発見から50年。瀬川病の潜在患者さまに治療へのアクセスを

発見から50年。瀬川病の潜在患者さまに治療へのアクセスを

支援総額

2,003,000

目標金額 1,500,000円

支援者
55人
募集終了日
2023年6月30日

    https://readyfor.jp/projects/segawa?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロジェクト本文

 

 

 

 

誰一人取り残さず 治療を受けられる社会へ

~瀬川病発見から、50周年の原点回帰。~

 

当研究所は、国際的に活躍した故 瀬川 昌也先生が1970年に発見、1971年に発表した瀬川病をはじめとする、小児神経疾患・大脳基底核疾患に関する研究・情報を正しく発信すること、そして診療の発展をはかり広く社会に貢献することを目的として設立されました。

 

故 瀬川 昌也 先生

 

瀬川先生は、小児神経専門のクリニック「瀬川小児神経学クリニック(現 瀬川記念小児神経学クリニック)」を開業され、ご自身が発見された難病である「瀬川病」をはじめ、小児期に発症した神経疾患の治療・研究とともに歩んでこられました。

 

2020年に瀬川病の発見から50年を迎えました。そして、当クリニックは前身の瀬川小児病院時代も含めれば、今年で開院120周年を迎える節目の年です。

 

瀬川記念小児神経学クリニック理事長 星野 恭子

 

改めてこれまでの道のりを振り返って感じるのは、温かく支えてくださった皆さまへの感謝と、瀬川先生や私たちの治療・研究の歴史そのものである瀬川病への問題意識です。

 

瀬川病は一般にあまり知られていないため、適切な治療を受けられない潜在的な患者さまが数多くいらっしゃると見られています。

 

私たちの使命は、瀬川病について1人でも多くの方に知っていただき、そして誰一人取り残さず治療を受けていただける社会をつくることです。大きな節目である今年、瀬川病の患者会発足および瀬川病の啓発活動費用を募るべく、クラウドファンディングを行うこととしました。

 

瀬川病を発見した瀬川昌也先生の理念を受け継ぎ、患者の皆さんとともに歩んできました。これからも、小児神経学の研究・治療に力を尽くす医療従事者、治療に励む患者の皆さんやそのご家族の拠り所となるべく活動を続けていきます。

 

温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

瀬川小児神経学研究所所長・医師

星野 恭子

 

 

一般社団法人瀬川小児神経学研究所


2014年に瀬川昌也先生がご逝去されたのち、その師の想いを受け継ぐかたちで、門下生により、クリニックを法人化。『昌仁醫修会 瀬川記念小児神経学クリニック』としてその診療を受け継ぐことと同時に、瀬川昌也先生の偉業を讃え、後世に残すことを目的として、『瀬川小児神経学研究所』を創設するに至りました。

 

瀬川先生が院長を務めた1973年11月〜2014年12月の41年間、瀬川小児神経学クリニックの累積患者数は18,941名※にのぼります。その症例や研究の数々は瀬川病のみに留まらず、他のジストニア、レット症候群、睡眠障害、ダウン症、てんかん、自閉症、発達障害、筋疾患などなど枚挙にいとまがありません。

http://www.segawa-research.com/3.html

 

これらの膨大な資料や症例を解析し、未来の小児神経学、小児科学の発展に寄与することも私たちの大切な使命です。

 

 
保管している文献
講演中の瀬川 昌也先生

 

受賞歴

Peter Emil Becker Prize Award (2012) 38th Gesellschaft für Neuropädiatrie (Germany) for prominent research and public work in child neurology. The prize of Japan Pediatric Society (2011) Congress Award  for Discovery of Segawa disease;  Serotonin, Sleep, Dystonia Honorary Membership Awards (2011) 15th International Congress or Parkinson’s Disease and Movement Disorders

 

 

目次

  1. 瀬川病について
  2. 瀬川病の課題
  3. クラウドファンディングへの思い
  4. 潜在的な患者様に、正しい情報と適切な治療を届けるために
  5. 応援メッセージ
  6. プロジェクトに関するご留意事項

 

瀬川病について
瀬川病は難病です。でも、治療法が存在する病気です。

 

