「酒を聞く朗読会」を通して文学作品に触れて欲しい

▼自己紹介

物語を届ける活動をしているNPO法人声物園（せいぶつえん）です。

人との触れあい、体験が少なくなっている現代社会において、物語を通してであっても、様々な体験、ストーリーを経験し、様々な立場を理解し人に優しくなれる、心豊かに過ごせる社会の構築への貢献ができないかと活動しております。

 

子供も大人も、いろんな人の気持ちを知る、考えを知ることで、他者を理解し広く考えることができるようになり、暮らしやすい社会になればと思っています。

 

おはなし会や、朗読公演など、多くの人に物語に触れる機会を提供しています。

 

＊掲載の写真は、出演者より許諾を得ています。

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

コロナ禍を通して、「朗読劇」や「朗読」の公演が増えてきているものの、足を運ぶ方はまだまだ限定的であり、普段あまり朗読を聞かないような様々な方に興味をもっていただけるコンテンツとして、「酒」をテーマにしてみようということで、このたびの公演が立ち上がりました。また、最近は、朗読劇公演、朗読会のチケット代もコロナ前に比べ、チケット代が上昇していることがあり、なじみのない方には、少しハードルが高いものとなりつつある中、チケット代を押さえ、少しでも興味を持っていただければ行ってみようと思っていただけるようにしています。それにより、必要経費等を賄うのも難しい現状であり、クラウドファンディングを通して、ご支援いただけるようお願いする次第です。

 

文学作品の中から、全体として様々な種類の作品をお楽しみいただけるように作品を選びました。

書き方も作品の雰囲気もバラバラですが、そこに一つの芯としてお酒というキーワードが繋がっていくようなものにしています。

 

アフタートークでは、利き酒師の方にもお越しいただき、お酒にまつわるお話をしていただきますので、【文学×酒】の時間をお楽しみいただけることと思います。

 

お酒に一人一人の楽しみ方があるように、この朗読会も一人一人の楽しみ方で味わっていただければと思います。

 

 

▼プロジェクトの内容

8月18日（金）、19日（土）　14時、19時の各2ステージ　合計４ステージの朗読劇公演を行います。（ダブルキャストです）

会場：下北沢亭

 

【出演者】

燗チーム：18日14時、19日19時

丸山花織、高橋希実、長谷川茉優、平澤七汐、松井一憲、渡辺郁也、浅沼諒空、

 

冷やチーム：18日19時、19日14時

金森陽助、伊藤美奈、久保田修平、小倉礼子、鈴木雅人、中島なおみ、鳴海すず

 

*名称掲載の許諾を得ています。

 

＊掲載の画像は、出演者より許諾を得ています。

 

【上演作品】

小川未明「こまどりと酒」

酒に関する作品はエッセイ的なものが多い中、物語の中に酒が入ってきてるものを一つ入れたいと思い選びました。読み終えた後で少し気持ちが暖かくなる作品です。

 

宮本百合子「三鞭酒」

現代の感覚からすると少し古い発想の部分も多いですが、当時の雰囲気を感じることができるかなと思い選びました。

 

太宰治「禁酒の心」

太宰治は酒に関するエッセイ風の作品を色々書いているのですが、この作品はまさに最後の一文が「お酒の魅力」を的確に表しているなと思っています。

 

坂口安吾「酒のあとさき」

酒に対する複雑な気持ちと酒にまつわる情緒的な雰囲気に惹かれるところがありこの作品を聞いてほしいと思いました。

 

夢野久作「ビール会社征伐」

まだ日本全体が少し緩かった時代を思い起こさせるような作品です。なんとも言えない適当な人々がとても魅力的だなと思い選びました。

 

「呑仙士」

夢野久作の作品は二作品選びましたが、どちらも短く楽しいお話なので色んな人に知ってほしいなと思っております。

 

岡本かの子「異国食餌抄」

酒というよりも食事の話ですが、公演後に思わず食事に行き、そこで一杯飲みたくなるような作品として選びました。

 

【アフタートーク】

作品上演後は、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会（SSI）唎酒師　天花寺歩美様にお越しいただき、日本酒の楽しみ方のお話もしていただきます。

 

 

今回の公演は、会場での実施後、9月1日～18日まで配信視聴できるようにすることで、さらに【酒をテーマにした朗読会】を多くの方に見ていただけるようにいたします。

 

今回の公演は、ダブルキャストでもあり、感染症に対する中止のリスクに対して対策を行っております。

自然災害等万が一中止、延期をしなければいけない場合は、いただいたご支援をオンライン生配信公演を実施することに使わせていただきます。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

普段あまり読書をしない、朗読に触れない方にも、物語に触れる機会を作るため、物語の力だけではなく、様々なテーマをとりあげることで会場へ足を運ぶ、視聴するきっかけとなる朗読会を開催していきたいと思っております。

 

今回の「酒を聞く朗読会」の実施の成功が、次へつながるよう、ご支援をいただけますようお願いいたします。