待ったなしの超高齢社会。シニアサポート犬モデルづくりへ向けて

『シニア・サポート犬』の訓練指導を受けて愛犬が信頼できる「サイコー君」に変わる！

 

ご自身の愛犬ルイくんがシニア・サポート犬として訓練中の、料理研究家の藤野真紀子先生よりメッセージをいただきました。パイロットプロジェクトとして藤野先生のご協力のもと、シニア・サポート犬のプログラムづくりを行っています。

 

 

自慢の息子、ジャーマン・シェパード・ドッグのルイは先代の子よりもかなりおっとり、のんびりした性格です。日本聴導犬協会でシニア・サポード犬の訓練を受ける前まではボワ～っとしているから「ボワット君」と呼ばれていました。

 

それが、今度は「サイコー君」に改名です。

 

事のきっかけは、同世代で犬と暮らしているご近所の方々とお話ししている際、自分の愛犬を何か役立たせたいという会話になりました。腰が痛む、ひざが曲がらない、手から物を落としてしまうということが増えてくるシニア世代。

 

どうせだったら愛犬に自分たちのサポートをして欲しいな～と思っていたところ、偶然にも日本聴導犬協会の有馬会長から「シニア・サポート犬のモデルになってほしい」とのお話を頂き、訓練を始めました。

 

私とルイが訓練を受けたのは３つ。

 

落としてしまった物を拾う「テイク」、家族を呼びたい時、腰が痛んで歩きにくいのでルイにお願い、「お父さん呼んできて！」、携帯電話どこだっけなぁ、「ケイちゃん（携帯に付けたマスコットの名前）サーチ！」。

日本聴導犬協会の「とにかく褒める」訓練でルイは物を拾うことが楽しくなったようでした。

 

今では「遊び」と「お仕事」の区別がつくようになり、「お仕事」の時は物を拾うとちゃんと私に渡してくれます。お仕事をしているルイの周りでギャラリーが3頭おりますが、惑わされず、きちんと私に持ってきてくれるんです。

 

また、ルイは私が立ち上がろうとする時など、体の支えになってくれます。最近、足を骨折してしまい、靴を履くときや脱ぐとき、階段を上がる時などとても苦労しました。しかし、そんな時ルイが傍にいてくれるんです。

 

その場から離れず、寄り添ってくれています。私はルイの背中に手を掛けて、支えてもらうことができました。この行動、実は訓練などは受けていません。

 

シニア・サポート犬の訓練を受けたことをきっかけに、「これは自分の役割だ」と自分で考えて支えてくれているんです。ルイは元々、セラピー的な気質があったのかもしれません。

 

体の面でもそうですが、気持ちの面で特に安心感があり、褒められる訓練を通してお互いに信頼しあう関係になれていると思います。人と犬と、お互いにコミニュケーションの方法がわかったように思えます。

 

「訓練」と聞くと「厳しい」と思われがちですが、決してそんなことはありません。以前から、有馬さんから日本聴導犬協会は「褒めるだけの訓練なんですよ」とお聞きしていましたが、今回日本聴導犬協会の訓練を受けて、本当に、人間の子どもを愛情たっぷりで育てるのと同じだなと感じました。

 

お仕事を通して、「褒める」と同時に「感謝」を愛犬に伝えることができ、目に見えない絆が育っていきます。訓練とは「愛情を深めること」だと私は思います。

 

きっと、私と同じく、愛犬が自分たちのサポートをしてくれたらいいのになと思っていらっしゃる方は多いと思います。

 

愛犬の素晴らしい能力、知られざる気質を引き出すことができ、さらに絆が深まるのではないでしょうか。少し踏み込むだけで、もっと素晴らしい生活が待っていると思います。

 

もしかしたら、超高齢社会を愛犬が変えるかもしれません。

 

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藤野先生、心温まるメッセージありがとうございました。

 

このプロジェクトが始まって今日で3日目です。ご支援をいただいているみなさまから、愛犬がそばにいることが励みになっているのでシニアの皆さんの日常生活を豊かにするために応援したいというメッセージを頂戴しています。

 

このプロジェクトもあと残り60日（2020年1月31日まで）。目標金額の2,000,000円まであと1,697,000円となりました。

 

引き続きの応援、どうぞよろしくお願いいたします。