【プロジェクト終了】カンボジア水泳チーム、本気の挑戦
ご無沙汰しております。
カンボジア水泳連盟の生山です。
先日、6月15日の夜、皆様にご支援して頂き、海を越え日本に渡り、
東海大学水泳部でトレーニングを行っていたカンボジア人選手3名とコーチ1名が、
心身ともに成長し、大きな怪我も病気もなく、全員無事にカンボジアへと帰国したことをここにご報告させて頂きます。
そして、これをもちまして、このクラウドファンディングのプロジェクトを終了とさせて頂きます。
改めまして皆様に心からお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
<結果報告とお礼>
2月22日から6月15日まで、本当にあっという間でしたが、
彼らにとってこの4か月間はかけがえのない財産になったに間違いありません。
派遣された選手たちは一度も練習を休むことなく、最後まで一生懸命やり抜いたと、
引率コーチからの報告を受けています。
4か月ぶりに会った彼らは、みんなとびっきりの笑顔で ”おはようございまーす”と言って現れました。
その笑顔は4か月前とかわらず、しかし別人かと思うくらい身体が大きくなっており、
本当に強く、たくましく成長していました。
6月2日には、相模原市で行われた水泳記録会にも出場させて頂いておりました。
その時には、3人とも200mの種目に出場し、全員4秒以上の自己ベストを更新することができました。
また、帰国後の次の日から3日間、カンボジア国内での大会(日本でいうインターハイのような大会)に参加し、
日本で出場しなかった50mや100mの種目でも大幅に自己ベストを更新しました。
連盟のスタッフやコーチ陣、そして、カンボジア人のチームメイトもびっくり。
”強くなって帰ってきた” その場にいた誰もが、彼ら3人をみてそう思ったはずです。
その時の大会の様子が下記URLからご覧いただけます。ぜひご覧ください。
6月28日から30日まで、カンボジアでは第43回目となるSEA Age Group Swimming Championshipが開催されます。
この大会はカンボジアがホストする、東南アジアの18歳以下の選手の国際大会です。
カンボジアからは男子10名、女子10名の選手がカンボジア代表として出場します。
この大会でのメダル獲得を目指して、この1年間トレーニングを積んできました。
6月19日から、その最後の決戦に向けた調整合宿が始まりました。
現在その合宿の真っ只中です。
みんなで寝食を共にし、チームの団結力を高めています。
日本に派遣された選手のうちの一人、水泳歴約3年のカンボジアチームのダークホース、ドンくんがチームキャプテンに任命されました。
また、同じく日本組のサイくんが副キャプテンとなり、
そして問題児だったヘーンくんは、チームの雰囲気を明るくするムードメーカーとしてチームを盛り上げてくれています。
3人が中心となって入水前の陸上トレーニングを行ったり、練習中に声を出して盛り上げたり、
時にはチームメイトに一生懸命泳ぎのアドバイスをしたりしています。
日本であった楽しかったこと、苦しかった練習のこと、東海のチームメイトの話など、
毎日たくさんのお話をみんなにしてくれています。
また、引率者として派遣されたカンボジア人コーチも、
”東海でこんなことやってたからカンボジアでもやってみようよ!” と他のコーチに投げかけてくれたり、
東海で得た知識を選手たちに伝えようと、積極的に声掛けをしてくれるようになりました。
そんな彼らの成長をみて、正直言葉が出てきません。
ただただとめどなく溢れてくるのは、
ご支援頂いた、ご協力してくださった皆様への感謝の想いです。
何度言っても足りません。
本当にありがとうございました。
<収支報告>
今回のプロジェクトで皆様からご支援頂いた1,772,000円は、手数料分を差し引いて、
以下の通り使用させて頂きました。
食事代・・・823,200円
宿泊代・・・472,000円
保険代・・・42,218円
ビザ代・・・33,333円
国内交通費・・・50,930円
<リターンの発送状況について>
選手たちが帰国して、現在一緒にリターンを作成中です。
出来上がり次第随時発送させて頂きます。
来週末に行われる最終決戦の様子とご報告も、リターンと共にお送りしたいと考えておりますので、7月上旬の発送になる予定です。
お待たせしてしまい申し訳ございません。
尚、ほとんどのリターンがカンボジアからの発送となりますので、
お手元に届かない!なんていうハプニングが起きてしまうかもしれません。
万が一8月末になってもお手元に届かない場合は、
お手数をお掛け致しますが、私までご連絡いただけますと幸いです。
<引き続き応援よろしくお願いします>
来週の国際大会から始まり、2020年東京オリンピック、2023年の東南アジア大会…
まだまだ私たちカンボジア水泳連盟の挑戦は続きます。
カメって呼ばれても、負け犬チームって言われても、
私たちにはあきらめたくない夢があるから。
きっと、その夢が持つ可能性って、無限大だから。
カンボジア=貧しくてかわいそうな国 じゃないんです。
夢も、希望も、可能性も溢れている、素敵な国です!!!!
カンボジア人みんなの夢を叶えてあげることは私にはできないけど、
目の前にいる、”ニャックルー!”って笑顔で駆け寄ってきてくれる
無邪気で夢と希望に溢れた彼らの明日を、ちょっとでもよくするお手伝いを
日本から遠く離れたカンボジアで、私はこれからもしていきたいと思っています。
こちらのFacebookページでは、カンボジア水泳連盟の活動を随時報告しています。
また、最近更新を怠ってしまっておりますが、ブログも一応開設してあります。
気が向いたら更新するので(笑) よかったらチェックしてみてください。
この経験で得たことを活かして、これからもみんなで前進していきたいと思います!
引き続き、応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
2019年6月22日
カンボジア水泳連盟ヘッドコーチ 生山咲