエ蒸留はカンボジアで初めて高級酒造りにチャレンジしました。

 

酒造りにあたっては、IMCCDの地雷撤去活動の応援者でもある愛媛県「桜うづまき酒造」の篠原成行会長に黒麹の提供を受け、助言を賜りながら、カンボジアならではの高温多湿な環境のもと、独自の発酵・蒸留・熟成工程を確立させました。

 

「桜うづまき酒造」は、平安時代の『延喜式』にも記述がある國津比古命神社の宮司に起源を持つ由緒正しい酒蔵です。

 

「ソラクメール」は、まるで焼酎のルーツを遡るように、日本からカンボジアへと麹と酒造りの知見が渡り、両国のいいとこ取りによって生まれたのです。

 

^_*1『焼酎の伝播の検証とその後に於ける焼酎の技術的発展』小泉武夫・2009年・東京農大農学集報54(4)など多数文献に記載あり

 

 

 

「ソラクメール」の主原料は、「ロムドゥール」品種のジャスミン米です。ロムドゥールは、2022年の「The Rice Trader World Conference（米トレーダー世界会議）」で「World’s Best Rice 2022」を受賞し、世界一の品質であることが認められました^*2。

 

カンボジアの酒造りでは、割れてしまったお米など市場に出せないものを利用するのが常識であり、品種もインディカ米の最高品種であるジャスミン米を使うことは考えられませんでした。

 

クマエ蒸留は、世界最高品質のお米を収穫し、それを約3週間かけて天日干しさせて原材料にしています。

 

天日干しは、機械乾燥と異なり、デンプン粒という微細な組織に負担をかけずに自然乾燥するため、お米の美味しさの元となる粘り・コシ・つや、そして風味に優れます。

 

近年、日本酒でもこだわりの造り方として天日干しのお米が注目を集めています。

 

最高級のお米を最も手のかかる天日干しで3週間もかけることで、最高の風味と品質を生み出しているのです。

 

 

 

 

「ソラクメール」の発酵過程は、気温40度・湿度80％という気候のカンボジアでこそ可能な独特のもの。

 

クマエ蒸留発起人のソックミエンが、15年もの歳月を費やして試行錯誤を重ね、ついに到達した至高の製法です。

 

蒸米にタネ麹を振りかけて米麹を作り、この米麹にジャスミン米を1：2の比率で混ぜて、水も酵母も入れずにタンクの中で3日間寝かせます。すると2日目には空気中の湿気と酵母で自然発酵し始め、3日目にはとても甘い香りがして発酵が進みます。

 

これはカンボジアの風土が為せるプロセスであり、日本の本格米焼酎や泡盛とは異なります。

 

ここでようやく水と酵母を加え、さらに4日間をかけてアルコール発酵を促します。カンボジアの通常の酒造りでは、ここまでを5日間で行うのですが、ソラクメールは7日間かけて行います。

 

このように素材自身と本来の米麹の力をじっくりと引き出すからこそ、力強い風味となるのです。

 

 

 

 

「ソラクメール」の蒸留は、1回で高いアルコール度数の蒸留液を抽出することができるため、原料の特徴である香り、甘さ、コクといった風味がそのまま強く蒸留液に残ります。

 

この高温・長時間蒸留を可能にさせているのが、カンボジアならではの燃料です。

 

クマエ蒸留では、村の人たちの給料を上げ、雇用を生むために、徹底した地産地消を追求しています。

 

その一環として、農家から買い上げた脱穀で出た廃棄物のトウモロコシの芯を燃料に使っていたところ、期せずして高温・長時間蒸留を実現していたのです。
 

 

乾燥したトウモロコシの芯はとても燃えやすく、高温でゆっくりと燃え、しかも火持ちに優れており、その熱はガラスを溶かすほど高温になります。そのため、ドイツやイタリアなどを中心にバイオ燃料として注目され、近年商品化もされるようになってきています。

 

この熱源をコントロールしつつ、トータルで8時間という1日作業の工程で時間をかけてゆっくり蒸留するからこそ、原料の風味を損なわずに原料のうまみを最大限に抽出することが可能となったのです。

 

カンボジアの通常の酒造りでは、薪や籾殻を燃料に使うため、この点においても斬新なやり方となりました。

 

可能な限り現地にある物を使い、自然を損なわず、現地にできるだけお金を落とすという高山の哲学が、結果として最先端の取り組みとなり、よい商品を生み出したと言えます。

 

 

 

 

「ソラクメール」は、蒸留後の原酒をコンテナタンクに貯蔵し、1年以上熟成させたものを出荷しています。

 

蒸溜してすぐのものを出荷した方が生産効率は高くなるので、通常、カンボジアでは熟成のプロセスはありません。また、日本でも一般的な焼酎や泡盛は熟成させずに出荷されます。

 

ここでもクマエ蒸留は、美味さにこだわりました。

 

蒸留直後のお酒は刺激が強く尖っていますが、一定温度で熟成させることでガス臭がおさまり、酒質が安定し、まろやかになります。

 

