柳都新潟・古町芸妓｜もてなしの心、伝統を守るためのご支援を

ネクストゴール達成の御礼とサードゴールについて

皆さまのあたたかいご支援により、ネクストゴール 2,000万円に達することが出来ました。 驚くやら、有り難いやら、嬉しいやら、改めて私たち古町芸妓は、皆さまに支えられているのだと痛感いたしました。

ご支援くださった皆さま、チラシの配置や配布、そしてSNS などでの情報拡散にご尽力くださった 皆さまへ深謝申し上げます。

残りの 27日間、私たちの次の目標を 3,000万円といたしました。 皆さまのご支援をしっかりと受け止め、見合せざるを得なかった来春採用に取り組むなど、古町花街文化を次世代へ継承するための運営資金として有効に活用させていただきます。

お寄せいただいた「応援コメント」を一つ一つ読み返し、胸が熱くなりました。今後の心の支えとして、諸芸の研鑽に努めてまいります。 6 月 30日まで、私たちの活力「応援コメント」を賜りたくお願い申し上げます。

  2021年6月3日追記

柳都振興一同

200年の伝統を誇る新潟・古町花街

「芸」と「粋」と「もてなしの心」を守り続けるために

心温まる新潟らしいもてなしの心を表現する古町芸妓。時代の流れとともに、一時期は立ち消えそうになった伝統の灯火を守るため、地元企業のご支援により、1987年柳都振興株式会社が設立されました。

伝統文化を守り、古町芸妓を守り、そして育てる。そうした場を作ることによって、私たちは約200年続く伝統を現在まで守り抜いてまいりました。柳都振興の芸者衆は、今や湊町新潟が誇るおもてなし文化・伝統文化の象徴となっています。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、お座敷の数は激減、それに伴い、売上もかつてないほど減少してしまいました。物事が社会の情勢に応じて変動していくのは当然のことですが、200年もの間受け継がれてきたお座敷文化が悪いもの・失くしてもいいものにされてしまうのではないかと不安が募るばかりです。また依然として、先行きが不透明であることへの不安や怖さを感じています。

柳都振興は、時代の変化に応じつつ、この先の200年も古町花街へ芸者衆を送り出していかねばなりません。その使命をまっとうするため、ここに改めて、皆さまよりご支援を賜りたくお願い申し上げます。

目標金額は1,000万円。終了日までに達成できなかった場合は1円も受け取ることができない、All or Nothingという仕組みです。どうか皆さまのお力をお貸しください。

柳都振興株式会社

●第一目標金額：1,000万円

●実施内容：2022年03月31日まで柳都振興株式会社を運営すること

柳都振興株式会社 代表取締役社長　和田 晋弥

柳都振興株式会社は、新潟古町芸妓を育成し、新潟古町花柳界の存続と繁栄を支援する趣旨で全国初の会社組織として設立されました。古町芸妓は江戸時代中期より新潟の夜を彩り、港町新潟の情緒と品格、歴史を伝え続けてきましたが、足元では新型コロナウイルス感染症の影響により、お座敷の機会が減少し苦境に立たされています。そのような状況にあっても、新潟の大切な伝統文化の灯を絶やすことなく灯し続けるために若い芸妓さんたちは毎日懸命に稽古を続けています。

今回のクラウドファンディングを通じて、古町花柳界、古町芸妓を知っていただける機会となれば幸いです。

皆さまからのあたたかいご支援の程、どうかよろしくお願いいたします。

古町芸妓　はつ柳  紅子

皆さまは新潟と聞いて何を思い浮かべますか？

美味しいお米やお酒に雪景色、粋な柳の信濃川。 それにもう一つ忘れてならないのは、古町の芸妓さんではないでしょうか。200年の伝統を誇るその新潟芸妓が存続の危機に陥ったのは1944年の停止措置の時、そして昭和43年から61年まで当時の振袖希望者が0人という芸妓の後継者問題に直面した時でした。

そして、昭和62年に新潟の花柳界の救世主として柳都振興が華々しく設立されて幾歳月。当初の大変な苦労と困難を乗り越えて、ようやく今では古町に柳都があって良かったとお客様にもお姐さん方にも言って頂けるようになりました。あの時、柳都振興を作ってくださった皆々様またご尽力頂いた皆さまの想いはただ一つ。

［新潟古町芸妓を無くしてはならない］ただその一心だったと思います。

今同じ気持ちで皆さまにお願いいたします。どうか皆さま柳都振興に暖かいご支援をよろしくお願いいたします。

古町芸妓　みつ井 あやめ

柳都振興のクラウドファンディングをご覧いただきありがとうございます。古町芸妓のあやめと申します。私は、平成31年4月に25年間お世話になった柳都振興を退社、独立し自分の置屋を持ちました。柳都振興は、女性が一生の仕事として自信をもってお勤めできる環境を整え、他の花柳界に先駆けて株式会社の置屋を作ってくださり、私にとっても大切な職場でした。