みなさんは、指定難病の中にも「正確に診断され、投薬治療を行えば大幅に症状が改善する病気」があることをご存じですか? その1つが瀬川病です。瀬川病は、大まかにいうと「身体が動かしにくくなる神経の病気」です。厚生労働省が定める指定難病であり、いまなお、病態が完全には解明されていません。

 

瀬川病の代表的な症状は、夕方になると下半身の左右どちらかに力が入り動きにくくなる症状(ジストニア)で、幼少期(10歳頃まで)に発症することが多い病気です。

 

症状の重さは1日の中の時間帯によって変化します。朝は調子が良い一方、夕方に症状が出るため、患者さんは「ふざけている」「わざと転んでいる」「(歩けない、と言うと)甘えている」と言われてしまうこともあるといいます。

 

 

しかし実は効果的な治療法が確立されており、主に投薬によって症状が改善し患者様の生活の質が大きく向上する可能性が高い病です。

 

「みなさんに瀬川病の存在を知っていただき、多くの患者様が適切な医療を受けられるように」

「瀬川病の患者様が自分らしくのびやかに、笑顔で毎日をすごせるように」

 

これが、私たち瀬川病に携わる医療スタッフ、そして現在瀬川病の治療を受けている患者さまたちの願いです。

 

患者さまからの声(一部抜粋)

 

Aさん(13歳)

私は、「夕方になると歩きづらくなるこの病気が治らない」と諦めていました。ですが、母が病気を見つけてくれ、先生に出会えたことで、毎日を明るく前向きに過ごせるようになりました。これから自分の夢に向かって頑張ります。

 

 

瀬川病の課題
病気の認知度が低く、治療に繋がらないこと

 

瀬川病の大きな課題は、患者数が国内で約250人と推定される(https://www.shouman.jp/disease/details/11_29_083/)一方、病気そのものが一般的に知られておらず、適切な治療を受けられない潜在的な患者様が数多くいらっしゃるとみられることです。

 

「身体が動かしにくい」などの症状が現れて診察を受けても、専門医が少なく、病気の認知度が低いため正確な診断が下されないことがあります。当院に受診している約半数の瀬川病の患者さんは整形外科を受診し、その中の9名は足の手術を受けていました(瀬川他. 第27回日本小児整形外科学会 2016)。

 

また、患者様自身がインターネットで検索しても情報量が少なく「これは瀬川病かもしれない」と気付くきっかけが少ないのです。

 

一方、瀬川病は難病指定されており、瀬川病を発症していると判明すれば、対処の方法があります。実際に瀬川病の治療に関しては、長年の研究から症状の緩和が期待できる薬物治療もすでに発見されております。

 

患者さまとお話をする星野

 

患者さまが「知られていない」という壁を乗り越え、適切な医療にアクセスできる環境を作ることが、瀬川病と向き合ってきた私たちに求められていることだと考えています。

 

 

クラウドファンディングへの思い

 

そこで、瀬川病の患者会の発足や、瀬川病啓発WEBサイトの整備・啓発動画作成・啓発パンフレット作成など、既存の患者さまや潜在的な患者さまが瀬川病の情報に触れやすい環境や発信ツールをつくることにしました。

 

現在治療を受けている患者さまに伺ったところ、ご自身の症状をインターネットで検索する際は、「夕方になると身体が動かない/朝起きると治る」といったキーワードを使ったそうです。このように、“患者さま視点”だからこそ伝わる、効果的な情報発信の表現やツールを検討していきます。

 

一方、これまでも瀬川小児神経学研究所では、皆さまからのご寄付をもとに瀬川病の研究・啓発活動を続けてきましたが、さらに多くの瀬川病の潜在患者さまに適切な医療を届けるためには、これまでの情報発信の規模を大きく超えていく必要があります。

 

昨今の物価上昇などの影響を受け、研究所やクリニックの運営だけでも厳しい経済状況のなか、瀬川病の大規模な啓発のための費用を私たちだけで用意することは難しい現状です。そこで今回、クラウドファンディングを行うこととしました。

 

