多摩市で愛されてきたデイサービスを存続の危機から救いたい

 

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〜目次〜

１．自己紹介

２．きっかけ

３．デイサービスろーるきゃべつを引き継ぐことを決意したもう一つの理由

４．「デイサービスろーるきゃべつ」のこと

５．デイサービス「ろーるきゃべつ」存続の危機

６．プロジェクトで実施すること

７．将来の展望

 

 

 

ページをご覧いただきありがとうございます。高橋賢と申します。

 

東京都多摩市で地域医療、高齢者介護、まちづくりに関わって約20年になります。もともとは理学療法士というリハビリの仕事をしていて（今もしていますが）、それがきっかけで高齢者の健康づくりや障害者や高齢者が生き生きと暮らせるまちづくりに携わるようになりました。

 

医療法人を退職してからは、中高年の健康づくりや、年をとっても介護を必要としない身体づくりのための中高年専門の介護予防トレーニングスタジオを多摩市内に開設し、こちらの経営と並行して、地元の商店街活性化、障害者や高齢者の居場所づくり・社会的交流支援の活動を行っています。

 

 

また、2018年からは、多摩市におけるコミュニティビジネス関連事業者やこれからコミュニティビジネスを創業したいという若い世代の交流の場として「多摩コミュニティビジネス交流会」を主宰しています。

 

この活動を通じて、地域に根差して頑張っている個人商店が元気に営業を続けていけるよう、地元商店の積極的な利用や地元産食品の活用などを促す取り組みも行っています。

 

 

このたび2020年1月に、多摩市で10年以上にわたり愛されてきた「デイサービスろーるきゃべつ」が存続の危機に陥ったため、私どもの団体で事業を引継ぎました。今回、事業として続けていくために残っているたくさんの問題を、皆様からのご支援で解決していくため、このプロジェクトを立ち上げました。

 

ぜひ皆様の温かいご支援ご協力をお願いいたします。

 

 

今回のプロジェクトを立ち上げたきっかけは、ある方からの相談でした。

 

「地域で長らく愛されてきたデイサービスが代表者が亡くなって廃業の危機にある。利用者もスタッフも何とか続けたいと願っている。何とかならないか。」

 

私が地域の中で様々な取り組みを行っていることや、もともと地元の医療法人で長く介護事業に携わっていたことをご存じで、私なら引き継いでくれるところをどこか探せるのではないかと思い、声をかけていただいたのだと思います。

 

 

さっそく地域で事業を引き継いでくれそうな団体を探しましたが、デイサービスの経営環境は年を追うごとに厳しさを増していて、引き受けてくれる団体はなかなか見つかりません。

 

私自身は自分のトレーニングスタジオの開設などで、資金は底をついており、新たな事業を始める余裕はありません。でも相談してくれた方の想いや利用者、働いているスタッフの想いを何とかかなえたい。そんな思いが日増しに強くなり、周囲には反対や心配の声も多くありましたが、とうとう自分自身がこの事業を引き継ぐことを決意しました。

 

 

 

もう一つ、私がこの事業を引き継ごうと思った理由があります。それは、働いている人たちが全員65歳以上のシニア世代だったことです。

 

これから介護業界の人材不足はますますエスカレートしていくことは明らかです。一方、高齢者の数もまだまだ増え続けています。

 

そんな中、高齢者が社会の担い手として活躍できる場があるということは、ご自身の健康づくりにとどまらず地域活性化にも大きく寄与するはずです。

 

 

私は、自分自身が高齢者の健康づくりや活躍支援に携わっている関係から、こうしたデイサービスモデルが全国に広がれば、介護人材の不足問題の解消や高齢者の介護予防、さらには地域経済の活性化等につながっていくのではないかと考えました。

 

これからの高齢社会における新たなデイサービスモデル、そして高齢者の活躍モデルとして、この事業を引き継ぎ、さらに発展させていきたいと考えました。

 

 

 

今回私が事業を引き継ぐことを決意した「デイサービスろーるきゃべつ」は、もともとは地元で人気の食堂でした。「ロールキャベツ」がおいしいと評判で、私も30年ほど前に一度食べに行った記憶があります。

 

当時からお店の名前は「ろーるきゃべつ」。亡くなった元代表の得意料理で家族みんなが大好きだったロールキャベツから名前を取ったそうです。看板メニューはもちろんロールキャベツで、家族の大好きだったその味は、地域のみんなに愛される味となりました。

 

 

 

その後、宅配のお弁当屋さんに転身して約20年、市内の企業や病院、市役所などのほか、お一人暮らしや夫婦二人暮らしのお年寄りのお宅にもお弁当を届けていたそうです。

 

お弁当屋さんの仕事は配達の時間が決まっていますから、それまではまさに戦場のような忙しさ。

 

それでも、代表の方の持ち前のリーダーシップとスタッフとの息の合ったチームプレーで、毎日生き生きとやりがいを持って仕事ができていたそうです（当時から「ろーるきゃべつ」で働いていたスタッフより）。

 

 

配達先のご自宅では、様々な事情を抱えるお年寄りがたくさんいたそうです。

 

ご主人や奥様の介護を行われてる方、自分自身お身体が不自由で外出もままならない方、いつもまずいまずいと文句を言いながらも毎日欠かさず注文してくれる偏屈なおじいさんなど、玄関先でのちょっとしたコミュニケーションと愛情のこもったお弁当に救われていた方がきっとたくさんいらしたんだと思います。

 

そんなお年寄りたちを見るうちに、その人たちが「明るく」「楽しく」「元気よく」過ごせる場所が必要と感じ、デイサービスへの転身を決意されたそうです。当時からのスタッフも半数は今もデイサービス職員として働いており、創業者の意志を今につないでいます。

 

 

 

