プロジェクト概要

若年無業者の実態を詳細に分析した
第二弾『若年無業者白書』を出版したい!

 

NPO法人育て上げネット理事長 工藤啓と申します。一昨年のREADYFORのプロジェクトに挑戦し、皆様からの温かいご支援により、『若年無業者白書』を出版し、販売した200部はすぐに売り切れ、韓国語にも翻訳されました。本当にありがとうございました。

 

今回の白書は500部(112ページ、フルカラー)制作予定です。若年無業者を、男女、学歴、年齢など、前回の白書より詳細な属性に分けて分析することで、それぞれの若者が抱える「課題」や「困難」の質を明らかにします。それにより、制度や政策への反映、現場での支援の拡充やリソースの振り分けが効果的に進むと期待します。また、世界中の方が読めるよう、併せて英訳版PDFも作成予定です。

 

前回より詳細な分析を行うことに加え、白書の印刷および英訳版も出版するために、150万円足りません。若年無業者問題の解決と予防のため、どうかご支援をお願いいたします。

 

(相談の様子)

 

 

白書をきっかけに政府・行政に若者支援を専門に行う担当部署の設置を目指します!

 

現在、日本の政府・行政のなかに若者支援を専門に行う部署はなく(少数ですが、一部基礎自治体で設置の例はあります)、ニートや貧困家庭の若者の就業支援は、新しい社会課題であるため、政治的な動きも遅く、また、実際に法律や政策が生まれても、専門部署が不在のため、引き受けもとが別れてしまい部署によって熱意や対応もバラバラとなっているのが現状です。


私たちは、これからの日本の将来を考え、政府・行政内に専門部局が必要であると考えています。専門部局があれば、より効果的な制度や政策の実現に近づきます。今回「若年無業者白書」の第二弾を作りたい理由はここにあります。

 

若者支援に関わる人間の強い想いを実現していくために必要なのは「エビデンス」、つまり証拠や根拠、事実の積み上げです。「さまざまな困難」とは何か。「複雑に絡み合っている」状況を整理し、種々の課題を解決するための方法論を提示し、それができる状態で、政府・行政との交渉テーブルに着くことで、硬直した現状を突破したいのです。

 

 

第一弾「若年無業者白書-その実態と社会経済構造分析-」制作で担えた

ソーシャルプロモーションの役割

 

一昨年秋、私たちは「若年無業者白書-その実態と社会経済構造分析-」を世に送り出しました。無業の若者が多数存在し、その状態から抜け出し得ない課題を「社会化」するソーシャルプロモーションの役割までは担うことができました。

 

非常に多くのメディアに取り上げていただき、また、日本で初めて若年無業者の「実態」を明示したことで、講演の依頼や政府・行政が設置する審議会、委員会にも声をかけていただき参加することができるようになるまでになりました。おかげで、交渉テーブルに着席できる機会が増えました。

 

(西田亮介先生にも記者会見で講演いただきました)

 

また、広く一般の方々にもこの問題を知っていただく機会として、分析のパートナーである西田亮介先生(立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘准教授)と、「無業社会-働くことができない若者たちの未来」(朝日新書)も出版させていただきました。

 

(白書の出版が「無業社会-働くことができない若者たちの未来-」に!)

 

しかし、幾つかの課題も残りました。これまで見えづらかった若年無業者の実態を定量的に分析したものの、若年無業者を3つに類型化した属性分析で留まったことや、それぞれの若者が抱える「課題」や「困難」の質を明らかにするところまではに踏み込み切れなかったこと。そして、効果的な支援の分析や事例の展望までは提示できなかったことです。

 

 

新たな白書で、若年無業者の属性を詳細に分析

 

今回、私たちが取り組み、明らかにしたいことは以下のことです。
1. 三類型から詳細な属性分析へ
2. 若者が抱える「困難度」の計測と支援の拡充
3. 支援現場の意図と実践、アウトカムの可視化

 

若年無業者三類型(求職型/非求職型/非希望型)をより詳細な属性に分けた分析をします。例えば、「男女」「学歴」「年齢」「無業期間」「暮らし向き」などを考えています。


また、若者が抱える「困難度」の定量的な分析と併せて見ることで、共通する要素が明確になれば、解決はもとより、予防的な取り組みに対しても示唆を得ることができると考えています。今回の白書制作を持って、私たちは政策や制度設計に具体的な「証拠や根拠」を提示します。そして、無業の若者が本当に必要としているサービスを実現していきます。

 

(「困難度」の分析サンプル①  

 

 

支援活動が見えづらいという課題を解決すべく

現場に蓄積された英知とデータを可視化

 

これまで民間の支援現場で行われている「支援活動」の具体的な姿が、なかなか外からわかりづらいという課題がありました。私たちは、ひとつひとつの支援活動の意図と若者支援の実践の理由をうまく説明することができているとは言えません。

 

そのため、政策や制度設計にかかる審議会や委員会でも、本当に必要なことを具体的に提示できないまま、支援現場でやりづらく、若者にとって不十分なものができあがっています。