今回の挑戦は、隠れた瀬川病患者さまたちに、適切な医療への道標を提供するものであり、瀬川病発見から50周年を迎える私たちにとっては、一つのけじめのようなプロジェクトです。ぜひ、全国の患者さまのために、温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

 

第一目標金額 150万円

<ご寄付の主な使い道>

クラウドファンディングでご支援いただいた費用は、「瀬川病の認知向上・理解促進」を目的に、積極的な情報発信に活用させていただきます。

 

1. 瀬川病患者会の発足・活動・情報発信【60万円】

今年度中に患者会を発足します。患者様当事者の立場から瀬川病の認知拡大を目指します。

※一般社団法人日本難病・疾病団体協会にご支援いただく予定です

患者会発足支援/交流会/情報交換/情報発信/講演会の開催など

 

2. 瀬川病啓発費用【90万円】

瀬川小児神経学研究所が主体となり、瀬川病の情報発信を強化します。

瀬川病啓発WEBサイトの整備/啓発動画作成/啓発パンフレット作成など

 

活動期間

2023年7月〜2024年3月 を予定しています。

 

 

 

潜在的な患者様に、正しい情報と適切な治療を届けるために

 

「その症状…もしかしたら『瀬川病』かも?」

 

みなさんの小さな「気づき」によって、多くの方の人生が大きく変わるかもしれません。繰り返しになりますが、瀬川病は適切な治療を受けることができれば、症状の改善が見込める病気です。

 

たとえば、車椅子を使用していたお子さんが、自分の足で公園を駆け回れるようになりました。

家族とでさえ言葉のやりとりが難しかった大人の患者様が、大勢の人の前で堂々と講演までできるようになりました。

 

こうした瀬川病の現状を多くの方に知っていただき、今なお病気で困っている方、苦しんでいる方に適切な医療を届けるため、どうかみなさんの力をお貸し下さい。

 

クラウドファンディングのご支援はもとより、プロジェクト開始後も瀬川病の存在を1人でも多くの方に伝えていただき、私たちの取り組みを見守っていただければ幸いです。

 

 

昭和40年代頃までの瀬川小児科病院。ここが私たちの活動の原点です

 

 

応援メッセージ

 


 

東京女子医科大学 脳神経外科

元 臨床教授 

平 孝臣 様

 

瀬川病の患者会発足と瀬川病の啓発活動のため、このクラウドファンディングを応援します。 

 

瀬川昌也先生には私が若い頃から大変目をかけていただき、学問的分野のみならず、医療者としての物の考え方、あるべき姿勢などを学ばせていただきました。脳神経外科医である私は小児神経学とは一見無関係に思われるかもしれませんが、私自身はジストニアや脳性麻痺児の手術を専門としており、病態や治療について勉強する過程で小児神経学の知識が必要不可欠だったわけです。

 

これらの治療は私が医師となった40年前とは隔世の感があります。ただ星野恭子先生が述べておられるように瀬川病はあまり知られていないため、適切な治療を受けられない患者さまが数多くおられます。これはジストニアなどの手術治療に関しても同様な状況かもしれません。瀬川病の治療には手術は必要なく、適切な薬剤治療が著効します。

 

このためにも本疾患についてさらに啓発し、少しでも多くの患者さま方が適切な治療を受けられるようにすることは喫緊の課題だと思います。どうか本クラウドファンディングの趣旨をご理解いただき、ご協力下さいますようよろしくお願い申し上げます。 

 

 

 

 

瀬川病患者会 発起人

井上  裕子  様

 

瀬川病を患っていた私は、治療のために多くの医療機関を受診しましたが、なかなか診断がつかず、苦しい思いをしました。しかし、最終的に正しい診断を受け、薬を飲むことで病気を克服することができました。そして、その後、私は3人の健康な子供を授かることができました。このように、瀬川病を治療することができ、健康な子供を授かることができたことは、私にとって本当にありがたいことです。

 

瀬川病に苦しむ人々やその家族に、少しでも希望を与えられたら幸いです。私は、クラウドファンディングにコメントを書くことで、同じような苦しみを抱える人々に少しでも力になれたらと思っています。

 

 

 

 

認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク

専務理事・事務局長

福島  慎吾  様

 

