地球温暖化に対抗するイネ新品種を見つけて、食料の安定供給を!

寄付総額

4,480,000

目標金額 4,000,000円

寄付者
165人
募集終了日
2023年3月31日

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プロジェクト本文

はじめに

- 本プロジェクトの趣旨について -

 

日本人の主食として古くから親しまれてきた“お米”。

 

お米は、食卓に並ぶ白米だけでなく、お餅やお酒、お煎餅等のお菓子などさまざまに形を変えながら、老若男女問わず幅広い世代の方々に愛されています。

 

しかしそのお米には近年、地球温暖化や気候変動により、生産量の減少や品質の低下などの影響が出ています。美味しいお米の安定供給が危ぶまれている現状です。

 

これから先も、美味しく、安心して、お米を楽しむことができるように。

 

お米の生産者さん、製菓会社さん、消費者さん…お米を愛する全ての人たちが笑顔でいられる未来を目指して、私たち新潟大学農学部作物学研究室では温暖化や気候変動に強い米の新品種の開発を進めるべく、クラウドファンディングに挑戦して新品種の選抜にかかる資金を集めることを決めました。

 

ご賛同いただける方からの温かいご寄付を、どうかよろしくお願いいたします。

 

 

 

ご挨拶

 

ページをご覧いただきありがとうございます。

新潟大学農学部作物学研究室教授の山崎将紀です。

 

私は福岡県北九州市に生まれ、親戚に農家が多く、将来の食糧問題を見据えて農学を志しました。中でも育種学や遺伝学が好きになり、イネを扱った育種学研究室を選びました。生物をしっかり育てることや圃場(ほじょう)などの現場に直接赴いて対象物を直接観察することの重要性を教わりつつ、実験やデータ解析等に明け暮れる日々を過ごし、現在に至ります。

 

また現在研究拠点として活動している新潟大学農学部は、食料生産や環境保全を含む農学の諸分野の基礎から応用に至る幅広い教育研究や、我が国のみならず世界のことや新潟の地域性を生かした先端的な教育研究を推進し、毎年多くの有為な人材を輩出しています。

 

 

 

これまでの研究活動と成果

 

近年、ゲノムと呼ばれる全DNA情報は高速で安価に決定できるようになってきました。ゲノムの中には、たとえば背丈が高いか低いか、この病気を発症しやすいか、といったさまざまな特徴を示す情報が書かれています。

 

こうした情報をもとに、親となるイネ品種のゲノムと特徴を見ることによって、どのような特徴を持つ子孫が生まれてくるかを予測できるようになってきました。

 

一方で、具体的にどういった特徴がどの遺伝子と関係しているかについては、まだわかっていないことの方が多いのが現状です。その関係を知るためには、実際にさまざまなイネを育て、それぞれのイネの特徴とその遺伝子を比べなければなりません。

 

 

新しく掛け合わせてできたイネの特徴が定着し、遺伝子との関係を正確に調べられるようになるためには、7〜10世代ほど先の子孫ができるまで手をかける必要があります。大変な忍耐と、さまざまな機関との協力が必要となる研究ですが、一度その関係を突き止めれば、ますます迅速によい品種を作り出すことが可能になります。

 

こうした研究の成果のひとつとして、私がまだ神戸大学にて研究を進めていた際に、イネ品種「コシヒカリ」を片親として、コメ収量や食味のよさをもちながら、稲わらから化学物質を生産できる品種「神大5号」を開発しました。

 

「神大5号」の写真

 

この品種は2011年に交配を開始し、5人の学生と私が選抜を重ねて2020年にようやく、候補ができました。それからこの品種の特徴を調査し続けており、さらに改良を進めています。

 

 

コメ生産の現状の課題と
いただいたご寄付の活用使途

 

新潟県はコメ生産の大産地であり、作付面積と収穫量共に日本一※1です。酒米、モチ米も多く生産され、コメを利用した企業も多く、酒蔵の数も日本一※2を誇ります。また全国から見ても新潟県産のコメの評価は高く、日本の米文化を新潟が支えていると言っても過言ではありません。

