Q-Liプロジェクト活動のご報告
みなさまご無沙汰しております.
「Q-Liプロジェクト」は多数のご支援をいただき無事に目標金額を達成することができました.支援金と共に温かい応援メッセージも多数いただき,メンバー一同心から感謝いたします.
このたびはプジェクト終了報告として,これまでの活動・収支・リターンの発送状況・今後の活動についてご報告いたします.
活動報告
・衛星設計コンテスト
10月末に衛星設計コンテストの最終審査会にてQ-Liのことを発表しました.自分達の設計を色々な技術者の方々に評価していただきました.審査の結果,私たちのチームは「日本天文学会賞」をいただくことができました.また、審査員の方々からいただいたコメントを元に各系で再設計を行いました.
<衛星設計コンテストの会場にて> <衛星設計コンテストのための模型作り>
・試作機の作製
Q-Liの大きな特徴の一つである膜面展開機構の動作確認のために試作を行いました.動作確認の結果,想像通りマジックアームのように伸びてくれました.この結果を踏まえて,実際の膜面の展開にもこのパンタグラフ機構を採用します.
・各種センサの動作確認
各系で必要なセンサを購入し,実際の動作を確認をするためにBBM⁽¹⁾を作製しました.購入した全てのセンサで動作確認を無事に終えることができました.下図は温度センサとジャイロセンサの動作確認の様子を示しています.
<温度センサ> <ジャイロセンサ>
収支報告
まず今回のプロジェクトの結果として,2か月の間で延べ149名の方々から総額2,574,000円のご支援をいただきました.その後,READYFOR株式会社より,手数料を差し引いた2,157,012円が振り込まれましたことをご報告いたします.
みなさまから頂いた支援金2,157,012円の内,1,750,033円を試作機作製の材料と各種センサ等の購入に充てさせていただきました.残り406,979円は試験費,新たな試作機作製のための材料費に充てさせていただく予定です.
リターンの発送状況について
寄付金受領証明・お礼のメッセージについては12月に発送いたしました.研究開発報告書については,1万円以上の寄付をしてくださった方に4月9日に発送する予定です.また,3万円以上の寄付をして下さった方々には天体観測会へご招待します.参加をご希望される方は,Q-Liのホームページからメッセージを送ってください.
http://idea.aero.kyushu-u.ac.jp/qli/00_home.html
今後の活動について
今後は,実際に宇宙空間を想定し,出来上がった試作機で試験を行っていきます.試験で得られた結果を元に,最終的には打ち上げに用いる実機を作製していきます.これからもQ-Liの開発状況はReady forの新着情報ページやQ-Li公式ツイッターなどで配信する予定です.
最後に
今回のクラウドファンディングを通して,多くの方々に「宇宙ゴミ」のことを知っていただけたのではないでしょうか.未来の宇宙開発のためにも必ずこのQ-Liを宇宙へ打ち上げたいと思います.みなさまに支えられてこのプロジェクトは成り立っております.これからも常に感謝の気持ちを忘れず,責任感をもって取り組んでまいります.
今後とも宜しくお願い致します !
Q-Li プロジェクト代表 出水澤 大悟