パレスチナ、ガザ地区に「心理社会的センター」を創設したい!

パレスチナ、ガザ地区に「心理社会的センター」を創設したい!

寄付総額

623,000

目標金額 500,000円

寄付者
49人
募集終了日
2020年8月18日

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プロジェクト本文

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▼自己紹介

 私たち「地球のステージ」は、1996年1月15日に「地球のステージ」という世界理解講座のコンサートを初演してもう24年目に入ります。コンサートの公演回数はもうじき4000回になります。

 元々は山形市に拠点があったのですが、2009年11月1日に宮城県名取市に移住しました。全国公演が多くなり、仙台空港の近くに拠点があった方が便利であると判断したこと。そして代表の桑山が「東北国際クリニック」という医院を開業したからです。そして2011年3月11日、私たちは東日本大震災で直接被災しました。それでも、それまで多くの国と国際協力で関わり、JICAとも青年海外協力隊訓練所の定期公演などを通じ関わり、多くのボランティアが駆けつけ、津波からの復興を遂げていきました。現在も津波復興記念館「閖上の記憶」は名取市の閖上地区にあり、震災の語り部が育ち多くの来館客を迎えています。

 その一方でパレスチナ自治区ガザ地区において心のケアを初めてもう17年になります。その間「心理社会的ケア」という専門の心のケアモデルを用いて、多くの子どもたちと関わってきました。

 その他にも東ティモールとミャンマーで国際協力事業を展開していますが、一方で「地球のステージ」公演も年間100回を超える回数で実施してきました。ところがこの新型コロナ禍で「地球のステージ」公演は全てが中止ないしは延期になってしまいました。現在皆さまからの募金以外は無収入の状況です。しかし、世界と関わってきたノウハウと、日本中で歌ってきた経験はこれからも絶えることなく活かしていきたいと思っています。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 2003年にガザ地区の最南端の町ラファ市に初めて入った時には驚きました。パパパン、と乾いた音で届く銃声。ズドーンと下腹にこたえるような空爆の着弾。それがすぐ身近にそして頻繁に続いていたからです。

「これは人の住めるところではない。」

 そう思ったのですが、でもそこに何十万人もの人々が暮らしていたのです。

 そのラファ市の現状と共に、生涯の盟友としてつながるダルウィーッシュとの出逢いがこのガザ地区における「心のケア」の始まりでした。彼は大きな学校を運営する校長先生でした。それからの17年間はあっという間に過ぎて行きましたが、私たちの展開する「心のケア」心理社会的ケアは「目に見える」心のケアとして有名です。それは多くの作品を作って「吐き出していく」「物語化していく」事を主眼にしているからです。

 そんな中2015年には自主制作映画「ふしぎな石〜ガザの空」を制作しました。それは戦争でお母さんを失ったファラッハという12歳の実在の少女が、トラウマに向き合っていくというドキュメンタリーのようなでもフィクションでもあるという映画になりました。

 そしていよいよ2020年、この「心理社会的ケア」を確固たるものにし、永年にわたって活動継続できる礎とするべく「ガザ心理社会的センター(Psychosocial Center in Gaza)」の創設につなげていくこととなったのです。

 

 

▼プロジェクトの内容

 ガザ心理社会的センターはガザ地区の南端の町、ラファ市に創設します。今なきダルウィーッシュが創設したエルアマル社会復帰協会の4階フロア全てを使い、今後ガザ地区の心のケアの中心的存在として活動していきます。

 そこでは子どもたちだけでなく、心的外傷(トラウマ)を受けた大人たちにも心理社会的ケアを提供していきます。そして同時にファシリテーターという、このケアモデルを専門に行える人材の育成と共に、Psychosocial Oriented Person(PSOP)〜心理社会的ケアの知識と視点を身につけた人という人の育成にも尽力します。それは、専門の人材であるファシリテーターを目指すものではなく、既に学校の先生や病院のソーシャルワーカーとして働いているけれど、。そこに心理社会的ケアのエッセンスを身につけて日々の活動に活かすという人材のことです。この方向性は心理社会的ケアがより一層身近になる可能性を大きく含んでおり、このケアモデルがガザ全域に拡がる力を持っていると思います。

 心理社会的ケアは二次元表現として写真言語法→描画(絵を描く)と進めていき、表現力がついてきたら三次元表現に移って、粘土細工→ジオラマ制作→「はりがねの人生」と力を盛り上げていきます。

 そして最後に四次元表現として「音楽ワークショップ」→「映画ワークショップ」→「演劇ワークショップ」と展開していきます。

 これらを全て司るのが「ガザ心理社会的センター」。まさに心のケアの中心であり、多くの作品が生み出されていくその「源(みなもと)」です。

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 封鎖されたガザ地区において、いまだに戦闘が止まないということは二重の苦しみです。心の傷は日々人々を襲っています。しかし大切なことは、そのトラウマにさいなまれ続けることではなく、そのトラウマに向き合う事です。

 トラウマは乗り越えるべきものではなく「共に生きていくもの」です。なぜならトラウマは消し去ることも忘れ去ることもできないものだからです。だったらある意味開き直ってトラウマを表現し、それを題材に吐き出して物語を作っていく方がよほど人生という意味では前向きになれます。

