佐渡ヶ島に綿花栽培から服までの農工商一気通貫の施設を作りたい!

佐渡ヶ島に綿花栽培から服までの農工商一気通貫の施設を作りたい!

支援総額

1,533,000

目標金額 1,000,000円

支援者
148人
募集終了日
2022年1月25日

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プロジェクト本文

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究極の衣服を創造する

ulcloworks

 

初めまして、ulcloworks Inc.(アルクロワークス株式会社)の山本晴邦(やまもとはるくに/写真中央)です。

 

 

僕らはファッションブランドなどのお客様から依頼を受けて、カットソーアイテム(Tシャツやスウェットなど)を中心とした洋服を作るお手伝いをする仕事をしています。

 

 

 

僕らulcloworksが、このプロジェクトの先に達成したい未来は『佐渡に繊維産業を移植する!』です。衣・食・住の『食』と『住』を整える環境に恵まれた島に、『衣』の文化を持ち込み、街づくり(文化づくり)に挑戦していきます。

 

ulcloworks(アルクロワークス)とは

ultimate=究極の

 

clothing=衣類を

 

works=創る

 

をもとにした造語です。

 

「究極の衣類を創る!」なんて大層なことを言っておりますが、僕らの考える『究極』とはシンプルに

 

・洋服をきてくださるお客様が喜んでくれて

 

・その企画や生産、製造に関わる皆様に幸せになっていただきたい

 

という願いが込められています。

 

一方的に『最高級の原材料を究極の技術で』などのような最上級表現を製造側の価値観で押し付ける考え方ではありません。

 

 

と、いうのも、僕は高校卒業と共にロックスターを夢見て佐渡ヶ島から上京しました。

 

そこでわかりやすく夢破れ、その言い訳を自分たちの音楽の素晴らしさがわからない世間のせいだと責任転嫁していました。

 

仕事でも同じように「自分たちの作る生地は最高級の原料を使い、日本製である高い技術に裏付けされた品質だ」とタカを括っておりました。今思えば自分勝手な思い上がりでした。

 

しかし、仕事を通してたくさんのお客様と接しているうちに、『価値』とは受け取る側に判断基準があるという、とても当たり前の事実にようやく気づかされました。

 

そこから学び、生地を作って提案させてもらうのも、相手のブランドのこと、そしてそのブランドがどういう売り場で、どういう人たちが買ってくれているかを観察するようになり、買っていただいた後のことも考えるようになりました。

 

相手があって自分との関係が生まれるということにようやく気づき、以前勤めていた会社から独立する時に、僕らの『究極』は、『関わってくださる皆様の喜びや幸せになるお手伝いをさせてもらうこと』という考え方になっております。

 

 

アパレル業界が直面する壁

 

皆さんは洋服がどのようにして出来上がっていくかご存知でしょうか?

 

デザイナーがいてパタンナーがいて、というブランド側のクリエイティブな面は、この繊維業界の中でも光が当たる夢のある世界です。そしてそこにも血の滲むような努力の上に成り立つ素晴らしい商品たちがあるのも事実ですが、今回僕がいう「洋服ができる」というのは、実際に手を使って物を形にしていく人たちの話です。

 

ファストファッションが広がり、誰でも気軽におしゃれが楽しめるようになった今の時代は、とても素晴らしいことだと思います。

 

一方で、服が作られている生産現場の実態は、スイッチ一つでロボットが作っている位のイメージになりつつあります。でも実際に作っているのはロボットではなく、紛れもない人間です。

 

 

もっというと、綿製品というのは木綿という農産物から糸になり、糸を編むなり織るなりして布になり、その布を切って縫い合わせていくことでようやく服になります。

 

(こちらは自宅のベランダで栽培した洋綿です)

 

農業、工業、商業の全てが噛み合ってはじめて、ようやく繊維産業が成立します。

 

今、僕たちulcloworksが行なっている仕事は、この多岐にわたる工程を様々な協力工場様にお願いして一つの服を組み立てていくことです。

 

世間ではOEM業者と呼ばれ、いわゆる中間業者です。一見するとコストを悪戯に高騰させる不要な悪者です。

 

ところが現実では、僕らが介在することで成立する工業側の仕事の安定性や、依頼者(ブランド)側の意図を汲み取って形にしていく翻訳力などが強く求められます。※本当はこの場を借りて中間業者の必要性などを語りたいのですが、ページが足りないのでこちらのリンクをご参照していただけると幸いです。

 

そんな僕らも、お客様の依頼を形にしていく中で、少し困ったことが起こります。

 

コロナも手伝って、元々それほど好調とは言えなかった日本の繊維産業は、受注減による一層の衰退が顕著になってきました。

 

頑張っていただいているブランド様も、展示会の受注内容によっては、一つの形で数枚というオーダーも珍しく無くなってきました。本来であれば100枚〜数百枚という数量を作るのに適した繊維製造工業の生産設備は、数枚というオーダーを受けてしまうと採算が合わないという現実が生じてしまいます。

 

それでも、たとえ一枚でも、せっかく企画して受注したブランド側は、そのオーダーをしてくれたお客様のために生産を実現したいと思っています。

 

この歪みを自社工場で賄うことができたら、そうずっと考えていました。

 

もし自分の好きなブランドの服がどんなに可愛く(かっこよく)ても生産されない現実があるなんて悲しすぎますよね。


 

佐渡ヶ島に繊維産業を移植する!