 

今回、引き続きパートナーとして分析に参加していただく西田亮介先生には、「支援現場の意図と実践、アウトカムの可視化」をテーマに、支援現場の暗黙知を分析し、可視化していただくことになりました。既に一人の若者として支援現場の若者と共に支援を受ける体験を長くしていただいております。

 

(多様な職種に触れ、基礎的なスキルを身に付ける)

 

(ワークショップやイベントなどを通じた支援プログラム)

 

 

経験と勘に証拠や根拠を加えることで、専門性を支える土台形成を行います

 

対人支援サービスは、ややもすると、属人的かつ匠の世界観が反映されやすくなっています。ひとりひとりの若者は個別の困難を抱えており、対応には経験と勘が大きく影響します。その困難と向き合い解きほぐしていく支援者の支援技術は、いうなれば職人芸のようなものです。

 

確かにその通りであり、マニュアル対応ですべてうまくいくことはありません。しかし、そこにデータと証拠や根拠が加味されることで、大きな広がりを生み出すこともまた事実です。

 

これから若者支援に携わる支援者への研修は、経験者が蓄積した経験年数を少しでも短縮できるようにしなければなりません。そうでなければ同じだけの経験年数が必要となり、支援者の底上げには大きな時間を要します。

 

しかし、個別事例に加え、データの分析があれば、ある程度の支援知識の土台を形成することができます。基礎知識がなければ応用問題は解けません。この基礎部分を少しでもショートカットするためにも、個別事例を量的に網羅した証拠や根拠が欠かせません。

 

現場での経験と勘に証拠や根拠が加わることで人材育成のスピードが高まると共に、提案や提言の普遍性が担保されます。一人の支援者、一つの団体が独力で解決できることは限られており、専門性の異なる組織や機関との協働はもちろんのこと、社会を創る多くのひとたちに関心を持っていただき、一緒になって社会課題を解決していくためにも、証拠や根拠はなくてはならないものです。

 

(研修や講演、政策提言などを通じて広く活用します)

 

 

若者支援は社会課題のセンターピン

 

私たちが生きている現在の社会は、若者が仕事を失いやすく、誰もが無業になる可能性があるにもかかわらず、いったんその状態になってしまうと抜け出しにくい社会になっています。これを「無業社会」と呼んでいます。

 

その一方で、「若者」と「働く」の問題については、感情論で処理されがちです。一人の若者がよい形で社会に(再)参入し、働いていけることは、さまざまな社会課題を構造的に解決するセンターピンであると私たちは考えています。

 

例えば、私たちの社会が働きたくても働けない若者に無関心であり、彼・彼女らの個人的な問題だと決めつけ続けるなら、その未来は明るいものではありません。一人の若者が働くことができないままでいることと、働くことができるようになることのコストギャップは1億5000万円と試算されています。

 

日本では広義の若年無業者が200万人を超えており、コストギャップの額(幅)や対象者数を考えても、若者を支援することは大きな社会投資であることは疑いようがありません。この200万人の若者がよい状況・環境のもとに「働く」と「働き続ける」を実現できる社会をつくりたいと思っています。

 

(政策提言「若者と仕事」より抜粋)

 

 

翻訳した白書を通じて、海外の若者支援活動に貢献したい

 

毎年、さまざまな国より若者支援に関わる専門家や研究者、メディアが視察に訪れます。日本の若者が置かれた現状や民間活動を知るためにやってきます。「若年無業者白書」は韓国で翻訳出版されるなど注目されています。

 

本来、日本の取り組みを海外へ発信することもまた政府の役割かもしれません。しかし、現在は若者支援の専門部局不在により、海外の方も参考にする文献が乏しい状態です。その意味でも、今回制作する白書を英語訳し、政府に変わって日本の若年無業者の実情や分析結果を発信することで、海外の若者支援活動への貢献もしていければと考えています。

 

(若年無業者白書-その実態と社会経済構造分析-<韓国版>)

 

今回のプロジェクト実行に際して、みなさまのご理解とご協力をお願い致します。

 

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【資金内訳】

 編集費   500,000円
    執筆費  100,000円
    校正費  100,000円
 印刷費   620,000円
 郵送費  50,000円
 翻訳費   150,000円

 

【制作部数について】
・500部(112P、フルカラー)を予定しています。

 

【英訳版について】

・英訳版PDF等での公開を予定しています。

 

【引換券について】

 

・サンクスメール

・今回制作させていただく「白書」(タイトル未定)

・制作記者発表会へのご招待

 

 

・書籍「無業社会-働くことができない若者たちの未来-」

 書籍「働くってなんですか?」

 調査研究書「ひきこもり、矯正施設退所等、みずから支援に繋がりにくい当事者の効果的な発見・誘導に関する調査研究」

 

 

・工藤啓/西田亮介/白書制作チームとの読書会にご招待

・工藤啓/西田亮介との個別セッション開催


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