デヤは家族の一員。彼女をどこにも置いていきたくありません。

昨日、ウクライナから日本に避難したエレナさん（仮名）から私たちに連絡がありました。エレナさんは2022年3月中旬に、子どもたちと一緒に日本に避難してきたそうです。

エレナさん家族には「デヤ」ちゃんという優しい犬がいて、当然、日本に一緒に来る予定でした。しかし、来日の数日前に日本の検疫のルールを知り、デヤちゃんを一緒に連れてくることを断念したそうです。

今、デヤちゃんは、ポーランドで預かってくれた方と一緒に過ごしているそうです。

デヤちゃんはすでに必要な予防接種を打ち、マイクロチップを埋め込みました。また、狂犬病の抗体検査も良い結果を得ているそうです。

2年半前、路上で道に迷い、負傷して怯えていたデヤちゃんを見つけたエレナさんの家族。それからデヤちゃんは、エレナさんの家族の一員になりました。エレナさんも子どもたちも、毎日デヤちゃんを恋しく思っているそうです。そして、世話をしてくれている人によれば、デヤちゃんもエレナさんたち家族を探すような様子を見せているそうです。

エレナさんは「不思議に思うかもしれないけど、デヤは私たちにとって普通の犬ではなく、本当に家族の一員なんです」と仰っていました。

エレナさんのご両親と旦那さんは、まだウクライナ国内に留まっているそうです。エレナさんは「私たちの家族は今、引き裂かれてビーズがさまざまな場所に散らばったネックレスのようなものです」と言いました。

ピースウィンズ・ジャパンは、なんとかエレナさんとデヤちゃんが一緒に暮らせるようサポートしていきたいと考えています。

＜当クラウドファンディングが神戸新聞で取り上げられました。＞

https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/omoshiro/202204/0015235521.shtml