※1…出典:令和4年イネの生産速報上位5道県まとめ

※2…出典:国税庁が発表のデータ「酒類製造業及び酒類卸売業の概況(令和3年調査分)」による

 

しかし日本全国で起こっている温暖化や気候変動は米生産にも影響を及ぼしており、新潟県を含む東日本や西日本、寒暖差が大きい米生産地でも問題が出てきました。

 

※出典:林ら_温暖化が日本の水稲栽培の潜在的特性に及ぼすインパクト2001地球環境06_2-03

 

そのうち近年、高温登熟障害と呼ばれる玄米の充実不足や未熟粒の頻発の現象によって、コメの品質低下等の被害も現実となっています。今後収穫量が減少することも予想されているため、コメ生産の未来が危ぶまれています。新潟県でも同じ被害があり、対策を今からでも始めないといけません。

 

現在、新潟大学にてイネ品種「コシヒカリ」を片親として多様な品種との交雑に由来する3,000系統超を養成しています。皆様からいただいたご寄付は、以下のことに着目して新潟県のコメ生産の未来を考えた新品種を、学生や職員みんなの観察や検討協議上選抜するために活用させていただきます。

 

選抜を行なっている様子
選抜を行なっている様子
選抜を行なっている様子

 

|プロジェクト概要

 

  • 新品種の選抜の際に着目する事項

・低価格・高品質なコメ生産と稲わらバイオマス成分生産を両立した品種

・暑さに強い(高温登熟耐性)品種

・「コシヒカリ」よりも早生品種

・栽培しやすい酒米やモチ品種

  • 詳細な選抜作業

4月から栽培をはじめて11月に収穫は完了します。約4000品種・系統が対象になります。その後部屋に持ち帰って、重量測定や数えたりなど計測してデータに基づいて候補となる新品種を決めていきます。

  • 資金使途
  1. 年間に必要な人件費:3,340,000円
  2. 手数料、その他諸経費:660,000円 
  •  クラウドファンディングに挑戦する理由

これまで、新品種の選抜にかかる費用については、外部から調達した研究資金をもとに行なってきました。その資金が今年度の3月末で終了予定のため、研究を継続させながら発展をより重ねていくべく、また温暖化によるコメの生産への影響についても認知拡大を進めていきたく今回クラウドファンディングに挑戦することを決めました。本プロジェクトの第一目標を達成することができましたら、種子を保管する倉庫の建設にチャレンジしていきたいと考えています。

 

 

お米に関わる全ての人たちに、
笑顔になってもらえる未来を目指して。

 

選抜された系統は栽培試験や研究を引き続き重ねていく必要がありますが、新潟県だけでなく周囲の地域にも役立つ可能性を秘めています。例えば新潟県は上越・中越・下越とあり、地域の気候の差もあります。周辺の県にも新品種の情報を提供して、新品種の可能性を求めていきます。

 

本プロジェクトを実現させることで、生産者の皆様にいい品種を提案し試験栽培を重ねていき、生産者の利益になることを目指していければと考えています。

 

選抜された系統は新品種として仕上げていき、温暖化や気候変動に負けない安定したコメ生産を目指して、米農家さんなどの生産者やお煎餅などを作られている製菓会社さん、さらにその先にいる消費者の皆様……、お米に関わる全ての人に喜んでもらいたいです。

 

 

応援メッセージのご紹介

 

|小野 凌汰

(神戸大学大学院 農学研究科 資源生命科学専攻 応用植物学講座 園芸生産開発学研究室)

私は昨年、大学の卒論でこの研究に関わり、出穂期を決める遺伝子を探しました。
多種多様、膨大な量のイネを栽培し研究することは大変でしたがとてもやりがいがありました。

今後地球温暖化が進んでいく中でお米の収量の減少は大きな課題で、これに対抗できる品種の開発が必要とされています。その道のりは険しいと思いますが、新品種が日本のお米の危機を救うことを期待しています。
いつか先生方が開発した新品種が食べられることを楽しみにしております。

