プロジェクト概要

震災から7年間、陸前高田で書き続けてきた文章を本にしたい!

 

▼自己紹介

はじめまして、絵や文章をつくる作家として活動している瀬尾夏美と申します。旅をして、その土地の人たちの話を聞いて物語を書き、風景を絵に描いています。東日本大震災以降は、津波被害にあった岩手県陸前高田市に3年あまり暮らしながら、作品制作をしてきました。現在は、より長い時間をかけて制作を続けるために仙台で働きながら、陸前高田に通い続けています。

 

 

さみしさ犬

 

 

あたらしいまちでの生活が始まりつつあるいまだからこそ、

いままでの軌跡を本にして残したい

 

震災から7年が経過し、陸前高田では大規模な嵩上げ工事が進み、その上にあたらしいまちができつつあります。真新しいショッピングモールができたり、かつてのまちで営まれていたお店が再建されたりと、まちは一歩一歩着実に進んでいます。

 

その様子を見ながら、思ったのです。

私が2011年から日々綴ってきた、震災後のささやかな風景の移り変わりや、まちの片隅で誰かが呟いたちいさな言葉たちを、今こそ本の形にまとめ、残し伝えたいと。

 

流されて平らになったまちの痕跡の片隅にあった手向けの花のこと。

月命日のその時間に、必ずそこに通ってくる白い軽バン。

おばちゃんたちが山際の一角につくった弔いの花畑が、日に日に広がっていったこと。

何もない駅前通りに集まった鮮やかな祭りの山車。

復興工事で剥がされていく痕跡を見つめながら、「まだこんなに失うものがあったのか」とつぶやいたおじちゃんの声。

仮設の居酒屋さんで、どんなまちをつくろうかと話しあう人たちの姿。

 

 

2012

 

 

震災からの7年の時間は、苦しくも、大切な時間だった

 

私は、2012年から3年あまり陸前高田に暮らし、その後も継続して通っているなかで、被災したまちに流れていた日常の暮らしを記述してきました。

あたらしいまちが出来つつあるいま、改めて、その頃にあったことを記録に残したいと思ったのです。

被災によってたくさんの別れを経験したまちの人たちにとっては、震災後の時間は、苦しく、さみしい時間であったと思います。

けれどその一方で、痕跡だけになった地面から手触りのある風景を立ちあげたり、誰かを弔うための所作をつくりあげたり、傷ついたお互いを気遣いあう優しい言葉が編まれたりする大切な時間であったことも、またひとつの事実です。

この頃のことを残しておきたい。

本という形にして、どこかで必要としている誰かの手元に渡っていくようにしたいのです。

 


2013

 

震災から7年間の歩みの中には、災厄から立ち上がろうとする人たちが積み上げてきたたくさんの発明があったはず。

多くの人に届けたい!

 

▼プロジェクトの内容

私は2011年以降、日々ツイッターを利用し、震災後の風景や、現地の人々から受け取った話を、自分自身の言葉で詳細に記録してきました。

このプロジェクトでは、2011年3月からツイッター上に書き続けてきた文章を選定したものを軸とし、当時を振り返る内容の書き下ろしのエッセイ、絵と文章で構成するフィクションの物語を加えて本にします。

そして、陸前高田や東北に暮らす人たちはもちろんのこと、震災に関心を寄せる人たち、災厄のあともたくましく続く人の生のありように心を寄せる人たちなど、これまで出会ったことのなかった多くの人たちの手元に届くように、出版・流通させたいと思っています。

いままではzineという形でちいさな本にして自分たちの手で売ってきましたが、今回は250〜300ページのしっかりした本をつくり、まちの本屋さんでもきっと見かけてもらえるようにしたいのです。

震災から7年間の歩みの中には、災厄から立ち上がろうとする人たちが積み重ねてきたさまざまな発明(たとえば、どうやって人を弔うのかということや、傷ついた人とともに生きるにはどうしたらいいのかなど)がありました。

これらは東日本大震災だけにとどまらず、災厄や悲しい出来事のあとで、それでも人が生きていくという時に必要になる、大切な発明だと思うのです。

 


2014

 