 

前述の通り、自社縫製工場を小規模でも作ることで、現在のお客様にとっても、安心して生産を依頼していただける設備を持つことができます。

 

従来の外注工場様には安定的な数量の発注を、そして採算が合わないような小規模な枚数の発注を自社内で対応することで、お客様と仕入先様が安心して僕らとのお取引をしていただける環境づくりの一つです。

 

さらに、佐渡には繊維産業がないとはいえ、個人のブティックなど洋服店は複数あり、地元の方々の日々を彩るお仕事をされている方々はいらっしゃいます。

 

買い付けてきた洋服を、せっかくならピッタリ気に入る状態で着ていただきたい!ということで、佐渡にある各洋品店様やブティック様へ向けたリフォームサービスも考えています。縫製設備があることで実現できる地元密着型サービスです。もちろん個人の方のお持ち込みも歓迎です!

 

そして、縫製工場と並行で放置畑などを利用し、綿花栽培も行います。

 

これは後述しますが、ゆくゆくは綿花栽培から糸作り、布作り、服作りを一気通貫で体験できる施設を佐渡に設立することで、ロボットが作っていると思われがちな服作りの仕組みを『服育』として体験してもらえる施設にして行きたいと思っております。

 

このコンパクトな設備を最大限に利用して、オリジナルのものづくりをするもよし、服作りの現場を知るために見学していただくのもよし、そうやって服作りを軸として佐渡に来島を促す一つのきっかけになればこれ以上嬉しいことはありません。

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

綿花栽培という農業から、糸づくり、布作り、縫製という工業の面、そしてそれらの設備を活かして生産受注や観光資源としての活用立案など商業の面まで、農工商を一本化して事業として動かしていくことで、雇用促進と佐渡ヶ島経済を発展させていきます。

 

ただ、現時点では着手出来ているのが縫製工場の設立と来年度から手がける綿花栽培用の畑を確保するところまでです。

 

全ての設備を完成させるにはそれなりの時間とお金がかかります。

 

計画当初に「紡績設備を作るには?」と、紡績工場の人にアドバイスを求めたら「安ても4億はかかるやろな」と、サラッと言われました。よ、4億、、、あるかーーー!!!!

 

染色設備も編み立て機も、どれも小規模かつ最低限に納めたくても、機械一台でそれぞれ立派な家が建つレベルの品物ばかりで途方にくれてしまいます(´・_・`)

 

そして現在も、非常に古い建物を増改築して縫製工場を作っているので、解体途中から色々と目に見えていなかった部分が発見され、最初の見積もりからかなりズレてきてしまっています。当初の計画よりも税抜きで400万円近くも予算を上回ってしまいました。工務店様もびっくりです。何より、想像以上にお金がどんどんかかっていく現実に、僕が一番びっくりしています。

 

▼最初の見積もり

▼最近の見積もり(´・_・`)

目ん玉飛び出ますよね。

 

もちろんある程度は上ブレする覚悟でしたが、それでも新たに人を雇い入れたり、ミシンを新しく買ったりなど、予定していた他の出費もあるのでここまで変わってくると当初の資金計画を見直さなければいけません。

 

これ、真っ黒の合板仕上げにしてカッコよい工場になる予定です。

 

 

とはいえ、実際に掛かる費用を無理になんとか値切って押し込むというのもポリシーに反するところ、ここは双方気持ちよくお仕事をしていきたいし、もう工事始まっちゃってるし、事業も繊研新聞様に一面で掲載されちゃったしで、後に引けない!

 

※繊研新聞様 2021年9月24日付 掲載許可取得済み

※新聞掲載画像のリンクは繊研プラス様ホームページになります。

 

できることは少しでも自分たちでやる!といことで内装費でかかる塗装などは自分たちでやることも決めました!

 

合板塗装100枚!やりました笑

 

協力してくださった塗装会社の社長様によると、これで約20万円の節約になるそうです。

 

他の設備も、よくよく考えてみたら、既存設備を機械メーカーから買ってきて設置しても、今までの『ものづくり』からは脱却できないなと考えを改め、自分たちで考えて、佐渡にあるもの(佐渡杉材や廃棄鉄など)で作っていくという、工場設備までも面白くカッコよく作っていけたら唯一無二のものづくりになるのではないかなど考えました。

 

色々と設備機構を各所からアドバイスをもらいつつ、サンプルモデルを自分でDIYしてみているところです。

 

なんかワクワクしませんか。時間はかかります。お金も、それなりにかかります。

 

 

こちらは佐渡ヶ島でこの野望に乗っかってくれた、新しい仲間たちです。

 

右の大蔵さんは3年前に佐渡にUターン、このプロジェクトに賛同して熱烈オファーをくれました。左の鈴木さんに関しては、横浜から移住までしてくれる意気込みです。

 

2人とも異業種からですが、このプロジェクトに参加してくれる心意気には尊敬しかありません。

 

彼らには今、弊社の協力工場である新潟県南魚沼市の工場様へ2ヶ月間の実務実習についてもらっています。

 

 

11月8日から研修に行ってもらってますが、なんと、研修4日目でTシャツ縫えるようになりました!

