がんを経験しても前を向いて生きる。シングルマザーの挑戦！

がん経験者のシングルマザーが、

就労困難者の社会進出をもっと促す活動をしていきたい。

ページをご覧いただきありがとうございます。野口美佳と申します。私は、福岡でweb制作会社を経営しております。この会社は昨年、知人と一緒に企業を立ち上げました。

 

会社を立ち上げる前の2017年。

実は子宮頸がんが発覚しました。

 

わかった時は呆然としました。子宮頸がんは再発率が高いがんの種類です。

 

 

がんの闘病生活で、当時勤めていた会社の方々に多大なるご迷惑をおかけしてしまったため、会社員を辞め、独立の道を選びました。

 

しばらくフリーランス としてweb制作の仕事をしていました。その活動と並行して、がんの治療を開始しました。

 

当時、3歳の男の子を育てるシングルマザーだったので、子育て・治療・仕事を安定させることはとても大変でした。

 

ありがたいことに、多くの方々に支えてもらったおかげで、仕事も軌道に乗り、病状も安定していきました。支えてくれたみなさま、この場を借りて本当にありがとうございました。

 

私は闘病生活を通じて、就労困難者の人たちと出会いました。突然の病気や障害によって、スキルを持っていても十分に仕事ができずに困っておられる方々の話を聞くのは、本当に辛かったです。

 

同じ境遇を経験した私としては、そうした人たちの「力になりたい」と強く思うようになりました。

 

少しずつではありますが、おかげさまで仕事も起動に乗ってきたので、次なるステップに進みたいと思うようになりました。

 

それは、就労困難者の方々が活躍できる環境を作ることです。

 

そのためには、今の事業規模を拡大し、就労困難者の方々と一緒に仕事をすることが私にできることです。しかし、今の私一人の力では難しいため、クラウドファンディングに挑戦する決断をしました。

 

家庭の状況や病気、障がいといった事情にかかわらず、多くの人がいきいきと働ける場をつくっていきたいと思っています！ぜひ皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

 

「Siri！がんの治し方おしえて！」

 

ここで少し、闘病生活の話をさせてください。

 

がんが発覚するまでは一度も検診の類を受けたことがなく、何の異変も感じていませんでした。

 

たまたま知り合いの勧めもあり個人病院で検診を受けたところ「要精密検査」との知らせがあり、都内でも有数の大きな病院へ行きました。そこで再検査を行い「子宮頸がん」が発覚したのでした。

がんと診断された時は、ありきたりですが全てが終わったと思いました。
 

地元九州を離れ、東京に住んでいた当時は、近くに頼れる人がおらず、入院中は息子をどうしたらいいのか、また、完治せずに最悪……の場合は誰が育てるのか、などネガティブな考えが頭の中を堂々巡りしていました。

 

今の医療技術だったらがんにかかっても死ぬことはない、あなただったら大丈夫。などと周囲から声をかけていただいてはいましたが、やはり最悪の場合への恐怖は拭いきれませんでした。当時のことを思い出すと今でも心苦しく思います。毎日が不安で、眠れない日々が続きました。

 

母親が毎日不安な顔をしていると当時4歳の息子も流石に気付き、私に「ママ、なんでずっと元気ないの？かぜひいたの？」と尋ねられ私は正直に答えました。

 

「ママ、がんっていう病気になっちゃって入院するの」

 

と伝えると「ぼくが代わりに病気になってあげるから病院行かないで」と大泣きされたことで、立ち向かう勇気ができました。

 

そのあと息子は、iPhoneのSiriに「Siri！がんの治し方おしえて！」と叫んでいました。

 

 

 

治療を乗り越え、

再び自身の力で立ち上がる。

 

がん治療を経てちょっとやそっとのことでは動じなくなくなりました。それまで不摂生だった生活がかなり改善され、職場、友人の思いやりを感じられたこと、息子との絆が深くなったことなどはかなり嬉しい誤算でした。また、地元福岡に戻るきっかけにもなりました。

 

シングルマザーで幼児を育て、がんと闘病しつつ仕事を両立させるというのは決して楽な道のりではありません。しかし、有り難いことに周囲の応援もあり、今はライフスタイルもバランスが取れていると思っております。

 

 

■クラウドファンディングに挑戦する理由

 

私の仕事はweb関連の仕事のため、パソコンとネット環境があれば会社に行かなくても仕事はできます。そのため、病気などの事情により出勤が困難であっても、一緒に仕事を進めていくことが可能です。

 

そのような環境づくりを進めていくためには、まず会社の環境を整える必要があります。そのためには、どうしても一定の資金が必要となります。

 

しかし、私の病歴や今後の再発の可能性も含めて考えると、公的機関からの融資は難しい状況です。

 

がんは再発する可能性もあるため、完治という診断をされることはありません。そう考えると公的機関やベンチャーキャピタルではなく、この場を借りて自身の活動を知ってもらった上で、皆様のお力添えをいただければと考えました。

 

病気によって仕事がしたくてもできないというのは、本当に辛いことです。私一人では微力ではありますが、就労困難者を手助けするために、今後は活動していきたいです。

 

今回皆様からいただいたご支援を活用し、会社のメディアを制作すると共に、新たな人材を確保する環境を整えたいと思っています。

 

 

 

 

全ての人にキャリアを諦めてほしくない。

就労困難者と一緒に働ける環境づくりを目指す！

 

結婚や育児などで仕事を辞めざるを得なくなったり、病気などの障壁によってせっかくスキルがあっても、断念されている方がかなりの数おられることは社会問題になっています。

 

そのような就労困難者の人たちの力になっていくことが、今の私の目標です。

 

将来的には自社の営業活動と並行して、就労困難者や、発達障がいなどをお持ちのお子様向けにプログラミングなどの技術が学べるボランティアスクール開講したいと考えています。

 

■最後に。

 

子宮頸がんなどの女性特有の検診は今でこそ認知度が広がってはきていますが、まだまだ受診率が低く、私のように気がついたら進行していた……という経験をされる女性がとても多いと言われています。

 

今回のクラウドファンディングを機に、一人でも多くの女性に検診の重要性を知ってもらい、実際に検査機関に足を運んでもらいたいと思っています。

 

この活動を通して、先行きに不安を抱えて いる方や、辛い状況にある方が一人でも減ることを願っています。皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。