建仁寺塔頭 霊源院の庭園大改修｜今川義元、一休宗純の軌跡を後世へ

 

 

 

 

 

 

鎌倉時代末期から室町時代にかけ、京都五山と鎌倉五山の禅僧たちによって栄えた漢文学・五山文学の最高峰寺院とされた霊源院。「建仁寺の学問面」の中核を担ったとされる当院からは、その他にも室町時代の五山派を代表する学僧が数多く輩出されています。

"一休さん"こと一休宗純禅師は霊源院の学僧から漢詩の法を学んだ事が知られています。また、"海道一の弓取り"と称された戦国大名・今川義元は、今川家に仕えた軍師で僧侶の太原雪斎（たいげんせっさい）と、この霊源院で修行し、出家しました。

 

 

 2019年の今川義元生誕500年を記念して、当院では庭園の大改修工事を2020年2月に開始しました。

 

コロナ禍の時代に突入するまさにその時期、京都を訪れる観光客も非常に少なくなった中で、本堂を囲む庭園（東庭南庭）の工事は進み、完成した新庭園は建仁寺管長猊下により「鶴鳴九皐（かくめいきゅうこう）」と名付けていただきました。

 

新たな枯山水庭園の作庭風景は拝観の皆様にも公開され、巨石を配する様子は話題を呼びました。「鶴鳴九皐」と名付けられた新庭園は、お釈迦様の誕生から、インドから中国、そして日本へと仏教が伝来した様子を絵巻風に表現しています。

 

 

新庭園が完成した際は、たくさんの方に拝観いただき、住職からお一人お一人に霊源院の由緒や、新庭園に込められた想いなどをお話しさせていただきました。

 

皆様からはたくさんの反響や励ましのお声を頂戴し、今川義元をはじめ、太原雪斎、一休宗純など霊源院に所以のある偉人の軌跡とともに、霊源院を次世代に繋いでいく重要性を改めて感じました。

 

 

 

当初の計画では、本堂の東庭、南庭、玄関を含む西庭を改修する予定でありましたが、長引くコロナ禍の影響により、玄関・西庭の改修工事を一度断念いたしました。

 

それから3年もの月日が経ち、改めて650年の歴史の中で、霊源院に伝わる偉人歴々の軌跡や、これまで霊源院を共に守ってきてくださった皆様との証を残したいと考え、この度改めて玄関・西庭の改修に取り組むことを決意いたしました。

 

今回のプロジェクトでは本堂庭園大改修事業の一環として、そして主庭「鶴鳴九皐」の落成に次ぐ、記念事業の集大成として、霊源院に所縁のある偉人歴々の記念石碑の建立と境内西側の玄関庭の改修を目指します。

 

 

今回の庭園大改修、記念石碑建立を担当していただく造園家の中根行宏氏、直紀氏ご兄弟は、国内外で活躍する若き造園家です。お二人は、足立美術館、城南宮楽水苑、米国ボストン美術館天心園など国内外300カ所あまりを作庭され「昭和の小堀遠州」と称された、造園家の故中根金作氏のお孫さんであることでも知られています。

 

日本の古名園の修理により培われた造園哲学、感性、作庭手法は、故金作氏から二代目史郎氏へ、そして三代目となる中根行宏氏、直紀氏へ連綿と受け継がれています。中根氏はかつての今川義元の領地、遠州に所縁があることから、霊源院とも深いご縁がございます。

 

 

  なぜクラウドファンディング？  

 

霊源院は檀家一軒の寺院です。堂内、建物、文化財の修繕には多額の費用が必要になりますが、拝観の皆様、有縁の方々のご尽力によってこれまで維持管理を行ってまいりました。
 
先述の通り、仏教の伝来を表現した新庭園「鶴鳴九皐」のうち、お釈迦さまの誕生をあらわしたインドのエリアに据えた岩は、インドから海上輸送にてお送りいただいたものです。また庭園に配した巨石は、住職の修業時代からの友人、静岡県の東福寺住職のご厚意によりいただき、静岡の造園関係者有志の方々により京都まで運んでいただきました。