1年間熟成することで香味成分が落ち着き、独特の風味も出て、味わい深い酒質に育つのです。

 

その熟成も、カンボジアの極めて温暖で安定した気候ならではのものです。貯蔵庫は風通しをよくして、自然の風を活かしています。自然の管理が最適な管理なのです。

 

 

 

 

「ソラクメール」のジャスミンライススピリッツは、その自然な香味ゆえ、フルーツとの相性も抜群です。

 

カンボジアのマンゴーは、濃厚な甘みと酸味のバランス、香りの高さが評価され、近年は高級品としての輸出が拡大しています。

 

ジャスミンライスと同じく、地雷撤去後の畑から採れた完熟のマンゴーをブレンドすることで、キレのあるスッキリした甘みのスピリッツができました。

 

 

 

使用しているのは、糖度15度以上の上質な完熟マンゴーのみです。

 

マンゴーは、高さ10〜20m以上になる常緑の熱帯果樹で、カンボジアの気候はマンゴーの生育に非常に適しています。メコン川流域の肥沃な大地では、工業的な肥料は必要としません。カンボジアのマンゴーは、近年は高級果実として海外との取引量も拡大しています。

 

マンゴーの世界的な需要を受け、年2回の収穫を試みる農家もいますが、「ソラクメール」は本来の季咲き（自然状態での本来の開花時期）の花に実ったマンゴーだけを使用しています。

 

それは、季咲きの花が付ける実が一番美味しいからです。

 

 

そんな、もぎたての完熟マンゴーの皮を剥き、種を取って、新鮮なうちにジャスミンスピリッツ「ソラクメール」に加えました。

 

完熟もぎたてマンゴーを、新鮮な状態でブレンドできるのは、果樹園と工場とが同じエリアにあるタサエン村だからこそです。

 

一般で売られているマンゴースピリッツは、シロップ等で甘みをつけ、見栄え良く着色したものがほとんどですが、甘味の添加も着色も一切しないよう農家に指導しています。

 

手間がかかろうとも、徹底的に人工のものを排して、自然にこだわるのがクマエ蒸留の方針です。

 

混じり気なしの自然100%ながら、力強い甘さと美しい色合いがあるのが、カンボジアの完熟マンゴーならではの強みであり、私たちの誇りです。

 

 

 

いただいたご寄付は、IMCCDの活動費用のうち、主にクマエ蒸留自立のための復興支援費用として大切に使わせていただきます。

 

 

 

創業17年を迎えるクマエ蒸留は、カンボジア王立プノンペン大学に通っていたソックミエンと、カンボジアで地雷除去活動を続ける認定NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会（IMCCD)代表の高山良二との出会いから始まりました。

 

日本語も学んでいたソックミエンは卒業後、カンボジア政府の環境省に入る内定をもらっていましたが「カンボジアの発展のためには、政府に入る方がいいのか。あるいは、日本人と一緒に仕事をすることで日本人がなぜ国際的にも、ずば抜けて素晴らしいのかを学ぶ方がいいのでは…」と考えていました。

 

そんな最中、高山が日本語の通訳を募集していることを知り、就職を辞退して応募。2人は出会うこととなったのです。

 

 

IMCCDは、特に地雷汚染が深刻なタイ国境近く、バッタンバン州タサエン村を拠点に20年近くの地雷撤去活動を行い、これまでに東京ドーム約62個分以上の地雷原を安全な大地に変えてきました。

 

処理した地雷・不発弾は、約2600個を超えますが、カンボジアには内戦時に埋められた地雷が未だ400万個～600万個残されており、まだまだ処理し続ける必要があります。

 

 

クマエ蒸留立ち上げの原点は、地雷撤去後、安全になった大地の恵みを生かして「村人の生活を少しだけ楽にしたい」という思いです。

 

クマエ蒸留は、村人たちがつくったジャスミン米「ロムドゥール」を厳しい基準のもと買い取ることで、村人たちの農業への意識改革を行っています。

 

ただ農作物を買い取るのではなく、より良い作物を作ろうと村人たち自身が創意工夫する環境をつくっていくことこそが、タサエン村の豊かさと人々の誇りを醸成していくと信じているからです。

 

おかげさまで多くの方の協力を得て、村にも地域住民にも潤いをもたらす基盤ができつつあるため、今回、日本で初めての一般提供*³としてのクラウドファンディングにも踏み切ることができました。

 

最高級の原料と、苦労の末にたどり着いた特殊な仕込み、蒸留手法、麹、酵母。

 

そしてカンボジア特有の気候風土に育まれながら、全て手作業で村人の情熱を注いだお酒を皆さまにお届けできることになりました。

 

この機会にぜひお手に取っていただけますと幸いです。皆さまよろしくお願いいたします。

 

^_*3 2023年3月8日現在、クマエ蒸留で製造した「ソラクメール」ジャスミンスピリッツ、マンゴースピリッツについて、日本で初めて一般提供することによる。（クマエ蒸留調べ）

 

 

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