本来ですと結婚・子育てなどは難しい職業ではありますが、踊り、唄、三味線などの積み重ねてきた芸が無駄になることなく、長く続けることが大事と理解していただいたお陰で自分の置屋を持つことができました。今でもこの仕事を続けていく上で様々な応援していただいています。

お姐さんたちが守り伝えてきた歴史、伝統をこの先の後輩たちが古町花街の未来を繋げていけますよう、柳都振興の存続に是非ともご協力をお願い致します。

古町芸妓　津乃 あおい

柳都振興のクラウドファンディングのページをご覧になってくださった皆さま、ありがとうございます。古町芸妓のあおいと申します。私は柳都振興のOGです。湊町新潟が誇るおもてなし文化の1つとして、古町芸妓は皆さまに支えられてまいりました。私たちも諸先輩方から受け継いできたこのおもてなし文化を担っていくものとして、現在も頑張って活動させていただいております。

柳都振興というのはですね、湊町新潟が誇るこのおもてなし文化を続けていくための、若手の登竜門としての役割を担ってくれています。この柳都振興はですね、今まで耐えに耐えてきたんですけれども、ついに皆さまのお力をお借りしなければ立ち行かないというような状況になってまいりました。このご時世のなかで皆さまも本当に等しく苦しい思いをなさっている方も多いかと思いますが、私たちのこの大事に守ってきた湊町新潟おもてなし文化古町芸妓、この宝物をですね、ぜひ後世に残せますように、少しでも皆さまのご助力をいただけたらと思います。よろしくお願い致します。

日本舞踊 市山流 七代目　市山 七十郎 

日頃より、古町芸妓 柳都をご贔屓賜り誠にありがとうございます。みなと町新潟で200年以上続く古町花街。そこで三世七十郎から四代続いて踊りの指南をし、芸妓さんと一緒に花街文化を守っております。

芸妓の人数も少なくなり、地元皆さまのご尽力により柳都振興という日本で初めての芸妓育成の会社が出来ました。私は、何年続くのか危惧したのですが、今では柳都から独り立ちした妓、市山流の名取になった妓達もおり、お稽古事の他に師匠のお手伝いなど率先してやってくれるまでになっています。昨年よりのコロナ禍で、お仕事が出来ない状態になってしまいました。そんな時だからこそ、しっかり稽古をして、皆さまのお目にかかれた折に喜んでいただける様、個人個人気をつけながら励んでおります。

花街文化は日本の文化だと思います。みなと町新潟の文化を繋げてゆく為、皆さまからの御支援、応援宜しくお願い申し上げます。

新潟三業協同組合 理事長　行形 和滋

花柳界にはお座敷ならではの芸の楽しみ、日本文化の粋である料亭の座敷を占有して楽しむ特別感、四季折々の素材を使った料理とお酒を味わう幸福感があります。料亭のお座敷で技芸を披露し、おもてなしの場を作り上げるのが芸妓です。

新潟古町芸妓は江戸時代からの伝統と、確かな技芸に裏打ちされた格式を兼ね備えています。また、よく敷居が高いと言われる花柳界ですが、気さくな古町芸妓はお座敷で会えば、初対面でも親しみやすい雰囲気を持っています。  

新型コロナウイルスの影響を受けて、新潟古町花柳界はかつてない深刻な事態に陥っています。技芸の披露、研鑽の場であるお座敷に出向く回数が激減しているのです。お稽古も一時的に中止せざるを得ない時期もありました。受け継がれてきた古町花柳界の文化を守るために、あらゆる方策を講じていかなければなりません。新型コロナウイルス禍の影響は本当に深刻ではありますが、これを乗り越えることで、また新しい文化を次の世代に受け継いでいくことが出来ると思います。 

新潟古町花柳界の伝統文化をご一緒に応援していただけます様、 よろしくお願い申し上げます。  

新潟大学工学部教授・花街空間研究会代表　岡崎 篤行

以前はどこの都市にもあった花街ですが、現在ではすっかり減ってしまいました。そのような中で、古町は戦前の歴史的景観を残す、貴重な料亭街です。また、毎年のように、高校を卒業してすぐの若い芸者さんをお座敷に送り出せている点でも、珍しい花街です。花街は、おもてなしの場というだけでなく、日本のあらゆる伝統文化を継承する、他には見られない場所です。芸者さんは日本髪を結い、着物を来て、日本舞踊を演じ、三味線に合わせて唄います。日本建築の料亭では、日本庭園や床の間の日本画、生花を眺めながら、日本酒の杯を傾け、会席料理をいただきます。最後の純和風空間と言ってもいいでしょう。

古町の芸者さんたちが、社員という安定した現代的雇用条件の下で働きながら、日本文化を継承できるのは柳都振興という画期的システムのおかげです。それは新潟市民のみでなく、全国の方にとっても意義のあることだと思います。ぜひ応援のほど、お願い申し上げます。