さらには庭園内には老舗宇治茶店のご尽力のもと、茶の木を植樹し茶苑をおつくりいただいたり、中国の写真家・画家 陳漫（チェンマン）氏による天井画と屏風画のご奉納など、霊源院そして本事業はご縁のある方々のお力添えによってこれまで進めることができました。

 

 

このご縁の輪をもう一回り、二回り大きくし、霊源院を応援してくださる皆様と共に、一度断念した庭園改修の締めくくりをしたいと考えたことがクラウドファンディングに挑戦する理由となります。

650年続く霊源院の歴史を未来に伝えるためにも、どうか皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。

 

  第一目標金額で実現すること  

 

皆様からいただくご支援は、今川義元や太原雪斎、一休宗純の遺徳を称えた門前の記念石碑の建立、玄関庭外側の作庭、ならびに松の植栽を行う費用として大切に使用させていただきます。

 

石碑に揮毫いただくのは、建仁寺派管長 小堀泰巖老師となります。

 

 

 

 

  第一目標金額を超えて
ご支援をいただいた場合  

必ずや達成して、皆様からのあたたかいご支援を本取り組みに繋げられるよう、第一目標金額として最低限必要な600万円を設定させていただきましたが、目指そうとする庭園を造り上げるには、さらに600万円が必要です。

 

第一目標金額を超えていただいたご支援は、この玄関新庭を「歳寒の三友」を表現した庭とすべく、玄関門内側の作庭、ならびに梅と竹の植栽を行う費用に充てさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

霊源院は今から650年余前、日本にまんじゅうを伝えた龍山徳見（りゅうざんとっけん）和尚を勧請開山とし、その弟子である一庵一麟（いちあんいちりん）によって創建された、臨済宗建仁寺派・大本山建仁寺の塔頭寺院です。京都最古の禅宗寺院として名高い建仁寺、その境内南東に位置しています。

当院本堂正面には五山文学で活躍した臨済宗の僧侶 中巌円月の木像中巌円月坐像（国指定重要文化財）と、その坐像の胎内から発見された毘沙門天立像（京都府登録文化財）を安置しています。また足利七代将軍、義勝筆の達磨図掛軸も当院の所蔵です。

 

 

 

また、仏教と深いゆかりのある甘茶、この青く可憐な甘茶が咲き誇る当院は「甘茶の寺 霊源院」としても親しまれています。毎年甘茶の花が咲く5月中旬頃より特別公開をしており、多くの方にお越しいただいております。

今回のクラウドファンディングを通じてご縁を賜った皆様には、ぜひ季節ごとに移ろいゆく霊源院にお参りいただけますと幸いです。

 

 

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ご留意事項

 

●本プロジェクトのリターンのうち、海外からご支援される場合は限定御朱印、特別拝観券などの海外への発送はできかねますので予めご了承ください。なお、霊源院にて開催される各種企画へご参加の場合、現地までの交通費・宿泊費はご負担いただきますようよろしくお願い申し上げます。

 

●返礼品の各種企画について、工事の進捗状況や、天災や新型コロナウイルス感染拡大等の社会情勢の変化により、中止・延期・内容の変更等が生じる可能性がございます。万が一中止・延期・内容変更となった場合も、いただいたご支援金は返金いたしかねますので予めご了承ください。

 

●本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、こちらのページの「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

●第一目標金額達成後の返金・キャンセル等は一切できませんので、ご承知の上ご支援ください。

 

●返礼品選択時にご回答いただく質問項目へのご回答は、支援確定後一切変更できませんのでご注意ください。  

 

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの新着情報やSNS等発信などに利用させていただく場合があります。

 

●日時等について、調整の都合上、個別のご要望には沿えない場合がございますので予めご了承ください。