【そもそもサシ５８１とは？】

この度は当プロジェクトをご支援・フォローいただきましてありがとうございます。

今回は５８３系やサシ５８１形式はどのような車両だったのか、少し詳しく触れていきたいと思います。

５８３系は１９６８（昭和４３）年１０月（ヨンサントオ改正）の東北本線青森電化に合わせて製造されました。昼は座席車、夜は寝台車として使用出来る昼行兼用の車両として開発された５８３系はその性能を遺憾なく発揮し、昼は特急「はつかり」、夜は寝台特急「ゆうづる」や「あけぼの」などで活躍しました。形式名から鉄道ファンの間では「ゴッパーサン」と呼ばれ親しまれましたが、新幹線の開業による列車の廃止や車両の老朽化が重なり、２０１７（平成２９）年に惜しまれつつ引退しました。

今回保存・移設を目指しているサシ５８１－３１電車食堂車は１９７２（昭和４７）年に製造された車両で、昼は「はつかり」「みちのく」、夜は寝台特急「はくつる」「ゆうづる」として上野と青森を結び活躍しました。しかしながら特急列車の速達化や新幹線の開業、航空機の利便性向上により食堂車の利用率は下がり初め、安価で美味な弁当を提供するコンビニエンスストアの普及なども相まってサシ５８１形式は１９８６（昭和６１）年に廃車となり、１４年の短い活躍を終えました。

サシ５８１－３１は廃車後個人に払い下げられ、倉庫として使用されていたものの、車両の老朽化や私有地内の区画整備のため解体が検討されていました。

「サシ」の車両番号は
「サ」...付ずい車(モーターも運転台も無い中間車)
「シ」...食堂車(食堂やビュッフェがある車両)
「581」...形式(百の位が4〜6は交直両用、十の位が5〜8は急行・特急形)
「31」...製造番号
という意味があります。

前述の通り、本線で活躍した期間が１４年と短く、払い下げられたあとは倉庫として使用されていたことから、厨房に残っている調理器具類も比較的綺麗な状態で残っています。

昭和の一時代を築いた電車食堂車を未来へ継承したい...そんな思いでこのプロジェクトは始まりました。

今回のプロジェクトは解体がほぼ決まっていたサシ５８１－３１に「待った」をかけて一回限りで開催することとなったプロジェクトです。すなわりこのプロジェクトが未達に終わりますとサシ５８１－３１はそのまま解体処分となり、鉄くずとして処分されてしまうことになります。

現在ご支援総額３２４万４千円、２２５名の方にご支援いただいております。力強い応援コメントもすべて目を通して勇気をいただいております。本当にありがとうございます。

古き良き昭和の食堂車活用を目指して...ポッポの丘への移設が叶えば、ポッポの丘名物の「たまごかけごはん」を「食堂車の車内で」食べることも可能になります。

５８３系食堂車保存会としても懸命に情報発信・拡散に務めておりますが、皆さまにおかれましても、引き続き情報発信やご支援という形での応援をどうぞよろしくお願いいたします。

https://readyfor.jp/projects/sashi581-31