４ローターのロータリーエンジンをスピードボートに。

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ　

 

　数年前の春先、共同所有の船で友人と釣りに行く約束が急遽キャンセルになり、暇を持て余してた所、近くで話し声が。見ると車椅子のお婆さんと付き添いの人です（近くには桜並木があります）。

　

　どうやら船に興味があるように見えたので、何も考えず「乗ってみますか？」と声を掛けました。付き添いの人は「大丈夫です」との返事でしたが、車椅子のお婆さんは満更ではなさそう。

　

　なので近くに行き、しゃがみ込んでお婆さんと同じ目線になり、もう一度聞くと、お婆さんは「乗ってみたい」との返事が。

　

　桟橋は東京都が設置しただけあって（暫定係留場）、浮桟橋に掛かるスロープでの車椅子移動もスムーズでした。それから、船の後部座席に乗ってもらい、ライフジャケットを付けたお婆さんは出港する前から嬉しそう。

 

　そして、ゆっくりゆっくり、3人で約30分のクルーズでしたが無事に帰航。

帰りに「だんだん、おせわんなりました」？と、多少は打ち解けてくれたらしく、方言でお礼を言われ帰られました。

 

　その後、そのお婆さんを見かける事は無く、数カ月たったある日、あの時の付き添いの方が桟橋に来られました。

　

　話を聞いたら、数日前にお婆さんは老衰で亡くなられたとの事（生まれは広島だったそうです）。手には黄色い綺麗なチューリップが1本。付き添いの方曰く、当時のクルーズが楽しかったらしく、あの日以来、毎日のように話されてたそうです。

　

　チューリップは生前「このチューリップが咲いたら、あの船長さんに差し上げて」と話されてたとの事（付き添いの方が方言で言ってくれましたが失念してしまいました）。

　

　当時30分しか一緒の時間を過ごしてないのに、この影響力って何？。船の力って凄いと感じた瞬間でした。それ以来、何か船を使って出来ないものかと考える日々が。・・広島と言えばMAZDAの本社がある町ですね。

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトの内容

 

　気がつけば55才になり、娘も息子も成人に‥。人生には限りがあり、残りの時間だって気になる。よしっ、数年前に船好きの先輩から譲り受けた船に MAZDAのロータリーエンジンを乗せ、価値観の合う人達とクルーズしたり、世界に誇る東京の運河を観光客にも紹介出来たらと思い、このプロジェクトを立ち上げました。

 

　船は、アメリカのウエルクラフト社製スカラブ34フィート。正式名は、ウエルクラフトのスカラブⅢ。カーボンケブラーを使ってる船なんて、今でもなかなか無いです。なんでも当時のボートショーに出品され、価格は数千万円だった船との事。

 

　船内は、ベット＆６人掛けソファーに水洗トイレ、間接照明が雰囲気を盛り上げてくれます。そして注目のエンジンにはその昔、ル・マン 24時間レースで総合優勝を果たした、 MAZDA製の４ローターと同スペックのエンジンを載せたく、ロータリーエンジンの第一人者、スクートスポーツ代表の小関氏に相談した所、協力を約束してくれました（日本小型船舶機構には相談中)。

 

 

　このエンジンの魅力は何と言っても排気音。あのフェラーリF1に似た管楽器のような音色のエンジンです（水中排気or空中排気の切り替え式を予定）。日本が誇る最高傑作のエンジンを積んだスピードボートとなれば、世界のマニアも注目する事でしょう(それを2基です）。

 

　そしてクルーズコースですが（2時間40分を予定）、夕方に羽田を出港し、本線航路からレインボーブリッジ下を通過するまでは全開。この、数キロ先まで聞こえると思われる甲高い排気音は、他のどのボートでも出せない音です。

 

　それから日が暮れるまでは、お台場で船上パーティー。ここではエンジンを切り、AC100Vが使用可能な発電機に切り替えます（電子レンジ＆ホットプレート＆暖房機器あり）。

 

　好きな音楽を聴いたりしてゆっくり過ごしましょう（Wi-Fi装備＆USB給電用モバイルバッテリー３台）。3人乗りの手漕ぎボートもあるので、夏は水遊びも可能。

 

　その後は、天王洲アイルの寺田倉庫周辺をゆっくりクルーズし、最後は東京ゲートブリッジまでまた全開。急ぐ理由は、20時20分から始まるディズニーランドの花火を見る為なんですね。

 

　海外セレブなら誰でも知ってるスカラブでのクルーズは、インスタ映えも最強。また、最新の音楽機器も装備予定ですので（LightningケーブルまたはBluetooth接続可）、自分のスマホに入ってる大好きな曲を大音量で聞く事も可能。周囲は海ですし、迷惑は掛かりません。制限速度もありません。海は自由なんです。