しかし、不幸は突然訪れます。食堂時代から「ろーるきゃべつ」を率いてきた元代表が、突然病に倒れたのです。

 

お弁当屋さんの時代から、ともに苦楽を共にしてきた仲間たち、そしてろーるきゃべつを愛して通い続けてくれるご利用者たち、そして誰より元代表自身が、これからも「明るく」「楽しく」「元気よく」というろーるきゃべつの理念のとおり、変わらぬ日常が続くことを信じて疑わなかったと思います。

しかし、元代表は治療の甲斐なくわずか半年で旅立ってしまいました。ろーるきゃべつの存続を誰かに託すことができないままに‥。

そして、元代表の死により、デイサービスろーるきゃべつは厳しい境遇に立たされることになります。

 

ろーるきゃべつの運営会社自体は、元代表のご家族が承継しました。しかしながらご家族にもこれまでの生活があり、まして「介護事業」についてはご家族にとって全くの異分野であったこと、そして居住地も遠方であることから、本デイサービスについては承継せず、廃業するという決断をされました。

苦渋の決断ではあったかと思いますが、会社の存続を第一に考えなければならなかったご家族にとってはやむを得ない選択だったと思います。

 

しかし一方では、前代表が創業当初から自らのこどもと同じように愛し、育ててきたこのデイサービスは前代表の形見のような存在でもあります。何とか残したい、会社を継承したご家族はじめ前代表を知る誰もがそう思ったに違いありません。

 

その思いは利用者も同じだったと思います。

 

通いなれたデイサービスがなくなることは、利用者は他のデイサービスへの移動を余儀なくされます。高齢者にとって、環境が変わることは大きな負担となります。そのストレスが認知症発症の引き金となることも少なくありません。

 

ましてや、ろーるきゃべつのご利用者は多くが90歳を超えた方たちです。90歳を超えてから通いなれた場所がなくなり、なじみの仲間やスタッフとの別れは、精神的にも肉体的にも大きな負担になることは間違いありません。

 

何とか存続の道を探りたい、それが残されたスタッフの共通の思いでもありました。

 

 

 

 

そんなスタッフや利用者の想いをかなえるべく、デイサービスろーるきゃべつの承継を決意した私でしたが、新たに事業を始める資金がありません。

 

さらに承継を難しくしているのが、デイサービスを営んでいる場所が前運営会社の所有物件だったということです。こちらが賃貸であれば、当初の運転資金さえなんとかできれば、承継はさほど難しくはなかったかもしれません。物件の購入費用は、今の私にとってはとても自分で捻出できる額ではありませんでした。

 

また、たとえ全額を借入金で賄えたとしても、その後の利息や元本返済は経営にとって大きな負担となります。ろーるきゃべつは開設から12年経っているので、設備や備品も老朽化し、ちょうど入れ替えの時期に差し掛かっています。せっかく承継したとしても、こうした負担が足かせとなり、結局は廃業せざるを得なくなるという可能性もあります。

 

 

資金繰りと今後の経営、そして自分自身の生活のことがぐるぐると頭を巡って今回の承継についてなかなか決断ができませんでした。

 

そんな時、多摩市内で実施したクラウドファンディングを活用したある事業のことを思い出しました。

 

その中心的な窓口として担当した方を知っていましたので、さっそく連絡を取り、クラウドファンディングのことをいろいろと教えてもらいました。

 

 

今回、私が引き継ごうとしている事業は、とても公共性の高い事業だと思います。

 

高齢者の数が年々増え続けている現状にあって、施設が一つなくなることは地域の資源が不足し、介護難民を生む要因となります。また、地域における雇用の場が減ることにもつながります。

 

デイサービスろーるきゃべつは65歳以上の高齢者が生き生きと働く施設です。

 

地域の雇用を守るとともに、そんな施設をこれからもっともっと増やしたい。高齢者が生き生きと活躍する明るく活力ある高齢社会を創りたい。その想いを実現するために、もっとたくさんの方にこのデイサービスのことを知っていただき、応援してほしい。地域で長く愛されてきたこのデイサービスを、地域の人たちと一緒に支えていきたい。

 

そのためにはこのクラウドファンディングという仕組みは最適であると思いました。こうして、私は物件の購入という高いハードルを、クラウドファンディングの仕組みを活用してクリアしていこうと考えたのです。

 

皆さんから支援していただいた資金は、今回の物件購入費の一部として活用させていただきます。そうすることで、借入金の元本返済、利息負担が減り、承継後の経営負担を軽くすることができます。

 

さらに、経営が順調に軌道に乗れば、ご利用者のサービス向上にとどまらず、老朽化した建物の修繕、車両の入れ替えなど、今後発生する様々な資金リスクにも対応できると思います。

 

さらには、地域に開かれた施設として、地域イベントの主催や参加など、様々な発信を行っていきたいと考えています。

 

 

 

 

今回のプロジェクトは、単に一つのデイサービスを承継するための資金集めではありません。

 

高齢者が生き生きと働き、活躍する場のモデルをつくりあげていくこと、そして元気な高齢者が担い手となる新しいデイサービスのモデルをつくりあげることです。

 

こうした場やデイサービスモデルが増えれば、高齢者の介護予防や、深刻化している介護人材不足の解消につながることが期待できます。

 

 

それはさらに、地域における介護サービスの量的・質的確保、社会保障関係費用の健全化、そして生き生きと活力ある高齢社会の実現にもつながっていくものと考えています。

 

どうか、私どもに力をお貸しください。必ずこのプロジェクトを成功させ、地域に対して今まで以上に貢献できるデイサービスモデルをつくりあげていきます。

 

ご支援のほどどうぞよろしくお願い致します。
 

 

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＊お名前掲載のリターンに関する条件の詳細については、リンク先（https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix）の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。