戦没学生の音楽作品よ、甦れ！いま戦争の記憶を語り継ぐ

「音楽に託された未来」コンサートのお知らせ

 

　「戦没学生のメッセージ」プロジェクトにいつも変わらぬご理解とご支援を賜り、ありがとうございます。3回目のクラウドファンディングで皆さまにお約束した「戦後75年・里帰りコンサートin旧奏楽堂」は、新型コロナウイルス感染症の蔓延のため、思いがけず戦後76年となってしまいましたが、それでも去る8月7日(土)に旧東京音楽学校奏楽堂で開催されました。一部リターンの送付は残っているものの、最終目標であったコンサートが開催できましたので、先日プロジェクトの終了報告をさせていただきました（終了報告は下記のとおり）。

 

 

　そこでも触れましたが、今後もこの新着情報を利用して「戦没学生のメッセージ」プロジェクトや大学史史料室の活動について、折に触れて発信してまいりますので、どうぞよろしくお願いします。その第一弾として、10月2日(土)に開催される「音楽に託された未来～東京音楽学校のアーカイブズ史料より～」をご案内させていただきます。

 

　これは東京藝術大学音楽学部大学史史料室に所蔵されている、東京音楽学校（東京藝術大学音楽学部の前身）創立以来の貴重な譜面を元に、東京音楽学校が官制の教育機関として音楽界に果たしてきた役割を検証し、将来へ向けての持続可能な社会構築の参考とするコンサートです。曲目は明治時代から戦時期にかけての歌が中心となりますが、鬼頭恭一さんの《無題（アレグレット イ短調）》他、戦没学生たちの作品も取り上げられます。

 

　コンサートの概要は下記のとおりです。入場は無料ですが、事前のお申し込みが必要となりますので、入場ご希望の方は下記の要領でお申し込みください。皆さまのご来場をお待ちしております。

 

◆音楽に託された未来～東京音楽学校のアーカイブズ史料より～

　日　時：2021年10月2日(土)　14：00開演（13：15開場）

　会　場：東京藝術大学音楽学部内第6ホール

　曲　目：《憲法発布之頌》（伊澤修二作詞／ディットリヒ作曲）

　　　　　《オルフォイス》（石倉小三郎・乙骨三郎・吉田豊吉・近藤逸五郎訳詞／グルック作曲）

　　　　　《我等は太陽民族》（手塚義明作詞／信時潔作曲）

　　　　　《小兎のうた》（島崎藤村詩／村野弘二作曲）

　　　　　《別れの曲》（太田博詩／東風平惠位作曲）

　　　　　《支那歴朝閨秀詩抄》（劉妙容他詩／柏木俊夫作曲）より〈ほろほろと〉他

　指　揮：谷本喜基

　出　演：瀧本真己、河野アンジェラ、岡うらら、坂口真由（以上ソプラノ）

　　　　　野間愛、吉田瑛美、瀬戸優貴子、岩石智華子（以上アルト）

　　　　　市川泰明、寺島弘城、頓所里樹、村山惇朗（以上テノール）

　　　　　関口直仁、吉永研二、原田光、辻井夏暉（以上バス）

　ピアノ：横山希、筒井紀貴、松岡あさひ

　入場料：無料、要事前申し込み（全指定席、応募者多数の場合は抽選）

　　　　　※往復ハガキの往信ウラ面に

　　　　　➀ご住所　②お名前　③電話番号（必須）　④入場希望人数（ハガキ1枚につき2名まで）

　　　　　をご記入の上、下記まで9月22日(水)必着でお申し込みください。

　　　　　〒110-8714　東京都台東区上野公園12-8 東京藝術大学音楽学部大学史史料室

 

◆チラシ