福井にベトナムカフェをオープンし、外国人労働者との交流の場を

 

 

はじめに

 

数ある中からページをご覧いただき、本当にありがとうございます！福井県福井市で30年間「SESSIONS」という美容室を4店舗経営している山崎嘉一（よしかず）と申します。

僕は恥ずかしながら子どもの頃、超貧乏な家庭で育ちました。父親がおらず、学校に持っていくお弁当は白米が入っているだけでした。お金持ちになりたくて、小学校の卒業文集には「僕は社長になる」と書いたのを覚えています。

高校を卒業する頃、母親に美容師になることを勧められ、そのことを友達に伝えると「お前が美容師？似合わねー」とバカにされて笑われました。勝気の僕は、逆にやる気に火がついて「必ず美容師になってやる！」と決心することができました。

 

その後、厳しい就職面接にも何とか受かることができ、見習いから始めて美容師になりました。そして、20代では人一倍努力してきた甲斐があり、夢だった社長になり、美容室を経営できるようになりました。その後結婚もし、必死で経営を頑張り、28歳になった頃にはお店も増やすことができました。

ようやく人生が上手くいった！そう思っていた矢先、小腸潰瘍（しょうちょうかいよう）という病気が発覚し緊急入院することになりました。

 

主治医の先生からは「明日か明後日に死ぬ」と言われました。大量出血が止まらず、すぐに大手術をすることになりました。幸い、手術が成功し、その後も生き続けることができました。

 

この瞬間、元気になったら必ず、人を大事にしながら一生過ごしていきたいと思いました。

 

その思いを実現するべく今回、僕が住んでいる福井県に増えつつある、ベトナム人労働者と日本人の交流の場となる、ベトナムカフェ「サイゴン」を福井市で、2020年2月1日にオープンすることにしました。

 

なかなか日本に馴染めず、苦労しているベトナム人たちと日本人が、少しでも理解し合える、交流し合える場をつくっていくことによって「人と人との温かいつながり」を大切にした地域づくりの一歩になれば良いと考えています。ぜひ皆さんの応援をよろしくお願いいたします。

 

 

 

死に直面して知った「人の温かさ」

小腸潰瘍（しょうちょうかいよう）という病気が発覚したときには愕然としました。

 

（もう死んでしまうんだ。何千万円も借金してきたのに悲惨やなぁ。必死で頑張ってきけれど、きっと僕がいなくなったら美容室も潰れてしまう。妻も家族もスタッフもいるのになんて謝ったらいいんだろう。）

 

絶望の中で、美容室のスタッフを呼んで病状を話しました。スタッフもショックを受け、お店もダメになると皆して落ち込み、すべてを諦めていました。

 

そんなときです。アシスタントで、お店で一番下の立場の男の子が言ったのです。

 

「僕が代わりにお店を経営します」

 

（何を言ってるんだ……。シャンプーしかしたことのない彼には無理だ）と判断し、僕は彼を追い返しました。

 

そして1ヶ月が経ったときです。経営をすると言っていたアシスタントの男の子がお見舞いに来ました。店を辞めているんだろうと思い、「今、何の仕事に就いているのか」と聞くと、「山崎さんのお店を経営してます」と言うのです。

 

僕は驚きました。失礼ですが、カットもできない彼がどう考えても売上をつくれるわけがありません。

 

「え？　売上ないでしょ？」

「はい……。全然ダメです」
「月いくらあるんや？」
「150万円です」
「えっ、150万円もあるのか！？」

 

それは驚きでした。自分のいたときの半分になっていましたが、決して赤字にはならない金額でした。これは何とかなるかもしれない。

 

「1人のお客さんに何時間かけているんか？」
「2時間かけています」
「おいおい、そんなにかけたらお客さんは怒るでしょ……」
「それが、お店が大変だからとお客さんが理解して、ずっと待ってくれるんです」
「えっ……」
「お客さん達はみんな、店長の山崎さんが戻るまで、お店を守るためにウチに来てくれるんです。だから、早く良くなってお店に戻ってきてくださいね。」

僕はこのとき、本当の人の温かさというものに触れました。そして、絶対に元気になって、人を大事にしながら一生過ごしていきたい。人の笑顔を何よりも一生大事にする。そう心に刻んだ瞬間でした。

 

 

 

日本に馴染めないベトナム人

 

人の温かさを伝えようと、その後、多くのボランティア活動（例：障がい者とのイベントでヘアメイクを担当）に携わりました。しかし、全く想像通りにはいかず、人の冷たさに直面しました。

僕の住んでいる福井県には外国人労働者が増えていて、外国籍の方は、14,000人以上（参照元：福井県の外国人住民者数／福井県の外国人住民者数）が住んでいます。その中で、ベトナム人も増えてきており、日本で結婚する方も多くなってきています。

 

しかし、残念ながら来日したベトナム人の中には、言葉や文化の違いが壁となって日本社会に馴染めずに、苦労している方が多くいるようです。

 

知人の経営者からこんな話を聞きました。“ベトナム人労働者と日本人が一緒に働くうちに、日本人がだんだんと上から物を言うようになる。ベトナム人労働者が言葉が流暢ではなかったり、貧しい国から来たということで見下す日本人がいるために、嫌な思いをしているベトナム人もいる”とのことでした。

 

日本人のことが大好きで来日したのに、日本に馴染めないという理由で逃げてしまう人がいるという悲しい現実があることを知りました。ベトナム人の友達もできた僕は、本来ベトナム人と日本人はとても性格が合うのにと、すごく残念に思いました。

 

そこで今回、日本人とベトナム人の交流のきっかけとなる場「ベトナムカフェ」をオープンさせることにしました。カフェではベトナム人だけでなく、主婦や障がい者の方なども働けるようにし、全ての人の出会いの場にしたいと考えています。

 

実はカフェにする場所は、4店舗ある美容室の1店舗です。貧乏だった僕が夢を叶え、病気に苦しみながらもみんなの温かさと共に、全力で22年を駆け抜けた場所です。

僕は今年で53歳になりますが、もう一度頑張ってこの思い出の場所で、新しい未来を創りたいと思っています。カフェが多くの方人の温かさを感じてもらえる場所になれば嬉しいです。

 

 

 

カフェの名前は「サイゴンカフェ」

 

お店の名前は「サイゴンカフェ」。ベトナムの都市ホーチミン市の昔の呼び方です。

 

ベトナムの人たちはホーチミン市とは言わずに「サイゴン」と言います。現地の人の言葉や文化に徹底的に合わせようと「サイゴンカフェ」と名付けました。将来は全国展開もさせて、あなたのお住まいの都道府県へもサービスを提供できればと思っております。

 

 

 

 

 

 

その国の食事を食べることで文化交流の一歩を提供

 

文化交流はまず、相手の食べている食事を食べるところからスタートすると思っています。

 

ベトナム人が口にするものを、日本人が口にすることができれば、多くの日本人がベトナム人に親近感を持つことにつながるはずです。そうすることにより、ベトナム人の労働者と日本人がお互いを理解し合い、温かいコミュニティや未来がつくれるのではないかと思っております。

 

僕の人生最後の夢を叶えるために、あなたの力が必要です。どうかご協力をお願いいたします。

 

 

 

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本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先（https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix）の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。