 

|中川 博視

((国研)農研機構 基盤技術研究本部 農業情報研究センター)

気候変動は、我が国の主食であるお米の生産にも大きな影響を与えると言われています。現在でも、異常高温年には、お米の品質低下が大きな問題になっていますが、将来的には、収量低下の危険性なども予測されているところです。温暖化に負けない稲作の要の一つは、品種育成です。

 

山崎先生とは、JST CREST「植物頑健性」領域の研究プロジェクト「ハイブリッドモデリングによる環境変動適応型品種設計法の開発(研究代表者:中川)」で、長い間共同研究を行ってきました。山崎先生が精力的に育成を進められた、イネ品種「コシヒカリ」を片親とした多数の日本イネ品種との交雑に由来する3000以上もの系統は、共同研究にも大いに役立ちましたが、この材料を私たちの研究用途だけに終わらせるのは、非常にもったいないと思っておりました。


今後、この貴重な系統を使用して、未来のコメ生産に役立つ品種が、いくつも世に出ていくことを期待しています。

 

|岡本整

(「岡本やおや」代表取締役)

 

新潟でコメや野菜を育てて販売しています。その往来のときに沢山のイネの材料を目にして、声をかけました。

米作りはこれからも大変ですが50年先を見据えていただき、「米どころ新潟でいい品種を見つけたい」という取り組みを応援しています。

 

 

税制上の優遇措置について

 

新潟大学へのご寄附は、税法上の優遇措置が受けられます。ご寄附いただいた寄附金については、下記の基準により課税所得から控除されます。本学からお送りする寄附金領収書を控除明細書としてご利用いただき、確定申告によりお手続きをしてください。

 

個人からのご寄附

○所得税の優遇措置(所得税法第78条第2項第2号)

本学からお送りする「寄付金領収書」を添付して、確定申告により手続きを行ってください。

その年の寄附した寄附金が 2,000 円を超える場合、その超えた金額が当該年の所得から控除されます。ただし、寄附金の額が総所得金額等の 40%を上回る場合は、40%が限度となります。

 

○ 個人住民税(県民税・市町村税)の優遇措置

寄附をした翌年の 1月1日 現在、新潟県内にお住まいの方は、所得控除に加えて寄附した年の翌年の個人住民税 10%が軽減されます。

※新潟県以外にお住まいの方は、それぞれの都道府県・市町村により取扱いが異なりますので、お住まいの都道府県・市町村にお問合せ願います。

 

法人からのご寄附(法人税法第37条第3項第2号)

寄附金の全額を損金算入することができます。

 

 ※詳しくは新潟大学基金のページをご覧ください 

 

|寄附金領収書の発行について

 

寄附金領収書は、プロジェクト成立後約1か月後に、ご登録いただいたメールアドレスへ添付ファイルで送付いたします。寄附金領収書の日付は、プロジェクト成立後の2023年4月の日付になります。

 

  【重要】

ご寄付の際の送付先ご住所の入力についての注意事項 送付先ご住所の入力については個人の方であればお住まいの住所、法人の方であれば所在地住所をご記入下さい。(領収書発行にあたって、お住まいご住所・所在地が必須となりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。)

確定申告の際は、ご本名と現住所(住民票に記載のご住所)、法人様の場合は登記簿上の名称とご住所での領収書が必要となりますので、ご注意ください。

 


ご留意事項

※寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。

 

※寄附金領収書及びギフト等に掲載のお名前は、「ギフトお届け先」にご登録いただいたお名前となります。ご寄附後にアカウント情報を変更した場合でも、ご寄附時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄附時に入力いただいた宛名と住所に寄附金領収書をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

 

※本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、こちらのページの「支援契約」にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

プロジェクト実行責任者:
山崎 将紀(新潟大学農学部)
プロジェクト実施完了日:
2024年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