本を通して旅をはじめる

東日本大震災のあとに生まれた発明を、

遠い場所や違う出来事とつないでいく

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

今回あらためて本をつくることで、震災の後に積みあげられた発明を、より多くの人や場所に届けたいと思っています。

これらの発明たちは、現在もさまざまな国や地域で起き続ける災害に遭ってしまった人たちや、そのことに心を寄せる人たち、ひとつひとつの喪失に向き合おうとする人たちにも、きっと必要なものだと考えるからです。

また、出版がかなったあかつきには、日本の各地に赴いて、この本を通して対話を深めていく機会も作っていこうと考えています。

 

なお、集めた資金は、編集、デザイン、印刷、製本、管理にかかる費用に充てさせていただきます。

本書の仕様(予定)は四六判並製/250頁〜300頁程度となり、製作作業は進行中で、2019年2月に刊行予定です。

より多くの人に届け、きちんとした形で社会に残すため、発行・発売は出版社に引き受けてもらう予定です。

 


2015

 

今回限定のグッズや、

陸前高田をご案内するツアーなどもご用意しました!

 

▼リターンについて

ご支援をいただいた方には瀬尾のドローイングや絵画作品を印刷した限定ポストカードセットを進呈する他に、本にお名前を掲載させていただきます。

また、サイン本や、分量の関係で泣く泣くカットした未収録のツイート集、ポストカードサイズの直筆ドローイングをお付けするコース、瀬尾が陸前高田をご案内するツアーやご希望の場所までトークイベントに出向くコースもございます。

ぜひ、ご支援をお願いいたします!

 

 

 

本書の製作メンバーは、以下の3名です。

 

著者:
瀬尾夏美(せお・なつみ)。1988年、東京都生まれ。宮城県在住。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業、同大学院修士課程絵画専攻修了。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より、映像作家の小森はるかとともに岩手県陸前高田市に拠点を移し、地元写真館で働きながら、対話の場づくりや作品制作を行う。2015年仙台市で、土地との協働を通した記録活動を行う一般社団法人NOOK(のおく)を立ち上げる。主な展覧会に「クリテリオム91」(水戸芸術館、 茨城、2015年)、ヨコハマトリエンナーレ2017(横浜美術館・赤レンガ倉庫、神奈川、2017年)など。主な著作に「花の寝床/3つの視点」(『ミルフィユ05』所収、赤々舎、2013年)。現在は小森とのユニットで、巡回展「波のした、土のうえ」「遠い火|山の終戦」を全国各地で開催している。
http://komori-seo.main.jp/

 

編集者:
櫻井拓(さくらい・ひろし)。フリーランスの編集者。1984年宮城県生まれ、京都市在住。アートの分野を中心に、本や印刷物、作品集、展覧会カタログなどの編集。これまで編集したものに、『ゴードン・マッタ゠クラーク展』(展覧会カタログ、東京国立近代美術館、2018年)、『池内晶子|Akiko Ikeuchi』 (gallery21yo-j、2017年)、鈴木雅雄✕林道郎『シュルレアリスム美術を語るために』(水声社、2011年)、構成したものに、中野剛志✕柴山桂太『グローバリズム その先の悲劇に備えよ』(集英社新書、2017年)、水野和夫✕長尾龍一「資本主義の超克 グローバリズムの終焉 そのあと、国家はどうなるのか?」(『kotoba』第26号、2016年)など。展覧会企画に、小森はるか+瀬尾夏美、佐々木友輔、髙橋耕平「記述の技術 Art of Description」(林田新との共同企画、ARTZONE + MEDIA SHOP gallery、京都、2016年)など。

 

デザイナー:
小池俊起(こいけ・としき)。グラフィックデザイナー。1989年群馬県生まれ、東京都在住。書籍を中心に印刷物のデザインを手がける。最近の主な仕事に、『池内晶子|Akiko Ikeuchi』 (gallery21yo-j、2017年)、『本を、考えてみた』(アーティストブック展実行委員会、2017年)、『坂口寛敏 Pascal Garden, Sea, Light』(東京藝術大学美術学部、2017年)、中村キース・ヘリング美術館監修『キース・ヘリング アートはすべての人のために。』(美術出版社、2016年)など。東京藝術大学美術学部非常勤講師。

 

 

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・プロジェクトの終了要項
2019/2/2までに本を2500部発行したことをもってプロジェクト完了とする。
印刷会社は2019年1月7日までに決定する。
編集・デザインは外部委託によっておこなう。なお、委託先は決定済み
(編集:櫻井拓、デザイン:小池俊起)。
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