 

すごくないですか!未経験者なのに!

 

今回リターンにご用意させていただく予定の『残布ユニフォームシリーズ』は、彼らに縫ってもらいます。彼らの技量向上のためにも、枚数をこなすというのは必要です。(素人が縫ったなら粗悪品なんじゃないの?とお思いの方々、ご安心ください、縫製品質はプロの縫製士である母と、僕らの厳しい目で見て検品確認します)

 

また、この佐渡でのプロジェクトを推進するためには、地域のみなさまのご協力なくては成立しません。

 

現段階でも、すでに多くの地元友達や工務店様、研修先の工場様、また市役所の方々にご理解、ご助力いただいて進めております。

 

先日、渡辺佐渡市長様とも面談させていただき、事業概要をご説明させていただきました。

 

※掲載の承諾をいただいております。

 

「発想が面白い!こういう発想がなくては次のステップには進まない。文化も自然も服も、佐渡で暮らすということに関しても、新しい視点からどんどんアプローチをかけていってほしいと思います。」

と、激励をいただきました。

 

「佐渡って、聞いたことあるけどよくわからない」という方も多いと思います。

 

離島ですし、本州と道路で繋がってないから海が荒れれば現在唯一の交通手段である船も止まります。でも、いいところなんです(語彙

 

僕自身は幼少期、島の人が過干渉だと感じ、都会に憧れて島を出た身ではありますが、当時感じていた人付き合いの煩わしさも、人可愛さ余った延長にある地域の人たちの愛だったのだと、改めて今この事業に関わってくれている人たちと触れ合って思い知らされております。

 

いっぺんこいっちゃ佐渡ヶ島。

またこいっちゃ佐渡ヶ島。

 

 

島独自の『食』と『住』が充実しているこの島に、繊維産業を移植して『衣』も独自文化を醸成したい。そして服が出来上がる行程を農業から観察することができる『服育』の施設として、観光資源としても島の経済に貢献していきたい。

 

そんな思いでこのプロジェクトを進めております。

 

こちらは工場設営中の場所から撮った夕陽です。

 

 

佐渡へお越しの際は色々とお話しながら、こんな夕日を眺めて僕の大好きなビールでも飲みましょう。

 

ぜひ仲間になっていただけませんか?みなさま、ご支援よろしくお願いいたします。

 

 

アルクロワークス株式会社 代表 山本 晴邦

プロジェクト実行責任者:
山本 晴邦(アルクロワークス株式会社)
プロジェクト実施完了日:
2022年9月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

▶︎2,000万円の使途:服作り農工商を一気通貫で体験できる施設の縫製工場と綿花畑 ▶︎100万円の使途:事前見積もりから着工に至って生じてしまった縫製工場建設の超過資金補填。/ ulcloworks SADOBASEとして、服作り農工商を一気通貫で体験できる施設のうち、まずは縫製工場と綿花畑を作っています。今回の資金使途は、事前見積もりから着工に至って生じてしまった縫製工場建設の超過資金補填として、まずは100万円を目標金額としています。 見積もりの差額は写真の通りです。現在着工中で今後も経費は上昇する可能性はあります。見積もり上昇分で本来用意する予定だった新規採用者への人件費及び研修費用、また新設予定だったミシンの購入費が丸々消えてしまいました。こちらは現在自己資金で賄っておりますが、工場完成時には工務店様への支払いが控えております。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額は既に多くの部分を自己資金で賄っております。本クラウドファウンディングの目標金額は、古い建物を解体して初めて出てきた超過費用であり、当初計画していた予算を大きく上回ってしまっているため設定させていただいております。 本来であれば自分たちでなんとかしていかなければならないもので、皆様のお力を借りるなどという状況は非常に心苦しい点ではありますが、本事業の未来に少しでも可能性を感じていただけましたら、ご助力いただけると幸いです。 もちろん、集まらなかったからと言ってこの計画を止めるわけではありません。プロジェクトを多くの方に知っていただく機会とも考えております。是非ともお力を貸してください。よろしくお願いいたします。

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プロフィール

ulcloworks Inc.繊維工業とファッションの交差点/新潟県佐渡ヶ島出身

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1,000


とにかく応援コース

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ulcloworks SADOBASE事業をとにかく応援したいと思ってくださる稀有な方向けのコースです!
心を込めてお礼のメールをさせていただきます!

申込数
253
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

1,000


リフォームクーポン1000

リフォームクーポン1000

ulcloworks SADOBASEのお直しサービスに使える100円クーポン11枚綴です。
一回のご依頼につき一枚使用可能です。
ズボンの裾上げなど、お持ちのお洋服をリフォームしたい方もどんどんSADOBASEへお持ちください!
(※お直しメニューは後日掲載します。)

※有効期限:発行より6ヶ月内

申込数
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在庫数
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2022年3月

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0
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制限なし
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2022年3月
1 ~ 1/ 16

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