新品種の選抜と学生への指導にかかる人件費

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ギフト

5,000+システム利用料


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5千円|応援コース

・お礼のメール
・活動報告レポート
・寄付金領収書 ※2023年4月を目処にお送りします
・新潟大学HPにお名前を掲載 ※ご希望者のみ・ニックネームも可

寄付者
47人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

10,000+システム利用料


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1万円|オンライン活動報告会コース

・オンライン活動報告会
※新品種の選抜状況についての定期報告会です。
※実施予定時期:2023年6月、12月、2024年3月
※日程詳細については実施日の2週間前までにご連絡予定

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・活動報告レポート
・寄付金領収書 ※2023年4月を目処にお送りします
・新潟大学HPにお名前を掲載 ※ご希望者のみ・ニックネームも可

寄付者
74人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

30,000+システム利用料


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3万円|オンラインセミナーコース

・オンラインセミナー
※地球温暖化とお米の関係をテーマに、お米の品種のこと、日本酒のこともお話しできます。よろしければ、ご寄付の際にセミナーで聞いてみたい内容などご希望をお聞かせください。
※実施日程については2023年度内で個別に調整となります。

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・活動報告レポート
・寄付金領収書 ※2023年4月を目処にお送りします
・新潟大学HPにお名前を掲載 ※ご希望者のみ・ニックネームも可

・オンライン活動報告会
※新品種の選抜状況についての定期報告会です。
※実施予定時期:2023年6月、12月、2024年3月
※日程詳細については実施日の2週間前までにご連絡予定

寄付者
16人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

50,000+システム利用料


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5万円|研究室ツアー&田んぼでのフィールドワークコース

・研究室ツアー&田んぼでのフィールドワーク
※一口のご寄付につき、5名までご参加いただけます。
※日程等詳細は、2023年6月〜10月の間で、個別に調整となります。
※雨天決行の予定です。
※現地までの交通費はご自身でご負担ください。

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・活動報告レポート
・寄付金領収書 ※2023年4月を目処にお送りします
・新潟大学HPにお名前を掲載 ※ご希望者のみ・ニックネームも可

・オンライン活動報告会
※新品種の選抜状況についての定期報告会です。
※実施予定時期:2023年6月、12月、2024年3月
※日程詳細については実施日の2週間前までにご連絡予定

・オンラインセミナー
※地球温暖化とお米の関係をテーマに、お米の品種のこと、日本酒のこともお話しできます。よろしければ、ご寄付の際にセミナーで聞いてみたい内容などご希望をお聞かせください。
※実施日程については2023年度内で個別に調整となります。

寄付者
9人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

100,000+システム利用料


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10万円|カスタム講演会(オンライン)コース

5万円の返礼内容にプラスして、

・カスタム講演会(オンライン)ができる権利
※企業・団体様向けに講演会を実施。カスタマイズ可能
※日程等詳細は、2023年内で個別に調整となります。

・新潟大学五十嵐キャンパス内の中央図書館内に設置した電子芳名板に掲示、感謝状贈呈
※個人、希望者のみ / ニックネームも可

寄付者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

500,000+システム利用料


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50万円|カスタム講演会(出張)コース

5万円の返礼内容にプラスして、

・カスタム講演会(出張)
※企業・団体様向けに講演会を実施。カスタマイズ可能
※日程等詳細は、2023年内で個別に調整となります。
※現地までの交通費はご自身でご負担ください。

・新潟大学五十嵐キャンパス内の中央図書館内に設置した電子芳名板に掲示、感謝状贈呈
※個人・法人、希望者のみ / ニックネームでも可

・記念品の贈呈 ※個人、希望者のみ

寄付者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

500,000+システム利用料


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50万円|カスタム講演会(出張)&新品種の命名権コース

「50万円|カスタム講演会(出張)コース」の返礼内容にプラスして、

・新品種の命名権
※命名会議にご参加いただき、ご希望をお教えください。
※お知らせは1〜2年後内になる想定ですので、ご連絡先の確保をお願いいたします。ご連絡先がご寄付時と異なる場合はご連絡ください。
※万が一遅延が生じたとしても、ご返金は承りませんのでご了承ください。

寄付者
1人
在庫数
4
発送完了予定月
2024年3月

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