 「あのトラウマの出来事があったからこそ、この絵が描けた。この映画がつくれた。」

 そんな経験を積み重ねていくことがこの「心理社会的センター」の役割です。

 このセンターが有機的に機能していけば、「トラウマの地」と呼ばれているようなガザ地区から多くの作品が生み出され、それが私たちの心の大きく響いていくことを期待しています。そんな「ガザ発」の作品を多くの人が受け止め、それを評価することで、心理社会的ケアの最終段階、「社会との再結合」「社会化」というプロセスが進みます。それは、

「自分の辛かった出来事が世界の受け止められた。」

「自分のトラウマの出来事が社会を変えるきっかけになった。」

 という思いを得ることです。

 そんな未来に向けた大いなる「発信」を、このガザ地区の人々がするための基盤組織としての「心理社会的センター」は啓かれた未来への橋がけになると思います。

 

・プロジェクトの終了要項
運営期間:2020年7月1日~2021年3月31日
運営場所:パレスチナ自治区ガザ地区ラファ市
運営主体:(認定)特定非営利活動法人「地球のステージ」
運営内容詳細:空爆や銃撃戦で苦しむガザの人々の心のケアを一手に引き受ける「心理社会的センター」の創設を準備中です。このセンターがガザで初の心のケアセンターとなります。
その他
・建築・改修に関して
オープン完了予定日:2020年11月1日
建築・改修場所:パレスチナ自治州ガザ地区ラファ市 エルアマル社会復帰協会4階フロア全て
建築・改修後の用途:ガザ心理社会的センターとして使用
*関連事項
進捗状況:建物は既に完成済み。内装については未着手(着手予定日:2020年10月1日)
建築・改修場所:決定済み~エルアマル社会復帰協会4階フロア全て
製作者:ガザ地区ラファ在住の「地球のステージ」パレスチナ人スタッフ6名の手によります。

 

特定寄附金による税制優遇について
本プロジェクトを通じて寄附を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。
<内容>
・個人の場合:3,000円以上の寄附をされた方は、寄附金領収書を添えて確定申告を行うことで
所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。
一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。
・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。
※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。
<寄付金領収書の発行について>
寄附をされた方には、後日「寄附領収書」を送付致します。
領収書名義:Readyforアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します
領収書発送先:Readyforアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします
寄附の受領日(領収日):Readyforから実行者に入金された日となります。
領収書の発送日:2020年9月ごろを予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

 

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プロフィール

1996年1月15日、大画面とオリジンなるの音楽をシンクロさせたコンサートステージ「地球のステージ」を初演。それ以来山形市を拠点に国際協力活動を行ってきました。その後宮城県名取市に移住した後、現在神奈川県海老名市に本部を置く国際NGOです。 代表理事の桑山紀彦は心療内科医、精神科医。海老名こころのクリニック院長。岐阜県高山市生まれ。国際協力の畑を歩んでもう30年ほど。パレスチナ自治区、ガザ地区に関わってもう17年。ノルウェー、オスロ大学附属「心理社会的難民センター」で学んだことを世界の紛争地、災害の地で仲間とともに活かしています。令和2年3月厚生労働省より「医療功労賞」(読売新聞社提供)の中央表彰を頂きました。2011年3月11日、宮城県名取市で被災。現在も津波復興祈念資料館「閖上の記憶」を運営して心のケアを続けています。渡航国は66国。うち42カ国で国際協力活動を行ってきました。

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ギフト

3,000


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お礼のメール

ご寄付いただいた皆様には事務局よりお礼のメールを差し上げ、差し支えなければそのアドレスに今後の予定やお知らせをお届けできればと思います。

寄付者
20人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年9月

10,000


オリジナル絵はがき3枚セット

オリジナル絵はがき3枚セット

これまで「地球のステージ」としては発売していないガザの子どもたちをテーマにしたオリジナル絵はがき3枚セットです。「心のケア」を受けた一人、アッラーの正装です。ガザに生きる子どもたちのありのままの姿をお手元にお残し下さい。

寄付者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年9月

30,000


映画「ふしぎな石〜ガザの空」Blu-ray

映画「ふしぎな石〜ガザの空」Blu-ray

映画「ふしぎな石〜ガザの空」の日本語字幕版のBlu-rayディスクです。DVDではなく、Blu-rayに限定させてください。画質がいいです!子どもたちの素直な演技を牛来ただけると、このガザの地で「心のケア」を行う意味が見えてくるかと思います。

寄付者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年9月

プロフィール

1996年1月15日、大画面とオリジンなるの音楽をシンクロさせたコンサートステージ「地球のステージ」を初演。それ以来山形市を拠点に国際協力活動を行ってきました。その後宮城県名取市に移住した後、現在神奈川県海老名市に本部を置く国際NGOです。 代表理事の桑山紀彦は心療内科医、精神科医。海老名こころのクリニック院長。岐阜県高山市生まれ。国際協力の畑を歩んでもう30年ほど。パレスチナ自治区、ガザ地区に関わってもう17年。ノルウェー、オスロ大学附属「心理社会的難民センター」で学んだことを世界の紛争地、災害の地で仲間とともに活かしています。令和2年3月厚生労働省より「医療功労賞」(読売新聞社提供)の中央表彰を頂きました。2011年3月11日、宮城県名取市で被災。現在も津波復興祈念資料館「閖上の記憶」を運営して心のケアを続けています。渡航国は66国。うち42カ国で国際協力活動を行ってきました。

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