 

　一般予約ですが、通常はVELTRA（ベルトラ）を使用し、当日決済はAirペイ＆PayPayを導入予定。お客様に「楽しかった」の声を沢山集めて、自慢げに船のエンジンハッチを開けるのが今の夢です。

 

　そこにはプロジェクトの背中を押してくれた皆さんのネームプレートと、造花の黄色いチューリップを飾りたいと思います。・・お婆ちゃん、造花でゴメンね。

 

 

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

　

　オリンピックが近づき、観光客がどんどん増えてる東京。遊び慣れた方は、ヘリコプターで遊覧飛行とか、リムジンを使い都内ドライブをしてるようです。なので、屋形船とか水上バスでは満足しない人に乗ってもらいたいですね。

 

　羽田沖に出現するムーンロード、船の波しぶきに反応して輝く夜光虫。横浜沖ではイルカと遭遇した事も。こんな素晴らしい大自然の現象だってスピードボートを使えば数分で体験可能かもしれません。

 

　また、先ほど述べた「フェラーリサウンド」などのエグゾーストノートは、バイオリンの名器『ストラディバリウス』に似た周波数を出すらしく、この非日常の高揚感を感じられるクルーズは他に類を見ないと思います。

 

　音楽だって、サザンにミスチルにラルクは定番ですが、個人的には吉川晃司の『CloudyHeart』、山下達郎 の『BigWave』が好きです（勿論、マイアミバイスのサントラも）。聞きなれてる曲でも環境が変わると、輪を掛けて良さが倍増しますょ。

 

　今後の企画としては、追悼クルーズを考えてます。4月は尾崎 豊（4月25日没）、5月はhide（5月2日没）のように。有名ユーチューバーを招待する事も反響有りますね。浮桟橋バースは2艇分（27ｍ）を確保してますので、今後は待合所兼のハウスボートを持ちたいと思ってます。帰航して、ゆっくり呑みたいですよね。

 

　また、都内の運河には、桟橋を持ってるレストランが数件ありますので、そのお店とタイアップも予定。勿論、Uber Eatsを使っての軽食だって、海から見る景色で美味しさ倍増は間違いなしです。

 

　そして、最寄りの駅（JR蒲田or京急蒲田）からの送迎車は7人乗りのシボレーアストロを用意し、船を係留してある桟橋までのアクセスをスムーズにします。羽田空港国内線ターミナル駅から京急蒲田駅までは、京急空港線で最短11分、新幹線の品川駅からJR蒲田駅は、京浜東北線で最短10分と便利です（NAVITIME調べ）。

 

 

 

 

 

 

 

 

▼リターン。

 

　最初は、賛同してくれた皆さんにまず乗ってもらえるように、一般の予約は受けないようにします。検索してみましたが、スピードボートで東京港クルーズを行ってる会社は少数。1時間のクルーズでも￥6.000円とかなんですね。

　

　今回のリターンはテストラン（お子様不可）での操縦体験と、一般コース（お一人様 2時間40分￥10.800円）を半額で乗船して頂ける権利です。

 

　エンジン2基で合計1,000馬力以上のパワーを操ってみて下さい（船長判断で、船舶免許が無くても操船可）。左手でステアリングを押さえ、右手でキーケーハのスロットルを徐々に押し込み、左右のエンジン回転数をシンクロさせながら7000rpm前後まで上げれば、その時の音と風圧は、気持ち良さを超える事でしょう。

 

　早朝の静まり返った東京港（江戸川から多摩川までの間を意味します）から、朝日が昇る前に起こる素晴らしい空のグラデーションを見るコースは休日に設定予定。

 

　それと、クルーとして同乗体験（この場合クルーですので無料。着岸時の手伝いのみ）も企画。お客さんが喜んだり、感動したりする姿は貴方にはどう映る事でしょう。

 

　スケジュールについては、Twitterにて細かく報告を予定。素晴らしい思い出を残しましょう。宜しくお願いいたします。

 

※お子様不可の理由は、ピッタリフィットする救命胴衣が無い為です（プレティーン以上ならOK）。

 

※隅田川花火大会＆東京港花火大会＆横浜港花火大会につきましては抽選を予定。

※デザインによっては船をラッピング広告加工することも可能です。

※テストラン中エンジンに激しい損傷があった場合、同程度のパワーの有るV８エンジンに乗せ換えて最低限、船は動くようにします。

※質問がありましたら連絡願います。haneda.factory@docomo.ne.jp

 

 

 

 

 

 

 

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・プロジェクトの終了要項

2019年11月30日までに田中英之が送迎車と船舶エンジン他補器類を購入し、
船舶エンジンの交換を完了し、各種保険（2019年11月30日分まで）の支払いを完了したことをもって、プロジェクトを終了とする。

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