親の会・患者会には、疾患や障害別の会、地域や施設、病院を活動の拠点とした会などさまざまな会が存在し、それぞれが目的に沿った活発な活動を行っています。その活動は多岐にわたっており、マイノリティーの立場を周知または擁護するために、社会や制度の改革を主として求める活動ばかりでなく、多くの会では共感に基づいた相談活動や交流活動、全国各地の具体的な顔の見える事例の提供など、公的なサービスでは得ることの難しいサービスや情報を提供している会も多くあります。

 

こうした点からも、親の会・患者会は、病気や障害のある子どもとその家族を支える重要な社会資源のひとつです。この度のクラウドファンディングを通じて、瀬川病の患者会発足および瀬川病の啓発活動費用をぜひとも応援いただきたく思います。 よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

プロジェクトに関するご留意事項

 

・掲載されている個人のお写真は全て掲載許諾を得ております。

 

・本プロジェクトでのご支援は税制控除の対象になりませんのでご注意ください。

 

・支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

・リターンにつきましては、第一目標金額の達成後は、既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。

 

・アカウント情報を変更した場合でも、ご支援時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご支援時に入力いただいた宛名と住所にリターン品をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

 

・ 本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

・医療・健康に関わる支援・寄付募集の審査について(READYFOR)

READYFOR株式会社は、以下リンク先のガイドラインのとおり、医療・健康に関わる支援・寄付募集の審査に関する考え方を示します。

https://legal.readyfor.jp/guidelines/launching_project/medicalproject/

 

・ ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。

 

プロジェクト実行責任者:
星野 恭子(瀬川小児神経学研究所 所長)
プロジェクト実施完了日:
2024年3月29日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

2024年3月29日までに、患者様当事者の立場から瀬川病の認知拡大を目的とし、患者会を発足します。また、瀬川小児神経学研究所が主体となり、瀬川病の情報発信を強化するために、瀬川病啓発WEBサイトの整備/啓発動画作成/啓発パンフレット作成などを行います。

リスク&チャレンジ

リターンを実施する上でのリスクについて
プロジェクト終了後に患者の会の立ち上げ準備、また瀬川病啓発WEBサイトの整備/啓発動画作成/啓発パンフレット作成などを行います。

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/segawa?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロフィール

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/segawa?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

リターン

3,000+システム利用料


alt

3,000円コース

・お礼のメール
・活動報告書PDF送付

支援者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

10,000+システム利用料


alt

10,000円コース

・お礼のメール
・活動報告書PDF送付
・瀬川小児神経学研究所のHP、報告書にお名前の記載(希望者のみ)

支援者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

30,000+システム利用料


alt

30,000円コース

・お礼のメール
・活動報告書PDF送付
・瀬川小児神経学研究所のHP、報告書にお名前の記載(希望者のみ)
・瀬川病啓発パンフレット配布
・『瀬川小児神経学研究所』記念品 クリアファイル

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

50,000+システム利用料


alt

50,000円コース

・お礼のメール
・活動報告書PDF送付
・瀬川小児神経学研究所のHP、報告書にお名前の記載(希望者のみ)
・瀬川病啓発パンフレット配布
・『瀬川小児神経学研究所』記念品 クリアファイル

支援者
6人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

100,000+システム利用料


alt

100,000円コース

・お礼のメール
・活動報告書PDF送付
・瀬川小児神経学研究所のHP、報告書にお名前の記載(希望者のみ)
・瀬川病啓発パンフレット配布
・『瀬川小児神経学研究所』記念品 クリアファイル

支援者
6人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

300,000+システム利用料


alt

300,000円コース

・お礼のメール
・活動報告書PDF送付
・瀬川小児神経学研究所のHP、報告書にお名前の記載(希望者のみ)
・瀬川病啓発パンフレット配布
・『瀬川小児神経学研究所』記念品 クリアファイル

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

500,000+システム利用料


alt

500,000円コース

・お礼のメール
・活動報告書PDF送付
・瀬川小児神経学研究所のHP、報告書にお名前の記載(希望者のみ)
・瀬川病啓発パンフレット配布
・『瀬川小児神経学研究所』記念品 クリアファイル

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

プロフィール

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る